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バガヴァッド・ギーター第6章第1節

2013.05.27 Monday

インド古典中もっとも有名なバガヴァッド・ギーターの原典講読です。
インドの霊的文化の支柱となる本書を、サンスクリット語の学習をしながらお楽しみください。

श्रीभगवान् उवाच ।
śrībhagavān uvāca |
シュリーバガヴァーン ウヴァーチャ
クリシュナは語った


śrībhagavān【男性・単数・主格 śrī-bhagavat】栄光ある方、神聖な神、威厳ある尊者。ここではクリシュナのことを指す。
uvāca【三人称・単数・パラスマイパダ・完了 √vac】[彼は~した]言う、語る

अनाश्रितः कर्मफलं
anāśritaḥ karmaphalaṁ
アナーシュリタハ カルマパラン
行為の結果に拘わらず


anāśritas【男性・単数・主格 anāśrita】独立の;~を無視した
karmaphalam【中性・単数・対格 karmaphala】[~に、~を]行為の果実、行為の結果

कार्यं कर्म करोति यः ।
kāryaṁ karma karoti yaḥ |
カーリヤン カルマ カローティ ヤハ
為すべき行為をなす人は


kāryam【中性・単数・対格、未来受動分詞 √kṛ】為されるべき、作られるべき、遂行されるべき、用いられるべき
karma【中性・単数・対格 karman】[~に、~を]行為、作業;作用、職業;儀式;結果;運命(前世に行った行為の結果)、業
karoti【三人称・単数・パラスマイパダ・現在 √kṛ】[彼は~、それは~]為す、作る、遂行する、用いる
yas【男性・単数・主格、関係代名詞 yad】[~は、~が]~であるもの、~である人

स संन्यासी च योगी च
sa saṁnyāsī ca yogī ca
サ サンニャーシー チャ ヨーギー チャ
彼はサンニャーシン(放擲者)でありヨーギン(実修者)である


sas【男性・単数・主格、指示代名詞 tad】[~は、~が]これ、あれ、彼
saṁnyāsī【男性・単数・主格 saṁnyāsin】(―゜)を放棄する、断念する;(世を)棄てた(第四生活期にある婆羅門)
ca【接続詞】そして、また、~と
yogī【男性・単数・主格 yogin】[~は、~が]ヨーガ行者、修行者、実践者

न निरग्निर् न चाक्रियः ॥
na niragnir na cākriyaḥ ||
ナ ニラグニル ナ チャークリヤハ
祭火がなく、行為しない人は(そうでは)ない


na【否定辞】~でない
niragnis【男性・単数・主格 nir-agni】(家庭祭儀用の)火のない
na【否定辞】~でない
ca【接続詞】そして、また、~と
akriyas【男性・単数・主格 akriya】無為の、行為をしない、活動しない;祭式を行わない

श्रीभगवान् उवाच।
अनाश्रितः कर्मफलं कार्यं कर्म करोति यः ।
स संन्यासी च योगी च न निरग्निर्न चाक्रियः ॥१॥

śrībhagavān uvāca |
anāśritaḥ karmaphalaṁ kāryaṁ karma karoti yaḥ |
sa saṁnyāsī ca yogī ca na niragnirna cākriyaḥ ||1||
クリシュナは語りました。
行為の結果に拘わらず、為すべき行為をなす人は、
サンニャーシン(放擲者)でありヨーギン(実修者)である。
単に祭火を焚かず、行為しない人はそうではない。

苦難の中に見えるもの

2013.05.27 Monday

仏陀は、偉大なヨーガ行者の一人でもあります。苦行を積み、厳しい修行を続けた後、ありのままに観るというごくシンプルな術を用い人々に悟りを説きながらも、インドの地で多大なる苦悩を経験した一人の人間であったと伝えられます。

悟りという境地へ向かうために様々に存在する術において、仏陀は呼吸や感覚をありのままに観る術を説き、ヨーガではそれを統制する術を伝えています。密接に繋がる体と心は、互いの状況を事細やかに映し出します。術は異なっても、呼吸や感覚と向き合うことによって見えるものは、自らの心そのものであり、そこで得る大きな気づきは確実に人々を悟りへと導いていきます。

インドという地にあると、その気づきが一層際立って現れるように思います。あらゆる物事が目まぐるしく移り変わり、そして両極端に浮き出る世界だからかもしれません。その世界において精神性を深める教えを実践する時、物事の変化がまるで導師のように、様々な気づきを与え、大切なものへと導いてくれることをいつでも思い返します。

始まりであり、終わりであるその変化は、生であり死でもあります。厳しい環境を通じ、生と死をより強く感じるからこそ、ただ生きることの至福に気づく瞬間があるのだと実感します。そしてそれが、人間として生きることの恩恵に違いありません。苦難を通じ悟った仏陀のように、苛酷さや苦悩が、人々に多くの気づきをもたらしてくれることは一つの事実です。

