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ヨーガと喩伽

2012.09.10 Monday

先日、合宿で高野山に行ってきました。いわずと知れた真言密教の中心地です。
頻繁にインドを訪れる私も、インドから伝わった密教の聖地である高野山を訪れるのは、実に23年ぶりになります。
ケーブルカーで高野山駅に到着し、バスで宿坊に向かいました。
途中の山道は短いものの、インドのリシケーシュからウッタルカーシーに向かう道を彷彿とさせるものがあり、なかなか良い感じでした。

しかし、到着したした途端、結構カルチャーショックを受けました。

日本では普段お寺などに行かない私にとって、初詣がその年の年末に訪れたインドの寺院だったりすることもありました。
20年近く定期的に訪れている、インドのヒンドゥー教寺院の方が私にとっては、馴染みがあったのです。

また唱えられるお経も、普段私が自分で唱えているサンスクリット語のマントラとは、エネルギーの種類が違うと感じました。
さすが真言密教の聖地ですから、エネルギーはとりわけ強力で、私は普段身の周りにあるのは異なったエネルギーを受けて、一時的に体調を崩してしまいました。
(高野山のエネルギーが悪いと申し上げているわけではありません。自分にあまり馴染みがなかったからです。初めて日本に来た非菜食のインド人が、刺身を食べてお腹を壊すのと似ていると思います。慣れればやみつきになると思います。)

しかし、護摩壇を見た時に気付きました。護摩壇(ホーマの窯)の構造の中には、僧侶でもおそらく気付いていない、密教(タントラ)の本質を表す仕掛けがあります。
それはインドで発祥したもので、私はそれについてヨーガの師から、説明的な口伝を受けたことがあります。

(当然のことかもしれませんが)高野山の護摩壇には、その仕掛けがきちんとした形であったのです。

また、今回の合宿の企画実施をして下さった尼僧の方から、サンスクリット経典にその名がない愛染明王の胎内(下)には、実はインドの神様が 鎮座しているという話もお聞きしました。

古来インドで発生した密教は、一方でインド亜大陸の中でヒンドゥー文化の中に取り入れられ、また一方では、中国を経てはるばる日本にまで伝わってきました。

そして日本にもそのエッセンスは、きちんと伝わっているのです。

密教は別名「喩伽(ゆが)」といいます。
これはヨーガのことです。

日本には1200年も前にヨーガが伝わっていたのです。
(蛇足ですが東京・世田谷の「用賀」も、かつて密教=喩伽の道場があったためその名がついたと言われています。)

そう考えると、日本はインドのスピリチュアルなエッセンスを受け継いだ、長い歴史を持つヨーガ大国ですね。

(文章:ガネーシャ・ギリ)

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蛇のアーサナ

2012.09.03 Monday

生き物の数だけ存在すると言われるヨーガのアーサナには、その一つ一つに、古くから伝わる奥深い意味が存在しています。その意味を探りながら、自身でその姿勢を実践する時、あらゆるものに存在する背景を通して、世界の事象を理解するように思います。

アナンタ・アーサナという、体の側面で横になり片足を空中へと伸ばす座法があります。このアナンタとは、「無限・永遠」を意味する蛇であり、ヴィシュヌ神の使いであると言われています。

ヒンドゥー教において、道徳や倫理が朽ちダルマが腐敗する時、宇宙は融解し次の創造までに静寂の期間が生まれると信じられています。永遠の海とも言われるその破壊と創造の間で、ヴィシュヌ神はアナンタの上に横たわり、次の創造が始まるまで眠り続けるのです。この時、ヴィシュヌ神は自分自身の象徴である「永遠」に集中します。

ある師は、アナンタの存在をヨーガの座法に照らし合わせ述べています。「アナンタはヴィシュヌ神の眠りを快適に支え、そして宇宙の創造と破壊を支えるに十分に安定したものでした。」と。

