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心を克服する

2013.06.17 Monday

あらゆるものの本質を探る中で、大きな壁となるのが心の働きです。その止滅こそがヨーガの目的であると、聖典「ヨーガ・スートラ」でも述べられるように、ヨーガの行いを努める中で、本質に近づく瞬間が非常に多くあることを実感しています。

日々の暮らしにおいて、人が本質からそれる所には、常に心から生じる様々な欲望が存在しています。その欲望は、「こうあってほしい」「こうあるべきだ」と、ただ「在る」という本質をはるかに遠くに追いやります。本質からずれるが故、当然生じる現象に、自分は大きな問題を抱えていると、まるで暗闇の中にいるかのような幻想をそこで抱かざるを得ません。

その問題を解決するために、私たちは物事を操り、状況を操り、人を操り、いつしか人生に操られていきます。しかし、問題の根本が解決しない限り、光が見えることはありません。問題の源である心の働きと向き合うヨーガの行いの中で、私たちはただ、その働きに操られないよう、常に気づきをもって本質と共に生きることを努めねばならないと、日々学んでいました。そこに問題は存在しません。

揺れ動くことが性質である心に操られずにいることは、大変に困難なことであることは確かです。しかし、決してそうではないということも、インドで過ごす日々に教えられたことを思い返します。それは、本質そのものである真の存在に心を定める、ただそれだけのことでした。

聖典・バガヴァッド・ギーターにおいても、第6章にて、その心の在り方が事細やかに述べられ、「心を克服した者は、最高我に達する」と、クリシュナ神は繰り返し語りかけています。

起こり得るあらゆる出来事を通じ、心の在り方を学ぶ瞬間が、人生には満ちています。その中で、心を定める場所を自身の内にしっかりと保つことが、人生を光で満たす一つの術になるに違いありません。

バガヴァッド・ギーターの第6章は、現在SitaRamaブログにおいて原典を通じながらご紹介しております。叡智に触れ、自分自身の心を観察することによって、本質へと近づく多くの気づきを得る機会となりますことを、心よりお祈りしております。

(文章:ひるま)

バガヴァッド・ギーター第6章第7節

2013.06.12 Wednesday

インド古典中もっとも有名なバガヴァッド・ギーターの原典講読です。
インドの霊的文化の支柱となる本書を、サンスクリット語の学習をしながらお楽しみください。

जितात्मनः प्रशान्तस्य
jitātmanaḥ praśāntasya
ジタートマナハ プラシャーンタッスヤ
心を克服し、寂滅した人の


jita√jiの過去受動分詞】勝った、獲得した、征服した;打ち勝たれた、(欲)の奴隷となった;捨てた、廃した
ātmanas【男性・単数・属格 ātman】[~の、~にとって]気息;霊魂;生命、自身;本質、本性;特色;身体;知性、悟性;我、最高我
→jitātmanas【男性・単数・属格、所有複合語 jitātman】[~の、~にとって]自制した、自己を克服した、心に打ち勝った
praśāntasya【男性・単数・属格 praśāntapra√śamの過去受動分詞】[~の、~にとって]静穏になった、平穏な;吉祥な;消滅した;除かれた;和らいだ、やんだ、終わった、消え失せた;休止した;死んだ

परमात्मा समाहितः ।
paramātmā samāhitaḥ |
パラマートマー サマーヒタハ
最高我は、完全に統一されている


paramātmā【男性・単数・主格 paramātman】[~は、~が]最高我、宇宙精神
samāhitas【男性・単数・主格 samāhitasam-ā√dhāの過去受動分詞】~と結ばれた、~を備えた;結合した、集合した;~に成らされた;心を集中した;意を集中した、~に傾注した;落ち着いた;全く専心した;統一された、調和した

शीतोष्णसुखदुःखेषु
śītoṣṇasukhaduḥkheṣu
シートーシュナスカドゥフケーシュ
寒暑苦楽において


śīta【形容詞】涼しい、寒い 【中性名詞】寒さ、寒冷
uṣṇa【形容詞】暑さ;温かい;激しい、熱情ある;深い(嘆息) 【中性名詞】熱;暑期
sukha【中性】安楽、歓喜、幸福、享楽、繁栄、成功
duḥkheṣu【中性・複数・処格 duḥkha】[~において、~のなかで]不安、心配、苦痛、悲しみ、悲哀、困難、苦しみ
→śītoṣṇasukhaduḥkheṣu【中性・複数・処格、並列複合語】[~において、~のなかで]寒暑苦楽

तथा मानापमानयोः ॥
tathā mānāpamānayoḥ ||
タター マーナーパマーナヨーホ
また毀誉褒貶においても


tathā【副詞】そのように、同様に;そして、また
māna【中性】尊敬、敬意、尊敬のしるし;自負、高慢、尊大;意見、観念;意志、目的;自己を高く評価すること、自己をたのしむこと
apamānayos【中性、両数・処格 apamāna】[~において、~のなかで]無視、軽蔑;不名誉
→mānāpamānayos【中性・両数・処格、並列複合語 mānāpamāna】[~において、~のなかで]名誉と不名誉、毀誉褒貶

