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バガヴァッド・ギーター第6章第13節

2013.09.21 Saturday

インド古典中もっとも有名なバガヴァッド・ギーターの原典講読です。
インドの霊的文化の支柱となる本書を、サンスクリット語の学習をしながらお楽しみください。

समं कायशिरोग्रीवं
samaṁ kāyaśirogrīvaṁ
サマン カーヤシローグリーヴァン
体と頭と首を等しく


samam【男性・単数・対格 sama】平らな、滑らかな、水平の、並行した;類似の・似た・等しい・同等の・同じ・同一の;不変の;偶数の;正常な;普通の、中等の;無関心の、中立の;善良な、正しい、正直な;容易な
kāya【男性】身体、有形体;集団、多数、多量、集合;(樹の)幹;資本金
śiras【中性】頭;頂上、峰、先端;前面、先陣;首領、首長、第一人者
grīvam【男性・単数・対格 grīva】[~に、~を]首
→kāyaśirogrīvam【男性・単数・対格】[~に、~を]体と頭と首

धारयन्न् अचलं स्थिरः ।
dhārayann acalaṁ sthiraḥ |
ダーラヤン アチャラン スティラハ
不動に保ち、堅固に


dhārayan【男性・単数・主格 dhārayat√dhṛの現在分詞・使役活用)】所有する;~に精通する;支持する
acalam【男性・単数・対格 acala】不動の、動じない、動かない
sthiras【男性・単数・主格 sthira】堅固な、固い、固体の、硬直した、強い;定着した、不動の、動かない;ぐらつかない;恒久の、不断の、持続する、続く、変化のない;しっかりした、支持された、がまん強い;秘密にされた、内密の

संप्रेक्ष्य नासिकाग्रं स्वं
saṁprekṣya nāsikāgraṁ svaṁ
サンプレークシャ ナーシカーグラン スヴァン
自らの鼻の先端を見て


saṁprekṣya【絶対分詞 sam-pra√īkṣ】[~して、~してから]~を見る、眺める;見守る;認める、認知する;考える
nāsikā【女性】鼻孔;象の鼻;鼻
agram【中性・単数・対格 agra】[~に、~を]前部;始め;点、先端、頂点;主なるもの
→nāsikāgram【中性・単数・対格 nāsikāgra】鼻の先端
svam【男性・単数・対格 sva】自身の、私の、汝の、彼の、彼女の、我々の、君達の、彼らの

दिशश्चानवलोकयन् ॥
diśaścānavalokayan ||
ディシャシュチャーナヴァローカヤン
そして、諸方を見ることなく


diśas【女性・複数・対格 diśas】[~に、~を]方角、方向;地域、場所
ca【接続詞】そして、また、~と
anavalokayan【男性・単数・主格 an-ava√lokの現在分詞・使役活用】見ない;見つめない;注視しない、先を見ない

समं कायशिरोग्रीवं धारयन्नचलं स्थिरः ।
संप्रेक्ष्य नासिकाग्रं स्वं दिशश्चानवलोकयन् ॥१३॥

samaṁ kāyaśirogrīvaṁ dhārayannacalaṁ sthiraḥ |
saṁprekṣya nāsikāgraṁ svaṁ diśaścānavalokayan ||13||
体と頭と首を直立不動に保ち、自らの鼻の先端を凝視して、
諸方を見ることなく、

バガヴァッド・ギーター第6章第12節

2013.09.18 Wednesday

インド古典中もっとも有名なバガヴァッド・ギーターの原典講読です。
インドの霊的文化の支柱となる本書を、サンスクリット語の学習をしながらお楽しみください。

तत्रैकाग्रं मनः कृत्वा
tatraikāgraṁ manaḥ kṛtvā
タットライカーグラン マナハ クリトヴァー
そこで、意(マナス)を一点に集中し


tatra【副詞】そこに;そこへ;ここに;それのために、その場合に、その時に
ekāgram【中性・単数・対格 ekāgra】一つの先端ある、一つの対象に向けられた、注意深き、集中した;(―゜)に心を奪われた
manas【中性・単数・対格 manas】[~に、~を]心、内的器官、知性、理性、精神、良心、思考、意向、気分
kṛtvā【絶対分詞 √kṛ】[~して、~してから]為す、作る、遂行する、用いる

