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バガヴァッド・ギーター第4章第40節

2012.05.18 Friday

インド古典中もっとも有名なバガヴァッド・ギーターの原典講読です。
インドの霊的文化の支柱となる本書を、サンスクリット語の学習をしながらお楽しみください。

अज्ञश्चाश्रद्दधानश्च
ajñaścāśraddadhānaśca
アジュニャシュチャーシュラッダダーナシュチャ
無知で、信仰なく


ajñas【男性・単数・主格 ajña】無知の;無感覚の;愚かな、無経験な
ca【接続詞】そして、また、~と
aśraddadhāna【男性・単数・主格 aśraddadhāna】信じない、疑い深い、懐疑的な
ca【接続詞】そして、また、~と

संशयात्मा विनश्यति ।
saṁśayātmā vinaśyati |
サンシャヤートマー ヴィナッシャティ
疑心ある者は滅びる


saṁśaya【男性】~に関する疑い、疑わしさ、不確実さ、懸念、ためらい;疑わしい事柄;~に対する危険、冒険
ātmā【男性・単数・主格 ātman】[~は、~が]気息;霊魂;生命、自身;本質、本性;特色;身体;知性、悟性;我、最高我
→saṁśayātmā【男性・単数・主格、所有複合語】[~は、~が]疑心あるもの、疑惑を抱くもの
vinaśyati【三人称・単数・パラスマイパダ・現在 vi√naś】[彼は~、それは~]失われる;消える;亡びる;実を結ばない

नायं लोको ऽस्ति न परो
nāyaṁ loko 'sti na paro
ナーヤン ローコー スティ パロー
この世も、来世も存在しない


na【否定辞】~でない
ayam【男性・単数・主格、指示代名詞 idam】[~は、~が]これ
lokas【男性・単数・主格 loka】[~は、~が]空間、余地、場所;地方、地帯、国;世界、宇宙の区分;天;地;人類、一般の人民、国民;男子(複数);(複)団体、仲間;日常生活、慣例、世事、俗事;視ること
asti【三人称・単数・パラスマイパダ・現在 √as】[彼は~、それは~]ある、存在する、実在する
paras【男性・単数・主格 para】より遙かな;来世;過去の、以前の;未来の、以後の;より次の

न सुखं संशयात्मनः ॥
na sukhaṁ saṁśayātmanaḥ ||
ナ スカン サンシャヤートマナハ
幸福もない、疑心ある者にとって


na【否定辞】~でない
sukham【中性・単数・主格 sukha】[~は、~が]安楽、歓喜、幸福、享楽、繁栄、成功
saṁśaya【男性】~に関する疑い、疑わしさ、不確実さ、懸念、ためらい;疑わしい事柄;~に対する危険、冒険
ātmanas【男性・単数・属格 ātman】[~の、~にとって]気息;霊魂;生命、自身;本質、本性;特色;身体;知性、悟性;我、最高我
→saṁśayātmanas【男性・単数・属格、所有複合語】[~の、~にとって]疑心あるもの、疑惑を抱くもの

अज्ञश्चाश्रद्दधानश्च संशयात्मा विनश्यति ।
नायं लोकोऽस्ति न परो न सुखं संशयात्मनः ॥४०॥

ajñaścāśraddadhānaśca saṁśayātmā vinaśyati |
nāyaṁ loko'sti na paro na sukhaṁ saṁśayātmanaḥ ||40||
無知で、信仰なく、疑心ある者は滅びる。
疑心ある者には、この世も、来世も、幸福も存在しない。

バガヴァッド・ギーター第4章第39節

2012.05.17 Thursday

インド古典中もっとも有名なバガヴァッド・ギーターの原典講読です。
インドの霊的文化の支柱となる本書を、サンスクリット語の学習をしながらお楽しみください。

श्रद्धावाँल् लभते ज्ञानं
śraddhāvāṁl labhate jñānaṁ
シュラッダーヴァーン ラバテー ジュニャーナン
信じる人は、知識を得る