जितात्मनः प्रशान्तस्य परमात्मा समाहितः ।
शीतोष्णसुखदुःखेषु तथा मानापमानयोः ॥७॥

jitātmanaḥ praśāntasya paramātmā samāhitaḥ |
śītoṣṇasukhaduḥkheṣu tathā mānāpamānayoḥ ||7||
心を克服し、寂滅した人の最高我は、寒暑苦楽においても、
毀誉褒貶においても、完全に統一されている。

本質を探る

2013.06.10 Monday

先日の新月に合わせ、インドの多くの地域では、女性たちが断食を行いながらバニヤンの木を訪れ夫の健康と幸せを祈る、ヴァタ・サヴィトリー・ヴラタが行われました。祈りや断食を通じ大自然と真摯に向き合い、そして繋がるこうした行いは、小宇宙である自分自身の体にも意識を向かわせます。その過程における内面を見つめる瞬間が、本来持つ純粋なエネルギーを蘇らせていくことをインドで過ごす日々に深く学んでいました。

忙しない現在社会において、常に自然のサイクルに従い日々を過ごすことは容易なことではありません。しかし、ヨーガのアーサナやプラーナヤーマのような、意識を持って肉体に集中する術は、一瞬であっても自分自身の内面を磨き、内側からの生き生きとした生命力を漲らせてくれることを常に感じています。

例えばプラーナヤーマは、生きるという行為そのものである「呼吸」をコントロールしながら、その生命力を最大限に用いてこの社会をより良く過ごす術ともなり得ます。プラーナヤーマを行う中で、吸う息が興奮をもたらす交感神経を刺激し、吐く息が弛緩を促す副交感神経を刺激することは広く知られている事実です。目まぐるしい日々の生活において、吐く息を長く、そしてゆっくりと呼吸を保てば、身体や心の働きは落ち着き、本来の純粋なエネルギーと共に生活にも均衡が保たれます。

こうしたヨーガの修練を中心に据えた生活において、日々のシンプルさを求めるようになるのは、自分自身の持つ生命力をより強く感じるせいだと思うことが度々ありました。既に存在しているその生命力を最大限に引き出すことは、自分自身の本質により近づき、迷いのない心で見る世界はより美しいものに映ります。余計なものを排除した生活が、あらゆるものの本来の姿を際立たせてくれるからこそ、こうしてその行いに引き込まれていくのだと感じます。

まるで目覚めたように、物事がよりくっきりと見えるようになることを感じると、どんなものにおいても、その本質に繋がる大切さを身を持って実感します。真実そのものでもあるインドの叡智を実践し、そして繋がることで、より良い日々を送る生活がここでも続いています。

(文章:ひるま)

土星は冷酷な教師?

2013.06.10 Monday

インド占星術をやっておりますと、かならず土星のまつわる悲惨な話を耳にします。
ラーシクンダリー(ホロスコープ・出生図)上で土星の配置が悪い方は、その影響期には必ず悪いことに遭遇すると言われ、しかもその「悪いこと」はとんでもなく厳しい試練であるという話です。そしてそれはある意味事実といえます。

逆に世の中にはもちろん土星の配置のいい方もいます。かくいう私も土星の配置がとてもいいのです。
私の場合幼少期が土星の影響期だったのですが、物質的には恵まれた環境にいたものの、人間関係で非常に苦労した記憶があります。
そう、土星はその配置が悪い人ばかりか、配置のいい人に対してさえも何らかの試練を与える、厳しい星なのです。

そのような性質の星は他にありません(ラーフは似ていますが少し違います)。

そのため、インドではカール・サルプ・ドーシャ(ラーフ・ケートゥという星が影響する悪い時期)のなどの処方にならんで、サディサティ(土星と月の動きに関する悪い時期)や土星悪影響に対する処方が盛んに行われているのです。

土星が冷酷な教師であり、過去世のカルマを解消するため人間にある種の試練を与え成長を促すのは間違いないのですが、やはりその厳しい試練をなるべく軽く抑えたいというのは、人情でしょう。

その試練を軽くする処方として、個人的な体験からみれば、経典にありますように14面のルドラークシャは、土星の悪影響に対して、卓効があります。
また14面は高価で手が出ないという他の場合でも7面のルドラークシャに土星に対する効果が期待できます。

そして前々回書かせていただいた「パラド」にも大いにその効果が期待できます。

実はインドでは、その他様々な土星のためのアイテムが存在しますが、ブルーサファイアは、インドでもっとも知られた処方です。
しかし・・ブルーサファイアは経験上使用には相当の注意と専門知識が必要になります。処方を誤ると悪影響があるのです。

