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日々の幸せ

2012.12.29 Saturday

深く濃い霧に包まれ、寒さが厳しくなった北インドの年の終わりを静かに過ごしています。こうして静寂と共に過ぎていく日々の中で、一年が終わり新しい年を迎えようとしていること、その瞬間をまたこの神聖な空間で過ごせることに感謝をせずにはいられません。いつもと変わらずに今も穏やかに響くマントラが、心を静めそっとそこにある幸せに気づかせてくれるように感じています。

経典に触れながら様々な行いを通じインドの叡智を学び続ける今、その中ではっきりと感じるのは、あらゆる瞬間に存在する喜びに精一杯気づくこと、それだけかもしれません。その過程において、あらゆる物事の焦点は喜びにのみピントが合い、そして近づいてくるように感じています。

集中したアーサナの修練の中で得る、完全に現在に留まった意識の中の決して揺るがない安定さ、ただ日々を過ごす中で呼吸をすることも忘れるほどに夢中になってこの文化の中に浸る瞬間の美しさ、そしてゆっくりと歩む散歩の道すがら見える落ち着いた風景に見える安らぎ、そんな何気ないことであっても、この胸は至福でいっぱいに溢れています。

それはやはり、完全に現在と言う瞬間に留まる事を意識的に行い続けているからに違いありません。日々の行いをヨーガとし、自分自身を大切なものにしっかりと繋ぐ中で、自然と時間という枠から心は解放されていき、そこに残る現在の瞬間にはどんな問題も生じることがないことを実感しています。そこにあるのはただ、崇高なものと自分の存在が繋がった至福のみに他ありません。

時間は穏やかに、そして時に忙しなく過ぎていきます。その変化の中で、不変のものに心を定める行いが、ここでは常に続いています。そして、こうして迎える年の区切りを静かに過ごしながら、いつもと変わらない大切な存在をそっと感じる瞬間に今また幸せを感じています。

新しく迎える一年が、皆様にとって、そして世界にとって気づきに溢れ至福に満ちた一年となりますこと、このガンジス河の側で心よりお祈りしております。

(文章:ひるま)

経典に触れる

2012.12.23 Sunday

時間の許す限り、経典を読みふける日々を過ごしています。中でも「神の詩・バガヴァッド・ギーター」に触れることは、毎日の中で欠かすことができない行いの一つであり、それは一瞬一瞬に至福を与え日々を実に神聖なものとしてゆきます。そしてギーター・ジャヤンティを迎え、神の詩が響き渡る今週は、いつも以上に人々の喜びと神聖さに満ちた日々が続いているように思います。

何千年と語り継がれてきた経典には、自分自身を理解するための詳細な術が記されていると深く実感しています。とりわけこの至高者によって語られた「真実」である神の詩は、日々の行いの中で、自分自身を混乱に招く様々に生じる疑いや恐れを静かに取り払っていくようです。その過程で得る気づきはどんなものにも増して深いものであり、自分自身と真実を理解し、そして一つに繋げるための中心にあるものに他ありません。

以下はバガヴァッド・ギーターの重要な4節として知られる「チャトル・シュローキー」の一節です。(11節部分)

常にわたしを信じ そして愛する者たちに
わたしは真実を見る力を与える
わたしと彼らが一つであるという真実を。
それによって彼らはわたしのもとに来るであろう

彼らへの慈悲を施すため
わたしはそれぞれの胸に宿り
叡智の光と言う輝きによって
無知から生じた闇を破るのだ
(バガヴァッド・ギーター10章10-11節)

生と死や富と貧、ここでこの究極な世界を目撃しながら「生」と向き合い生きる日々においては、その神の言葉なしに生活が成り立つことはありません。だからこそ、これほどまでに神を側に感じ、平安に満ちた日々がここにあるのだと感じます。

そして神の詩は、その時その時に必要な答えを忠実に与えてくれるように思います。日々の行いの中で、まさに心の闇を破り去る美しいその詩句が今日も私を惹きつけてなりません。何千年と人々の心の拠り所となってきた神の詩と共に今日もこうしてあることが本当に嬉しく、そして深く感謝を捧げています。

皆様にとって神聖なギーター・ジャヤンティの日となりますこと、心よりお祈りしております。

(文章:ひるま)