śraddhāvān【男性・単数・主格 śraddhāvat】信じる;同意する、承諾する
labhate【三人称・単数・アートマネーパダ・現在 √labh】[彼は~、それは~]捕らえる、遭遇する、発見する;看取する;取得する、獲得する、受け取る
jñānam【中性・単数・対格 jñāna】[~に、~を]知ること;知識;真の知識、優れた知識;知恵;企図;仮定;意識;感覚器官

तत्परः संयतेन्द्रियः ।
tatparaḥ saṁyatendriyaḥ |
タットパラハ サンヤテーンドリヤハ
それに専念する人、感官を制御する人は


tat【中性・単数・対格、指示代名詞 tad】[~に、~を]それ、あれ
paras【男性・単数・主格 para】~を主要なものとする、~を目的とする、~に熱中する、~に深く感動する
saṁyata【過去受動分詞 sam√yam】固持された;抑制された、制御された;自制した;結びつけられた、縛られた、かせをつけられた、束縛された、拘禁された、投獄された、捕らえられた;整頓された;阻止された、抑止された、鎮圧された、征服された
indriyas【男性・単数・主格 indriya】[~は、~が]神の力;支配;偉大な行為;活力;体力;精力;感官;感覚
→saṁyata-indriyas【男性・単数・主格、所有複合語】[~は、~が]感官を制御するもの、五官を抑制するもの

ज्ञानं लब्ध्वा परां शान्तिम्
jñānaṁ labdhvā parāṁ śāntim
ジュニャーナン ラブドヴァー パラーン シャーンティム
知識を得て、最高の寂静に


jñānam【中性・単数・対格 jñāna】[~に、~を]知ること;知識;真の知識、優れた知識;知恵;企図;仮定;意識;感覚器官
labdhvā【絶対分詞 √labh】[~して、~してから]捕らえる、遭遇する、発見する;看取する;取得する、獲得する、受け取る
parām【女性・単数・対格 para】最高の;より優れた、より高い、より良い、より悪い;最上の、卓越した、最善の;最大の
śāntim【女性・単数・対格 śānti】[~に、~を]心の静穏、心の平和;(火が)消えること;平和、好運、繁栄;寂静、寂滅;涅槃

अचिरेणाधिगच्चति ॥
acireṇādhigaccati ||
アチレーナーディガッチャティ
彼は速やかに達する


acireṇa【副詞】直ちに、速やかに、猶予なく
adhigaccati【三人称・単数・パラスマイパダ・現在 adhi√gam】[彼は~、それは~]~に行く、近づく、達する;出会う、遭遇する;見出す、発見する;完成する;学習する、研究する、読む

श्रद्धावाँल्लभते ज्ञानं तत्परः संयतेन्द्रियः ।
ज्ञानं लब्ध्वा परां शान्तिमचिरेणाधिगच्चति ॥३९॥

śraddhāvāṁllabhate jñānaṁ tatparaḥ saṁyatendriyaḥ |
jñānaṁ labdhvā parāṁ śāntimacireṇādhigaccati ||39||
信仰があり、それに専念し、感官を制御する人は、知識を得る。
知識を得て、彼は速やかに、最高の寂静に達する。

バガヴァッド・ギーター第4章第38節

2012.05.16 Wednesday

インド古典中もっとも有名なバガヴァッド・ギーターの原典講読です。
インドの霊的文化の支柱となる本書を、サンスクリット語の学習をしながらお楽しみください。

न हि ज्ञानेन सदृशं
na hi jñānena sadṛśaṁ
ナ ヒ ジュニャーネーナ サドリシャン
なぜなら、知識と等しい(浄化具は)ない


na【否定辞】~でない
hi【不変化辞】なぜならば、~のために;真に、確かに、実に
jñānena【中性・単数・具格 jñāna】[~によって、~をもって]知ること;知識;真の知識、優れた知識;知恵;企図;仮定;意識;感覚器官
sadṛśam【中性・単数・主格 sadṛśa】同じ様子の、似ている、同じような;~に適当な、~に適合した;~の価値ある、~に相応しい

