カレンダー

<< July 2017 >>
SunMonTueWedThuFriSat
      1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
3031
  

カテゴリー

コメント

記事一覧

Feed

呼吸をする意味

2012.06.15 Friday

インドで過ごす日々は、毎日ただ生きているだけでわくわくするような熱いエネルギーに満ちていると感じる時があります。人も車も牛も神様も溢れる全てが入り混じった路上は様々なドラマを見せ、そんな雑踏を歩く時の生き生きとしたうねりにいつも心を惹きつけてられてやみませんでした。しかし、少しでも気を緩めれば一瞬でその波に飲みこまれ、気がつけば、行き場を失ったように迷い乱れる瞬間もあります。

12億人を超える人口を抱え、貧困を背景に成長の段階にある国のエネルギーはとてつもなく大きなものです。賑わうマーケット、より良いものを求めて動く人々、生きようと必死にもがくその流れが生み出す波は、そこにいるだけで良くも悪くもぐっと体の奥まで入り込んでくるものでした。

聖と俗、富と貧、時には真実も偽りも見せるその両極端な世界の中で感じるものは少なくありません。生きることに必死な人々の姿を見ながら、息を飲むこともあるほど数々の気づきに思わずはっとし、そしていつもの通り、スワミジの深い言葉に自らを取り戻します。

「なぜ、呼吸をすることをためらっている?」

大好きなインドの生活の中でさえ迷いや混乱は生じ、無意識に呼吸は早まり止まることがありました。生きるという最もシンプルな行い、それすらも手間取るほどに、心というものはいつの時も大きく人々の動きを支配します。

「神はすべての呼吸の息である。」スワミジの続く言葉に再びはっとさせられます。どうして、神と共にあることをためらっているのか。厄介な心の動きは、無意識のうちに神の存在を曇らせ真実を遠ざけていきます。あらゆるものが混ざり合った不思議なインドの世界で過ごす日々には、一つ一つの瞬間にそういった大切な何かを気づかされていました。

インドの古くから伝えられる深い精神性は、世界中を巻き込む物質に向かう心をいつの時もしっかりと捉えています。さまざまに動く世界の中でも、古い教えをしっかりと実践しながら生きる人々の存在がそれを可能にしているに違いありません。いつまでも、そんな存在が在り続けることを心から願っています。

(文章:ひるま)

組織と悟り3

2012.06.15 Friday

過去2回の話からおわかりいただけますように、本当の意味で本質をつかんだ人は組織を離れる、あるいは組織をつくらないという道歩むようになります。
Jクリシュナムルティが星の教団のトップの地位にありながら、後に教団を解散したのは、まさに上記のこのとを体現したと受け取れます。

ひとつ例をあげましょう。
あるヒマラヤのサドゥ(出家修行者)がいます。厳しい環境で修行しています。
国際的なテレビ番組にも登場したことのある行者さんです。
また日本で出版されている学研の「ヒンドゥー教の本」の見開きの最初のページ写真で瞑想している行者さんでもあります。

彼はシヴァ派の最も伝統あるアカーラ(僧団)に所属し、そのアカーラで高位にいました。このサドゥは私のヨーガの師の修行仲間でもあります。
彼はアカーラに所属しつつも、私のヨーガの師を「兄貴分」として慕っており、大きな影響を受けていたと思われます。
私はそのサドゥに可愛がってもらっておりました。その時弟子のいなっかった彼は、「兄貴分」の弟子ということで、なんでも教えてくれました。そして私が望む秘伝的なマントラの処方を、ヨーガの師の立ち会いのもとで、何度かしてくださいました。
そして彼の所属するアカーラの長にも、マハークンブメーラ―の時にお会いしたことがあります。

彼はグル(アカーラの長)が亡くなった後、アカーラを離れ独立しました。実はこのようなことはインドのサドゥの世界でも大変珍しいことだと思われます。
(グルが亡くなるまで組織に留まったということは、グルへの義理を通したのだと思われます。)
現在はまったく一人で修行をしています。

私のヨーガの師の友人であることから、その「組織と本質は相反する。」という話に影響を受けたのは間違いありません。
しかし自分の中に、その考え方が間違っていない、という「種」がなければ、実際に行動には移さなかったでしょう。
きちんと修行し、高い瞑想能力を持つ行者だったので、本質的なことがわかっていたのだと思います。

このように精神世界の「本場」、インドにおいてさえも、実は本質的な考え方をする人は少数派なのかもしれません。

私自身も、非常に素晴らしい師について身近で長年学べた上、現在は師の元から独立することが許され、さらに自由な立場にいるため、このようなことが書けるのでしょう。
もし最初から大きな組織で学び、年数をかけて組織の上位の地位にいたならば、このようなことに関しては考えも及ばなかったと思います。