過去世と修行とマントラ

2012.12.23 Sunday

前世(過去世)があるかどうかという議論(つまり輪廻転生があるかどうか)に関しましては、賛否両論あると思います。
ただ、インドの精神世界にご興味を持たれている方に関しましては、もちろん輪廻転生の思想を受け入れている方が多いのではと思います。

私自身は、輪廻転生はあると思っています、といいますか、瞑想体験としてそれがあるということを確信しています。
ただ同時にそれを他人に押しつけたりはしていません。

逆に、輪廻転生はない、という意見にも耳を傾けるようにしています。

世の中は様々な考えの人たちがいるので、うまく纏まっていけるのでしょう。
それは、曼荼羅を彷彿とさせる、インド的な宇宙観にも非常に近い考え方だと思います。
それをご理解いただき、適当なスタンスでお読みいただきたいのですが、私は、今まで学んだマントラの中に、「これは昔唱えていたことがある。」と確信をもっているものが2つあります。
また、同時期に3人のインド人の修行者や聖者から全く同じマントラを教えてただいたこともあります(かなりマイナーなマントラです)。

これらは過去世でそのマントラを唱える修行をある一定のレベル以上こなしていたため、今生でも同じマントラに「出会う」ようにセッティングされていたのではと思えてしまいます。
そしてこのようなことは、よく観察してみれば、マントラや修行法に限らず、人間関係や環境などにおいて、実は誰にでもあることなのだろうという確信があります。

そしてそれは逆にいえば、それは今の生活環境、人間関係、修行の内容等が、来世(未来世)に大きな影響を与えるということでもあります。

ちなみに、私自身は今生でも、もう500万回近く唱えているマントラがひとつあります。来世以降にもこのマントラに出会えるのでは、と期待しています。

ところで、マントラはグルからもらったものが一番素晴らしいという考え方があります。それはもちろんそうかもしれません。
しかし同時にマントラは人類共通の叡智だとも思います。それを望む全ての人に唱える権利があると思います。

マントラを唱える習慣のない方も、CDなどで響きがしっくりくるマントラを見つけたら、ご自分なりに唱えるのを習慣にしたらいかがでしょうか。
新年から新しいマントラを唱え始めるのは吉祥で、今生や来世までの幸運につながるかもしれません。

(文章:ガネーシャ・ギリ)

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[ガネーシャ・ギリ 同行] クンブメーラとガンガー聖地巡りの旅
http://www.tairikuryoyu.co.jp/special/ganesh-giri/2013-kumbhmela/

「ガネーシャ・ギリによるインド占星術鑑定」
http://sitarama.jp/?pid=27375902

「ガネーシャ・ギリによるヨーガクラス」
http://sitarama.jp/?pid=30583238
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バガヴァッド・ギーター第5章第11節

2012.12.21 Friday

インド古典中もっとも有名なバガヴァッド・ギーターの原典講読です。
インドの霊的文化の支柱となる本書を、サンスクリット語の学習をしながらお楽しみください。

कायेन मनसा बुद्ध्या
kāyena manasā buddhyā
カーイェーヤ マナサー ブッディヤー
身体により、意(マナス)により、知性により


kāyena【男性・単数・具格 kāya】[~によって、~をもって]身体、有形体;集団、多数、多量、集合;(樹の)幹;資本金
manasā【中性・単数・具格 manas】[~によって、~をもって]心、内的器官、知性、理性、精神、良心、思考、意向、気分
buddhyā【女性・単数・具格 buddhi】[~によって、~をもって]知能、理解力、理性、知性、精神;識別、判断;沈着、機知;知覚;会得;意見、見解;信仰、確信;想定

केवलैर् इन्द्रियैर् अपि ।
kevalair indriyair api |
ケーヴァライル インドリヤイル アピ
また単に諸感官のみにより


kevalais【男性・複数・具格 kevala】(為格、属格)に専らの;唯、のみの、単なる、それのみの、他を除ける、純粋の、混じらない;孤立した、絶対の;全き、完全な;すべての、あらゆる
indriyais【男性・複数・具格 indriya】[~らによって、~らをもって]神の力;支配;偉大な行為;活力;体力;精力;感官;感覚
api【不変化辞】さらに、また、同様に;されど、なお