それは、ヨーガ・スートラで述べられる座法の全てを示しています。「アーサナは、安定した、快適なものでなければならない。緩やかな努力、そして、永遠なるものに心を定めることにより、正しい安定は得られる。(2章46-47節)」

アナンタ・アーサナのように横になる姿勢においては、どんなものよりも強く地の感触が伝わり、完全に大地に支えられた安定の中で自由に伸び動くことによって、身体の緊張は容易くほぐれていきます。安定と快適さの中で心は落ち着き、自身の内側へとゆっくりと入り込む瞬間を得る時、心や感覚を超えた理解によって、永遠なる真実と出会うことができるのだと気づかされます。

ヴィシュヌ神が快適に安定し永遠を瞑想するように、私たちはアナンタとなり、快適にそして定まりながら自分自身の内なる神を瞑想し、永遠の真実へと向かうのです。

この世界のあらゆる事象に眠る存在の意味は、インドの叡智がしっかりと伝えています。自分自身の身体と言う小さな世界の中で、真の意味を理解すべく、今日もその修練に取り組んでいます。

(文章:ひるま)

オーナム祭

2012.08.28 Tuesday

南インドのケララ州ではもうすぐ、年に一度の盛大なお祝いを迎えようとしています。王国を追われたマハーバリ王が、愛する国民たちの下へ戻る日、またそのマハーバリ王が解脱を得た日として祝福されるオーナム祭です。

遠い昔、言い伝えによれば、マハーバリ王の下で人々は幸せで平等であったと言われています。それでも王が国を追われたのは、彼がアスラだからでした。しかし、王の信心深さや献身さが神の心に留まり、命を奪われることなく今でも下界で密やかに暮らし、年に一度、愛する国民の下へと戻ると信じられています。

様々な言い伝えがある中で、人々のために尽くし、人々からも愛されたマハーバリ王が神によって王国から追放されたのは、アスラであるということと共に、大きな自我があったからだと述べられています。独占欲や誇りの下では、誰も真の至福を得ることはできないと神は見抜いていたのかもしれません。

しかし、マハーバリ王は年に一度、愛してやまない国民の下へ戻ること条件に、自らを犠牲とし国民を守りこの世界を去っていきます。自我を捨て、全体と一つになることを最後に望んだのです。それはまさに王の解脱です。

精神性を説く教えの中で、全体である神との一体は究極の至福です。人は小さな個人の自我に生きているのではありません。私たちが生涯で理解すべくこととはただ一つ、自分は神という全体と一つであるということに他はなく、その事実を理解するために、私たちは今、この世に生を受け歩みを続けています。

「私」から始まり「全体」で終わる旅路を、マハーバリ王は辿りました。万物が生まれ、万物が戻る場所。至福を感じ、安らぎを得る場所。神の他にないその場所は、永遠でいて真の住まいです。 マハーバリ王はその住処を見つけたに違いありません。そしてその歩みはまさに、人が歩むべく道のりを示しているのだと気づかされ
ます。

今年のオーナム祭は8月29日です。マハーバリ王が今年も愛する国民の下へ無事に戻れるよう、そして人々の道が真の住処へと向かうものであるよう祈りながら、このオーナム祭を迎えたいと願っています。

(文章:ひるま)

蓮の華

2012.08.20 Monday

インドの国花、ラクシュミー女神が座すもの、ヨーガを代表する座法、そしてバガヴァッド・ギーターの中で記される純粋の象徴、それが美しく清らかに咲く「蓮の華」です。

泥の中に根を張り、泥水を吸って生きながら、花は決して汚れることがない。仏教においてもそう語られるように、苦難の先にある果報は、どんなものにも代えがたい美しさを放ちます。その美しさと共に、正しい行いから生み出される清らかさを、蓮の華は誠実に証明しています。

クリシュナ神は説いています。

執着心を捨て 為すべきことを遂行し
その結果をブラフマンに捧げる者は
蓮の葉が水に濡れないように
罪をはじいて 汚れない
(バガヴァッド・ギーター5章10節)