組織と悟りに関するテーマはある意味人間のカルマに根ざした永遠に近いものなのかもしれません。
組織に所属していても、あるいはしていなくても、最終的は組織から自由であること。これは霊的な道を歩む人間が最終的に選ぶべき生き方だと、私は信じています。

(文章:ガネーシャ・ギリ)

‥…‥…‥…‥…‥…‥…‥…‥…‥…‥…‥…‥…‥…‥…‥…‥…‥…‥
「ガネーシャ・ギリによるインド占星術鑑定」
http://sitarama.jp/?pid=27375902

「ガネーシャ・ギリによるヨーガクラス」
http://sitarama.jp/?pid=30583238
‥…‥…‥…‥…‥…‥…‥…‥…‥…‥…‥…‥…‥…‥…‥…‥…‥…‥

バガヴァッド・ギーター第5章第3節

2012.06.11 Monday

インド古典中もっとも有名なバガヴァッド・ギーターの原典講読です。
インドの霊的文化の支柱となる本書を、サンスクリット語の学習をしながらお楽しみください。

ज्ञेयः स नित्यसंन्यासी
jñeyaḥ sa nityasaṁnyāsī
ジュニェーヤハ サ ニッティヤサンニヤーシー
彼は、常に放擲した者と知られるべき


jñeyas【男性・単数・主格 jñeya√jñāの未来受動分詞)】知られるべき、学ばれるべき、了解せられるべき;取り調べられるべき
sas【男性・単数・主格、指示代名詞 tad】[~は、~が]これ、あれ、彼
nitya【副詞】恒久的に、不易に、常に;不変に
saṁnyāsī【男性・単数・主格 saṁnyāsin】(―゜)を放棄する、断念する;(世を)棄てた(第四生活期にある婆羅門)

यो न द्वेष्टि न काङ्क्षति।
yo na dveṣṭi na kāṅkṣati |
ヨー ナ ドヴェーシュティ ナ カーンクシャティ
嫌悪せず、期待しない人は


yas【男性・単数・主格、関係代名詞 yad】[~は、~が]~であるもの、~である人
na【否定辞】~でない
dveṣṭi【三人称・単数・パラスマイパダ・現在 √dviṣ】[彼は~、それは~]~を嫌う、~を敵視する、~に憎悪を示す、~を憎む;~と争う、~の相手となる
na【否定辞】~でない
kāṅkṣati【三人称・単数・パラスマイパダ・現在 √kāṅkṣ】[彼は~、それは~]願う、渇望する、希求する;(対格)を期待する、~を待つ;得ようと努力する

निर्द्वंद्वो हि महाबाहो
nirdvaṁdvo hi mahābāho
ニルドヴァンドヴォー ヒ マハーバーホー
なぜならば、相対を超越した人は、アルジュナよ


nirdvaṁdvas【男性・単数・主格 nirdvaṁdva】(冷と熱等のように)反対の事に対して平等な、喜びも悲しみもない、相互関係において矛盾しない、独立不羈の;嫉妬・羨望の念のない、異議を生じない
hi【不変化辞】なぜならば、~のために;真に、確かに、実に
mahābāho【男性・単数・呼格 mahābāhu】[~よ]強大な腕力を持つ(者)、長い腕を持つ(者)、強い臂を持つ(者)。ここではアルジュナのこと。

सुखं बन्धात् प्रमुच्यते ॥
sukhaṁ bandhāt pramucyate ||
スカン バンダート プラムッチャテー
容易に束縛から解放される


sukham【副詞】幸福に、安楽に、快適に、容易に、苦もなく
bandhāt【男性・単数・従格 bandha】[~から、~より]結ぶこと、締めること;捕らえること、捕獲;束縛、きずな;阻止
pramucyate【三人称・単数・現在・受動活用 pra√muc】[彼は~される、それは~される](具格・従格)から解放される;ゆるめられる;(果実が)落ちる、(従格)から(果実)が落ちる;中止する、思い止まる

ज्ञेयः स नित्यसंन्यासी यो न द्वेष्टि न काङ्क्षति ।
निर्द्वंद्वो हि महाबाहो सुखं बन्धात्प्रमुच्यते ॥३॥

jñeyaḥ sa nityasaṁnyāsī yo na dveṣṭi na kāṅkṣati |
nirdvaṁdvo hi mahābāho sukhaṁ bandhātpramucyate ||3||
嫌悪せず、期待しない人は、常に放擲した者と知られるべきである。
なぜならば、相対を超越した人は、容易に束縛から解放されるから。