योगिनः कर्म कुर्वन्ति
yoginaḥ karma kurvanti
ヨーギナハ カルマ クルヴァンティ
ヨーガ行者たちは行為をなす


yoginas【男性・複数・主格 yogin】[~らは、~らが]ヨーガ行者、修行者、実践者
karma【中性・単数・対格 karman】[~に、~を]行為、作業;作用、職業;儀式;結果;運命(前世に行った行為の結果)、業
kurvanti【三人称・複数・パラスマイパダ・現在 √kṛ】[彼らは~、それらは~]為す、作る、遂行する、用いる

सङ्गं त्यक्त्वा ऽत्मशुद्धये ॥
saṅgaṁ tyaktvā 'tmaśuddhaye ||
サンガン ティヤクトヴァー アートマシュッダイェー
執着を捨てて、自己を浄めるために


saṅgam【男性・単数・対格 saṅga】[~に、~を]~への粘着、妨害;(処格)に執着・接触すること;~との合一・交際;(処格)に対する欲望
tyaktvā【絶対分詞 √tyaj】[~して、~してから]罷る、見捨てる;棄てる;手放す;遺棄する;(場所より)去る;(人を)避ける;放置する、放つ;断念する、離れる、捨てる、護る
ātma【男性 ātman】気息;霊魂;生命、自身;本質、本性;特色;身体;知性、悟性;我、最高我
śuddhaye【女性・単数・為格 śuddhi】[~に、~のために](-゜)から清めること、清浄;(危険なものを)除去すること;(-゜)によって無罪を証明すること、釈放すること;真正性、正確さ;(属格、-゜)に関する正確な知識
→ātma-śuddhaye【女性・単数・為格、限定複合語 ātmaśuddhi】[~に、~のために]自己を浄めること

कायेन मनसा बुद्ध्या केवलैरिन्द्रियैरपि ।
योगिनः कर्म कुर्वन्ति सङ्गं त्यक्त्वात्मशुद्धये ॥११॥

kāyena manasā buddhyā kevalairindriyairapi |
yoginaḥ karma kurvanti saṅgaṁ tyaktvātmaśuddhaye ||11||
身体により、意(マナス)により、知性により、また単に諸感官のみにより、
執着を捨てて、自己を浄めるために、ヨーガ行者たちは行為をなす。

常に想うべくもの

2012.12.17 Monday

ここで日々、喜びと共に過ぎていくこの生も、生きることに関するそれはヨーガ・スートラにおいて煩悩の一つとして数えられています。アビニヴェーシャとして知られるその「生命欲」は、誰しもの内に必ず存在し、またそれは賢明な人にさえも存在していると記されています。(ヨーガ・スートラ2章9節)

ただ生きるだけであっても、人は様々な欲を経験せねばなりません。食べることや眠ること、呼吸をすることでさえ、その根本には「生きる」ことに関しての深い欲が存在しています。

ヨーガの世界において、それは過去の生で繰り返し経験してきた「死」という苦痛への恐怖から生じるものであるとされています。そして、様々な術が述べられる中、瞑想によって心が浄化されていく時、蓄積されたそれらの経験は消えていくのだと説かれます。

一方、バガヴァッド・ギーターは述べています。

アルジュナよ 人が最後に肉体を手放す時
常々思うことが心に浮かぶ
人生を通して思ってきたことを死時にも思う
そして人は その時思った通りの場所に行くのだ

故に 常にわたしを想いながら
義務である行いを遂行しなさい
心と知性を わたしに固く結びつけるなら
疑いなく君は わたしのもとに至るだろう
(バガヴァッド・ギーター8章6-7節)

常に変化を続ける物質という肉体を纏う私たちにとって、心がその物質に惹きつけられているのであれば、肉体の消滅である死時には想像しがたい恐怖と苦痛を抱くのは深く理解できる事実です。そしてそれは肉体だけでなく、あらゆる物質に関してあてはまるに違いありません。

だからこそ、この物質世界を生きる中で、心を定め揺れ動かぬよう永遠なるものに強く結びつけるのであれば、そこには恐怖も苦痛も生じることはないのだと気づかされます。そしてそれこそが、この世に受けた生における修行なのだと実感してなりません。日々の中で一瞬一瞬に永遠である至高な存在を想うことは、ただそれだけで永遠に至福に留まる事を意味するのだと感じています。

心が至上者に完全に定まれば、もう2度とこの物質世界に戻ることはないと、そう述べるクリシュナ神の言葉を、ヨーガという術を用いあらゆる行いを瞑想としながら、ここで改めて深く理解しているように思います。

(文章:ひるま)
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