पवित्रम् इह विद्यते ।
pavitram iha vidyate |
パヴィットラム イハ ヴィディヤテー
この世で、浄化具は存在し(ない)


pavitram【中性・単数・主格 pavitra】[~は、~が]浄化の手段、篩(ふるい)、ソーマを漉す用具;供物を浄化するために用いるクシャ草の二枚の葉;浄めの(際に用いる)聖句
iha【副詞】ここで[へ・に];この世で、地上で
vidyate【三人称・単数・現在・受動活用 √vid】[それは~]ある、存在する、見られる

तत् स्वयं योगसंसिद्धः
tat svayaṁ yogasaṁsiddhaḥ
タット スヴァヤン ヨーガサンシッダハ
ヨーガにより成就した人は、自らそれを


tat【中性・単数・対格、指示代名詞 tad】[~に、~を]それ、あれ
svayam【不変化辞】自身(彼自身等);ひとりでに、自ら進んで、自発的に
yoga【男性】ヨーガ、精神の集中、組織的な超脱法、瞑想、静慮、心統一
saṁsiddhas【男性・単数・主格 saṁsiddha】成就された、満たされた;到達された;用意された(食物等)、作られた;回復された、癒された;熟達した;最高目標を達成した、完成した、幸福な、至福を得た
→yogasaṁsiddhas【男性・単数・主格、限定複合語】[~は、~が]ヨーガにより成就した者、ヨーガの最高目標を達成した者

कालेनात्मनि विन्दति ॥
kālenātmani vindati ||
カーレーナートマニ ヴィンダティ
時とともに自己の中に見出す


kālena【男性・単数・具格 kāla】[~によって、~をもって]時;機会;季節;食事;時間;年、時代;音律;運命;死;死の神
ātmani【男性・単数・処格 ātman】[~において、~のなかで]気息;霊魂;生命、自身;本質、本性;特色;身体;知性、悟性;我、最高我
vindati【三人称・単数・パラスマイパダ・現在 √vid】[彼は~、それは~]見出す、遭遇する、獲得する、取得する;所有する;探し出す、求める

न हि ज्ञानेन सदृशं पवित्रमिह विद्यते ।
तत्स्वयं योगसंसिद्धः कालेनात्मनि विन्दति ॥३८॥

na hi jñānena sadṛśaṁ pavitramiha vidyate |
tatsvayaṁ yogasaṁsiddhaḥ kālenātmani vindati ||38||
なぜなら、この世で知識に等しい浄化具は存在しない。
ヨーガにより成就した人は、やがて自ら、それを自己の中に見出す。

バガヴァッド・ギーター第4章第37章

2012.05.15 Tuesday

インド古典中もっとも有名なバガヴァッド・ギーターの原典講読です。
インドの霊的文化の支柱となる本書を、サンスクリット語の学習をしながらお楽しみください。

यथैधांसि समिद्धो ऽग्निर्
yathaidhāṁsi samiddho 'gnir
ヤタイダーンシ サミッドー グニル
あかたも燃え上がる火が、薪を


yathā【接続詞】~のように、あたかも~のように(tathāとともに)
edhāṁsi【中性・複数・対格 edhas】[~らに、~らを]燃料
samiddhas【男性・単数・主格 samiddha】点火する;火が付いた、発火した
agnis【男性・単数・主格 agni】[~は、~が]火;火災;アグニ神

भस्मसात् कुरुते ऽर्जुन ।
bhasmasāt kurute 'rjuna |
バスマサート クルテー ルジュナ
灰にするように、アルジュナよ


bhasmasāt【副詞】灰とされる;灰とする
kurute【三人称・単数・アートマネーパダ・現在 √kṛ】[彼は~、それは~]為す、作る、遂行する、用いる
arjuna【男性・単数・呼格 arjuna】[~よ]アルジュナ