私自身、昔、知識不足の状態でブルーサファイアを見に着けていて、後に酷いしっぺ返しに遭った経験があります。
ですからブルーサファイアを身に着ける場合には、経験豊富な占星術師のアドヴァイスを良く聞くべきだと思います。

その点ルドラークシャには副作用は、ほぼありません(身に着け始めた時、ごく軽く風邪をひく、あるいはちょっと躓いて擦り剥く位のことはあります。これは将来起こる大きな病気や怪我を先取りして最小の形で解消していると考えられます。)

土星は冷酷な教師でありますが、その教師を優しく変える処方としてルドラークシャそしてパラドはとてもお勧めできます。

(文章:ガネーシャ・ギリ)

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「ガネーシャ・ギリによる特別ゼミ インド占星術基礎と運命改善技法」
http://www.uranai-school.jp/h_kaikou/toku_vedic_girii.html

「ガネーシャ・ギリによるインド占星術鑑定」
http://sitarama.jp/?pid=27375902

「ガネーシャ・ギリによるヨーガクラス」
http://sitarama.jp/?pid=30583238
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バガヴァッド・ギーター第6章第6節

2013.06.10 Monday

インド古典中もっとも有名なバガヴァッド・ギーターの原典講読です。
インドの霊的文化の支柱となる本書を、サンスクリット語の学習をしながらお楽しみください。

बन्धुर् आत्मा ऽत्मनस् तस्य
bandhur ātmā 'tmanas tasya
バンドゥル アートマー トマナス タッスヤ
彼にとって、心は自己の朋友である


bandhus【男性・単数・主格 bandhu】[~は、~が]結合、関係;親戚であること、親戚関係;(母方の)血族;親族;朋友;夫
ātmā【男性・単数・主格 ātman】[~は、~が]気息;霊魂;生命、自身;本質、本性;特色;身体;知性、悟性;我、最高我
ātmanas【男性・単数・属格 ātman】[~の、~にとって]気息;霊魂;生命、自身;本質、本性;特色;身体;知性、悟性;我、最高我
tasya【男性・単数・属格、指示代名詞 tad】[~の、~にとって]彼、それ、あれ

येनात्मैवात्मना जितः ।
yenātmaivātmanā jitaḥ |
イェーナートマイヴァートマナー ジタハ
自身によって、心を克服した人にとって


yena【男性・単数・具格、関係代名詞 yad】[~によって、~をもって]~であるもの、~である人、~であるとき
ātmā【男性・単数・主格 ātman】[~は、~が]気息;霊魂;生命、自身;本質、本性;特色;身体;知性、悟性;我、最高我
eva【副詞】実に、真に(強意を表す。しばしば虚辞として使用)
ātmanā【男性・単数・具格 ātman】[~によって、~をもって]気息;霊魂;生命、自身;本質、本性;特色;身体;知性、悟性;我、最高我
jitas【男性・単数・主格 jita√jiの過去受動分詞)】勝った、獲得した、征服した;打ち勝たれた、(欲)の奴隷となった;捨てた、廃した

अनात्मनस् तु शत्रुत्वे
anātmanas tu śatrutve
アナートマナス トゥ シャトルトヴェー
しかし、精神的でない人にとって、敵意のなかで


anātmanas【男性・単数・属格 anātman】[~の、~にとって]無我、他;精神・霊と異なるもの 【形容詞】精神・感覚を欠く、精神的でない、物質的の;本体のない、実体のない
tu【接続詞】しかし、一方(虚辞としても使用)
śatrutve【中性・単数・処格 śatrutvaśatrutāと同意)】[~において、~のなかで]敵意、憎悪

वर्तेतात्मैव शत्रुवत् ॥
vartetātmaiva śatruvat ||
ヴァルテータートマイヴァ シャトルヴァット
心は実に敵のように存在するだろう


varteta【三人称・単数・アートマネーパダ・願望 √vṛt】[それは~だろう、それは~するべき]転ずる、回転する、転がる;進む、進行する、執行される;~を条件とする、伴う;(ある場所に)ある、止まる、住する、滞在する;存在する、生存する;~の中に見出される
ātmā【男性・単数・主格 ātman】[~は、~が]気息;霊魂;生命、自身;本質、本性;特色;身体;知性、悟性;我、最高我
eva【副詞】実に、真に(強意を表す。しばしば虚辞として使用)
śatruvat【中性・単数・主格 śatruvat】敵のような、競争者のような

बन्धुरात्माऽत्मनस्तस्य येनात्मैवात्मना जितः ।
अनात्मनस्तु शत्रुत्वे वर्तेतात्मैव शत्रुवत् ॥६॥

bandhurātmā'tmanastasya yenātmaivātmanā jitaḥ |
anātmanastu śatrutve vartetātmaiva śatruvat ||6||
自ら心を克服した人にとって、心は自己の朋友である。
しかし、心を制しない人にとって、心は敵のように敵対する。
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