バガヴァッド・ギーター第5章第2節

2012.06.10 Sunday

インド古典中もっとも有名なバガヴァッド・ギーターの原典講読です。
インドの霊的文化の支柱となる本書を、サンスクリット語の学習をしながらお楽しみください。

श्रीभगवान् उवाच ।
śrībhagavān uvāca |
シュリーバガヴァーン ウヴァーチャ
クリシュナは語った


śrībhagavān【男性・単数・主格 śrī-bhagavat】栄光ある方、神聖な神、威厳ある尊者。ここではクリシュナのことを指す。
uvāca【三人称・単数・パラスマイパダ・完了 √vac】[彼は~した]言う、語る

संन्यासः कर्मयोगश्च
saṁnyāsaḥ karmayogaśca
サンニャーサハ カルマヨーガシュチャ
(行為の)放擲と行為のヨーガは


saṁnyāsas【男性・単数・主格 saṁnyāsa】[~は、~が](属格、―゜)の放棄;契約;寄託、委託
karmayogas【男性・単数・主格、限定複合語 karmayoga】[~は、~が]行為のヨーガ、行為の道、行道;動作、活動;聖業の実践
ca【接続詞】そして、また、~と

निःश्रेयसकरव् उभौ ।
niḥśreyasakarav ubhau |
ニヒシュレーヤサカラヴ ウバウ
共に至福をもたらす


niḥśreyasa【中性】無上の幸福、至福、至上、救済 【形容詞】より優れたもののない、最上の
karau【男性・両数・主格 kara】行う、為す;惹起する、生ずる[一般に―゜(合成語の終わり)]
→niḥśeyasa-karau【男性・主格・両数】至福をもたらす
ubhau【男性・両数・主格 ubha】[~は、~が]両方、両者

तयोस् तु कर्मसंन्यासात्
tayos tu karmasaṁnyāsāt
タヨース トゥ カルマサンニャーサート
しかし、その両者のなかで、行為の放擲より


tayos【男性・両数・処格、指示代名詞 tad】[~において、~のなかで]それら両者、両方
tu【接続詞】しかし、一方(虚辞としても使用)

karma【中性】行為、作業;作用、職業;儀式;結果;運命(前世に行った行為の結果)、業
saṁnyāsāt【男性・単数・主格 saṁnyāsa】[~から、~より](属格、―゜)の放棄;契約;寄託、委託
→karmasaṁnyāsāt【男性・単数・従格、限定複合語】[~から、~より]行為の放擲

कर्मयोगो विशिष्यते ॥
karmayogo viśiṣyate ||
カルマヨーゴー ヴィシッシャテー
行為のヨーガが、より優れている


karmayogas【男性・単数・主格、限定複合語 karmayoga】[~は、~が]行為のヨーガ、行為の道、行道;動作、活動;聖業の実践
viśiṣyate【三人称・単数・現在・受動活用 vi√śiṣ】[彼は~される、それは~される]大いに尊重される;より優れている

श्रीभगवान् उवाच ।
संन्यासः कर्मयोगश्च निःश्रेयसकरवुभौ ।
तयोस्तु कर्मसंन्यासात्कर्मयोगो विशिष्यते ॥२॥

śrībhagavān uvāca |
saṁnyāsaḥ karmayogaśca niḥśreyasakaravubhau |
tayostu karmasaṁnyāsātkarmayogo viśiṣyate ||2||
クリシュナは語りました。
行為の放擲と行為のヨーガは、共に至福をもたらす。
しかし、そのなかでも、行為のヨーガは、行為の放擲より優れている。

バガヴァッド・ギーター第5章第1節

2012.06.08 Friday

インド古典中もっとも有名なバガヴァッド・ギーターの原典講読です。
インドの霊的文化の支柱となる本書を、サンスクリット語の学習をしながらお楽しみください。

अर्जुन उवाच ।
arjuna uvāca |
アルジュナ ウヴァーチャ
アルジュナは言った


arjunas【男性・単数・主格 arjuna】[~は、~が]アルジュナ
uvāca【三人称・単数・パラスマイパダ・完了 √vac】[彼は~した]言う、話す

संन्यासं कर्मणां कृष्ण
saṁnyāsaṁ karmaṇāṁ kṛṣṇa
サンニヤーサン カルマナーン クリシュナ
クリシュナよ、行為の放擲を


saṁnyāsam【男性・単数・対格 saṁnyāsa】[~に、~を](世を)棄てること;(行為の)遠離、放擲
karmaṇām【中性・属格・複数 karman】[~の、~にとって]行為、作業;作用、職業;儀式;結果;運命(前世に行った行為の結果)、業
kṛṣṇa【男性・単数・呼格 kṛṣṇa】[~よ]クリシュナ神;黒い羊飼い