ज्ञानाग्निः सर्वकर्माणि
jñānāgniḥ sarvakarmāṇi
ジュニャーナーグニヒ サルヴァカルマーニ
知識の火は、すべての行為を


jñāna【中性】知ること;知識;真の知識、優れた知識;知恵;企図;仮定;意識;感覚器官
agnis【男性・単数・主格 agni】[~は、~が]火;火災;アグニ神
→jñānāgnis【男性・単数・主格、同格限定複合語】[~は、~が]知識の火
sarva【中性】すべての、一切の、各々の;全体の
karmāṇi【中性・複数・対格 karman】[~らに、~らを]行為、作業;作用、職業;儀式;結果;運命(前世に行った行為の結果)、業
→sarvakarmāṇi【中性・複数・対格、同格限定複合語】[~らに、~らを]すべての行為、一切の業

भस्मसात् कुरुते तथा ॥
bhasmasāt kurute tathā ||
バスマサート クルテー タター
灰にする


bhasmasāt【副詞】灰とされる;灰とする
kurute【三人称・単数・アートマネーパダ・現在 √kṛ】[彼は~、それは~]為す、作る、遂行する、用いる
tathā【副詞】そのように、同様に;そして、また

यथैधांसि समिद्धोऽग्निर्भस्मसात्कुरुतेऽर्जुन ।
ज्ञानाग्निः सर्वकर्माणि भस्मसात्कुरुते तथा ॥३७॥

yathaidhāṁsi samiddho'gnirbhasmasātkurute'rjuna |
jñānāgniḥ sarvakarmāṇi bhasmasātkurute tathā ||37||
アルジュナよ、あかたも燃え上がる火が、薪を灰にするように、
知識の火は、すべての行為を灰にする。

生けるものの命

2012.05.14 Monday

残りが僅かになった滞在の中で、いつものようにバガヴァッド・ギーターを手にしながら、ふと心を掴まれたのはやはりクリシュナ神の美しく深い言葉でした。

「私は大地における良い芳香 私は燃える火の熱 私は生けるものの命 そして私は苦行を行う人々の忍耐心(バガヴァッド・ギーター7章9節)」

その言葉に、ここでの生活が真実味を与えます。雨に恵まれた大地は清らかな香りを際立たせそれ自身が持つ美しさを、プージャの中心で燃える炎は人々の神への熱いほどの祈りの他になく、そしてヨーガの修練に励みながら、時に苦痛を感じてもそこを耐え抜こうとする強い心を感じる時、その全ての瞬間に存在する中心に神の姿を垣間見ます。

生きとし生けるものの命のように、それなしには何も成立しないあらゆるものの根本であり、私たちはその中に存在しているのだと、その時ほど感じることはありません。そして、ここで敬虔な人々と過ごす一つ一つの瞬間が一際強くその神と言う存在を際立たせます。

常に神と対話しながらただその存在を喜ぶ人々の心は完全に中心に定まり、決して動くことはなく、その深く繋がった絆の強さを見せられる時、まるで嫉妬を覚えるほどに強く胸を打たれます。そして、人生の中で理解するべくものはただ一つ、その中心である神に他ないのなのだとこの時ほど気づかされることはありません。

ここで過ごす日々は、いつの時もその中心に留まる瞬間に溢れています。半年の滞在で毎回学ぶことは数知れず、何を引き換えにでもこの生活の中に埋もれたいのは、どんなものにも汚されない真実がそこに見えるからだと今改めて感じています。

心というものが動き続ける限り、この歩みは終わることがありません。しかし、辛く悲しいこと、嬉しく幸せなこと、その狭間で時に激しく揺れ動きながらも、生命がある限りこうしてその中心に出会う瞬間を見せられることにいつの時も大きな喜びを感じます。またすぐ、ここに戻ることを誓いながら、神の詩を今噛みしめています。

(文章:ひるま)
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