変化をありのままに観ることも、統制を行いその中心を探ることも、大きな気づきをもたらすことに変わりありません。その行いを毎日の中で実践し、日々をより良く生きることが、人々の努めであり至福なのだと感じます。

インドの大地が生み出す様々な叡智は、術が異なっても、行き着く先は同じです。様々に異なる人々の心の内も、同じようにその術を通じ、平安という至福に至ることを願いながら、日々の行いを大切に実践していきたいと感じています。

(文章:ひるま)

ジャパの祭祀

2013.05.27 Monday

「私は、祭祀における念誦の祭祀である。」(BG10.25)
バガヴァッド・ギーターの中で、クリシュナは述べています。
念誦の祭祀(ジャパ・ヤジュニャ、japa-yajna)は、数ある祭祀の中でも、もっとも優れた祭祀であると常々述べられています。

それでは、なぜジャパ・ヤジュニャがもっとも優れた祭祀であると言われているのでしょうか。
リンガ・プラーナで、シヴァ神はパールヴァティー女神に次のように述べています。
「女神よ、他のヤジュニャにおいては、想い、言葉、行為を通じて何らかの傷害がなされるが、ジャパ・ヤジュニャでは、そのようなことはない。したがって、ジャパ・ヤジュニャがあらゆるヤジュニャの中でもっとも優れたものである」

ジャパ・ヤジュニャは、マントラの詠唱を繰り返すシンプルで純粋な祭祀です。
特に、マントラの詠唱が心の中で行われるのであれば、何らの外的犠牲を必要としません。

しかし、初心者にとって、心の中で行うジャパ(マーナシカ・ジャパ)は非常に難しいものと考えられます。
マーナシカ・ジャパは、すでにサットヴァ(純質)の性質で心が満たされている人々に適したジャパであり、心がコントロールできていない人々にとっては、声に出して行うヴァーチカ・ジャパ、あるいはささやき声で行うウパームス・ジャパが勧められています。
タマス(暗質)の性質が優勢な場合は、声に出して行うヴァーチカ・ジャパを行うことで、タマス(暗質)の性質を抑えることができます。
またラジャス(激質)の性質が優勢な場合は、ささやき声で行うウパームス・ジャパを行うことで、ラジャス(激質)の性質を抑えることができます。

アグニ・プラーナによると、ジャパの「ジャ」は生と死の輪廻を断ちきり、「パ」はあらゆる罪を滅ぼす意味があるといいます。
したがって、ジャパは、あらゆる罪を滅ぼし、輪廻の鎖から自由になり、解脱へと導く方法です。

自身の性質(グナ)に適したジャパを日課として、有意義な人生を送りましょう。

参照文献
Sadguru Sant Keshavadas, "Gayatri - The Highest Meditation", Motilal Banarsidass Publishers, India.

バガヴァッド・ギーター第5章第29節

2013.05.23 Thursday

インド古典中もっとも有名なバガヴァッド・ギーターの原典講読です。
インドの霊的文化の支柱となる本書を、サンスクリット語の学習をしながらお楽しみください。

भोक्तारं यज्ञतपसां
bhoktāraṁ yajñatapasāṁ
ボークターラン ヤジュニャタパサーン
祭祀と苦行の享受者を


bhoktāram【男性・単数・対格 bhoktṛ】[~に、~を]享受者、食する者;使用者、所有者、(快楽・苦痛の)経験者;支配者、王
yajña【男性】(祈祷または讃歌をもってする)崇拝;祭式の儀礼、祭式
tapasām【中性・複数・属格 tapas】[~らの、~らにとって]熱;火;苦悩;苦行、自責、抑制、宗教的苦行、敬虔
→yajñatapasām【中性・複数・属格】[~らの、~らにとって]祭祀と苦行

सर्वलोकमहेश्वरम् ।
sarvalokamaheśvaram |
サルヴァローカマヘーシュヴァラム
全世界の偉大な主を


sarva【形容詞】すべての、一切の、各々の;全体の
loka【男性】空間、余地、場所;地方、地帯、国;世界、宇宙の区分;天;地;人類、一般の人民、国民;男子(複数);(複)団体、仲間;日常生活、慣例、世事、俗事;視ること
maheśvaram【男性・単数・対格 maheśvara】[~に、~を]偉大な主、首長;神;シヴァ神およびヴィシュヌ神の名称
→sarvalokamaheśvaram【男性・単数・対格、限定複合語】[~に、~を]全世界の偉大な主、全世界の神

सुहृदं सर्वभूतानां
suhṛdaṁ sarvabhūtānāṁ
スフリダン サルヴァブーターナーン
一切衆生の友人を


suhṛdam【男性・単数・対格 suhṛd】[~に、~を]友人、親友;同盟者
sarvabhūtānām【中性・複数・属格 sarvabhūta】[~らの、~らにとって]一切の存在物、万物、一切衆生