その一節は、行いから生じる結果はただ、心の浄化となるべくことを説いているかのようです。肉体を持ち、心を抱える私たちは、行いを避けることはできません。人がこの社会の中でより良く生き、人生を全うするためのシンプルな方法と言えば、その行いを通じて自らを浄化してゆくことに他ないのだと気づかされます。

ヨーガを通じても感じることがあります。例えば、これほどまでにヨーガの世界、特に肉体を通してはっきりと感じ、そして目に映るアーサナの修練に惹かれるのは、姿勢そのものが、そこに辿りつくことに真価があるように魅力的に見えるからだと感じます。それはあたかも、人が蓮華座で、花の優美さと清らかさ、そして神性を装うかのようです。そこに苦難がある時、美しさはそれ以上に真実味を帯びるのかもしれません。

自らを束縛し苦難を生みだす「執着心」を捨て、あらゆるものを神への捧げものとすることは、輪廻からの解放を得るための道であると言われます。美しく花を咲かせる蓮の花は、ただ自身の姿を通してそれを物語っています。

蓮の華があまりに美しく、そんな花のように、自らの生き方を通し、美しさと清らかさ、そして神性さを証明したいと切に思います。それこそが、生きる真の意味であり、この人生において大成されるべくものなのだと今感じています。

(文章:ひるま)

コラム上ヨーガ講座・腹部と喉のバンダ

2012.08.20 Monday

以前、コラム上ヨーガ講座でムーラバンダ(肛門の締め付け)の記事を書かせていただきましたが、ウッディーヤナ・バンダ(腹部の締め付け)とジャーランダラ・バンダ(喉の締め付け)も非常に重要です。
この2つのバンダもムーラバンダと同じく、拝見する限りはヨーガの指導者であっても、一般的には、実際は数十%位のかかり具合で、100%のバンダをかけていると思っておられるケースが多いと感じます。
まずウッディーヤナ・バンダですが、完全な陰圧をかけるために、完全に息を吐き切る必要があります。ここが不完全ですと、かかり方も不完全になります。
空のペットボトルを何回も振って、中に残った水分を振り出すように何度も息を吐き切るようにします。指導者の考え方にもよりますが、一般的には鼻から吐いた方が上手くいきやすいです。

完全に息を吐き切ってウッディーヤナ・バンダをかけると、喉の方にも陰圧がかかって、外側からみて喉も凹むはずです。
一般的にハタヨーガの技法をやる場合、体の他の部分に影響が行かない方が完成度は高いのですが、この技法に関しては例外です。体の構造上そうなります。
喉の凹みがない場合は、まだ息が吐き切れておらず体の中に残っている可能性があるのです。

ウッディーヤナ・バンダの状態から、腹直筋を立てて回転させる「ナウリ・クリヤー」という技法がありますが、これもきちんとバンダが出来ていないときれいに腹直筋が立ちません。したがってそのままナウリを実践しても効果は限定的になります。

ジャーランダラ・バンダに関しても、単に顎を体(首の下部)につけるという形でかける場合が、多いですが、内部をきちんと締め付けるには、ある種の繊細な操作が必要になります。具体的には、顎をある軌道を描くように動かすのですが、紙面での説明は少し難しいです。東京都のマークを横にしたような軌道で、顎を動かし試してみていただきたいです。

バンダは、非常に重要でハタヨーガの根幹になる技法です。
またバンダ・トラヤ(3つのバンダを同時にかけること)は、健康問題に卓効が期待できます。
4大アーサナ(ポーズ)の一つと言われるシンハ・ムドラー(ライオンのポーズ)もこの3つのバンダがきちんとした形で実践できてこそ効果があがります。

ぜひバンダを高い完成度でマスターしていただきたいです。

(文章:ガネーシャ・ギリ)

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