पुनर् योगं च शंससि ।
punar yogaṁ ca śaṁsasi |
プナル ヨーガン チャ シャンサシ
そしてまたヨーガをあなたは讃える


punar【副詞】後方へ、家へ;再び、新たに;更に、これ以上、なお、まだ;更にまた、かつまた、その他;それに反して、一方において、しかしながら、それにもかかわらず
yogam【男性・単数・対格 yoga】[~に、~を]ヨーガ、精神の集中、組織的な超脱法、瞑想、静慮、心統一
ca【接続詞】そして、また、~と
śaṁsasi【二人称・単数・パラスマイパダ・現在 √śaṁs】[あなたは~](とくに神々に対し讃歌または詩句を)読誦する、歌う;称賛する、激賞する、通告する・報告する・告げる・宣言する

यच्छ्रेय एतयोर् एकं
yacchreya etayor ekaṁ
ヤッチュレーヤ エータヨール エーカン
この両者のうち、より優れた一つを


yad【中性・単数・主格、関係代名詞 yad】[~は、~が]~であるもの、~である人、~であるとき
śreyas【中性・単数・主格・比較級 śreyas】よりよき状態(または)幸運;安寧、幸福
etayos【男性・両数・属格、指示代名詞 etad】[~の、~にとって]両者、両方
ekam【中性・単数・対格 eka】[~に、~を]一の;単独の、唯一の;一個の;同一の、共通の

तन् मे ब्रूहि सुनिश्चितम् ॥
tan me brūhi suniścitam ||
タン メー ブルーヒ スニシュチタム
それをはっきりと私に語れ


tat【中性・単数・対格、指示代名詞 tad】[~に、~を]それ、あれ
me【単数・為格、一人称代名詞 mad(mahyamの附帯形)】[~に、~のために]私
brūhi【二人称・単数・パラスマイパダ・命令法 √brū】[あなたは~せよ]言う、発言する、語る、伝達する、述べる
suniścitam【副詞】絶対に確かに、非常な自信をもって

अर्जुन उवाच ।
संन्यासं कर्मणां कृष्ण पुनर्योगं च शंससि ।
यच्छ्रेय एतयोर् एकं तन्मे ब्रूहि सुनिश्चितम् ॥१॥

arjuna uvāca |
saṁnyāsaṁ karmaṇāṁ kṛṣṇa punaryogaṁ ca śaṁsasi |
yacchreya etayor ekaṁ tanme brūhi suniścitam ||1||
アルジュナは言いました。
「クリシュナよ、あなたは行為の放擲とヨーガを讃えます。
この両者のうち、より優れた方を私に明示してください。」
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 | 24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 | 31 | 32 | 33 | 34 | 35 | 36 | 37 | 38 | 39 | 40 | 41 | 42 | 43 | 44 | 45 | 46 | 47 | 48 | 49 | 50 | 51 | 52 | 53 | 54 | 55 | 56 | 57 | 58 | 59 | 60 | 61 | 62 | 63 | 64 | 65 | 66 | 67 | 68 | 69 | 70 | 71 | 72 | 73 | 74 | 75 | 76 | 77 | 78 | 79 | 80 | 81 | 82 | 83 | 84 | 85 | 86 | 87 | 88 | 89 | 90 | 91 | 92 | 93 | 94 | 95 | 96 | 97 | 98 | 99 | 100 | 101 | 102 | 103 | 104 | 105 | 106 | 107 | 108 | 109 | 110 | 111 | 112 | 113 | 114 | 115 | 116 | 117 | 118 | 119 | 120 | 121 | 122 | 123 | 124 | 125 | 126 | 127 | 128 | 129 | 130 | 131 | 132 | 133 | 134 | 135 | 136 | 137 | 138 | 139 | 140 | 141 | 142 | 143 | 144 | 145 | 146 | 147 | 148 | 149 | 150 | 151 | 152 | 153 | 154 | 155 | 156 | 157 | 158 | 159 | 160 | 161 | 162 | 163 | 164 | 165 | 166 | 167 | 168 | 169 | 170 | 171 | 172 | 173 | 174 | 175 | 176 | 177 | 178 | 179 | 180 | 181 | 182 | 183 | 184 | 185 | 186 | 187 | 188 | 189 | 190 | 191 | 192 | 193 | 194 | 195 | 196 | 197 | 198 | 199 | 200 | 201 | 202 | 203 | 204 | 205 | 206 | 207 | 208 | 209 | 210 | 211 | 212 | 213 | 214 | 215 | 216 | 217 | 218 | 219 | 220 | 221 | 222 | 223 | 224 | 225 | 226 | 227