ज्ञात्वा मां शान्तिमृच्छति ॥
jñātvā māṁ śāntimṛcchati ||
ジュニャートヴァー マーン シャーンティムリッチャティ
私を知って、彼は寂静に達する


jñātvā【絶対分詞 √jñā】[~して、~してから]知る;~を察知する、~の知識を有する、(具格)によって認識する;悟る;覚える、経験する、確かめる、調べる;是認する;~と考える、~と仮定する、~と推測する;認める、証す、許す
mām【単数・対格、一人称代名詞 mad】[~を、~に]私
śāntim【女性・単数・対格 śānti】[~に、~を]心の静穏、心の平和;(火が)消えること;平和、好運、繁栄;寂静、寂滅;涅槃
ṛcchati【三人称・単数・パラスマイパダ・現在 √ṛ】[彼は~、それは~]動かす;起きる;出会う;達する、得る、取る、獲得する

भोक्तारं यज्ञतपसां सर्वलोकमहेश्वरम् ।
सुहृदं सर्वभूतानां ज्ञात्वा मां शान्तिमृच्छति ॥२९॥

bhoktāraṁ yajñatapasāṁ sarvalokamaheśvaram |
suhṛdaṁ sarvabhūtānāṁ jñātvā māṁ śāntimṛcchati ||29||
祭祀と苦行の享受者であり、全世界の偉大な主であり、
一切衆生の友人である私を知る者は、寂静に達する。

バガヴァッド・ギーター第5章第28節

2013.05.22 Wednesday

インド古典中もっとも有名なバガヴァッド・ギーターの原典講読です。
インドの霊的文化の支柱となる本書を、サンスクリット語の学習をしながらお楽しみください。

यतेन्द्रियमनोबुद्धिर्
yatendriyamanobuddhir
ヤテーンドリヤマノーブッディル
感官と心と知性を制御し


yata√yamの過去受動分詞】抑制された、制御された、阻止された
indriya【中性】神の力;支配;偉大な行為;活力;体力;精力;感官;感覚
manas【中性】心、内的器官、知性、理性、精神、良心、思考、意向、気分
buddhis【女性・単数・主格 buddhi】知能、理解力、理性、知性、精神;識別、判断;沈着、機知;知覚;会得;意見、見解;信仰、確信;想定
→yatendriyamanobuddhis【女性・単数・主格、所有複合語】感官と意と知性を制御した、感覚と思考器官と理性を統御した

मुनिर् मोक्षपरायणः ।
munir mokṣaparāyaṇaḥ |
ムニル モークシャパラーヤナハ
解脱に専念する聖者は


munis【男性・単数・主格 muni】[~は、~が]霊感を得た人;賢人、予言者、苦行者、隠者、沈黙の誓約をした者
mokṣa【男性】~からの解放・釈放・脱出;(未来の)輪廻からの解放、永遠の解脱
parāyaṇas【男性・単数・主格 parāyaṇa】[~らは、~らが]最高の目的、最後の頼り、保護(処)、主要事、精髄;(属格)を決定するもの 【形容詞】~に全くふける、余念のない、一身を捧げた、専心した
→mokṣaparāyaṇas【男性・単数・主格 mokṣa-parāyaṇa】解脱に専念する、解脱を主な目的とする

विगतेच्छाभयक्रोधो
vigatecchābhayakrodho
ヴィガテーッチャーバヤクロードー
欲望と恐怖と怒りを離れ


vigatavi√gamの過去受動分詞】離れた、立ち去った、止まった、消えた、亡くなった、無くなった
icchā【女性】願望、欲望
bhaya【中性】恐れ、驚き、恐怖、心配、不安
krodhas【男性・単数・主格 krodha】怒り、激怒、憤怒、激情
→vigatecchābhayakrodhas【男性・単数・主格、所有複合語】欲望と恐怖と怒りを離れた

यः सदा मुक्त एव सः ॥
yaḥ sadā mukta eva saḥ ||
ヤハ サダー ムクタ エーヴァ サハ
常にこのような人は、まさに解脱している


yas【男性・単数・主格、関係代名詞 yad】[~は、~が]~であるもの、~である人
sadā【副詞】始終、常に、何時でも
mukta【男性・単数・主格 mukta√mucの過去受動分詞)】(具格、従格)から放たれた、~から釈放された;ゆるめられた、離された、落下した;弛緩した;捨てられた、中止された;罪(または)存在の束縛から逃れた、解脱した
eva【副詞】実に、真に(強意を表す。しばしば虚辞として使用)
sas【男性・単数・主格、指示代名詞 tad】[~は、~が]これ、あれ、彼

यतेन्द्रियमनोबुद्धिर्मुनिर् मोक्षपरायणः ।
विगतेच्छाभयक्रोधो यः सदा मुक्त एव सः ॥२८॥

yatendriyamanobuddhirmunir mokṣaparāyaṇaḥ |
vigatecchābhayakrodho yaḥ sadā mukta eva saḥ ||28||
感官と心と知性を制御し、欲望と恐怖と怒りを離れ、
常に解脱に専念する聖者は、まさに解脱している。
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