यतचित्तेन्द्रियक्रियः ।
yatacittendriyakriyaḥ |
ヤタチッテーンドリヤクリヤハ
心と感官の働きを制御し


yata√yamの過去受動分詞】抑制された、制御された、阻止された
citta【中性】注意;思考、思想;目的、意志;精神、心、知性、理性
indriya【中性】神の力;支配;偉大な行為;活力;体力;精力;感官;感覚
kriyas【男性・単数・主格 kriyāの男性形】[~は、~が]製作、構成;実行;仕事、業務、処理;行動、行為;労務;心労;努力;動詞の概念、動詞;(文学的)作品;祭式、供犠、儀式;治療
→yatacittendriyakriyas【男性・単数・主格、所有複合語】心と感官の働きを抑制した、心と感覚器官の活動を制御した

उपविश्यासने युञ्जाद्
upaviśyāsane yuñjād
ウパヴィッシャーサネー ユンジャード
座に坐して、行うべきである


upaviśya【絶対分詞 upa√viś】[~して、~してから]~に近づく;坐る、横たわる;野営する;(太陽が)沈みかける;~に着手する、~を実践する
āsane【中性・単数・処格 āsana】[~において、~のなかで]坐すること;端坐の姿勢;休止すること、屯営すること;居住すること;座、席;位置、(王の)位
yuñjāt【三人称・単数・パラスマイパダ・願望法 √yuj】[彼は~だろう、彼は~するべき]~に繋ぐ;接合する、結合する;(祭式を)行う;~に(精神・思考)を集中する;精神を統一する、深く瞑想する;想起する、回想する

योगमात्मविशुद्धये ॥
yogamātmaviśuddhaye ||
ヨーガマートマヴィシュッダイェー
ヨーガを、自身の清浄のために


yogam【男性・単数・対格 yoga】[~に、~を]ヨーガ、精神の集中、組織的な超脱法、瞑想、静慮、心統一
ātma【男性 ātman】気息;霊魂;生命、自身;本質、本性;特色;身体;知性、悟性;我、最高我
viśuddhaye【女性・単数・為格 viśuddhi】[~に、~のために]純化、聖化、清浄;負債の決済;完全な知識
→ātmaviśuddhaye【女性・単数・属格、限定複合語】[~に、~のために]自己の浄化

तत्रैकाग्रं मनः कृत्वा यतचित्तेन्द्रियक्रियः ।
उपविश्यासने युञ्जाद्योगमात्मविशुद्धये ॥१२॥

tatraikāgraṁ manaḥ kṛtvā yatacittendriyakriyaḥ |
upaviśyāsane yuñjādyogamātmaviśuddhaye ||12||
その座に坐して、意(マナス)を一点に集中し、心と感官の働きを制御し、
自身を清めるために、ヨーガを行うべきである。

オーナム祭

2013.09.16 Monday

本日、2013年9月16日は、南インド・ケーララ州において、年に一度の盛大な祝祭を迎えています。王国を追われたマハーバリ王が、愛する国民たちの下へ戻る日、またそのマハーバリ王が解脱を得た日として祝福されるオーナム祭です。

遠い昔、言い伝えによれば、マハーバリ王の下で人々は幸せで平等であったと言われています。それでも王が国を追われたのは、彼がアスラだからでした。しかし、王の信心深さや献身さが神の心に留まり、命を奪われることなく今でも下界で密やかに暮らし、年に一度、愛する国民の下へと戻ると信じられています。

様々な言い伝えがある中で、人々のために尽くし、人々からも愛されたマハーバリ王が神によって王国から追放されたのは、アスラであるということと共に、大きな自我があったからだと述べられています。独占欲や誇りの下では、誰も真の至福を得ることはできないと神は見抜いていたのかもしれません。

しかし、マハーバリ王は年に一度、愛してやまない国民の下へ戻ること条件に、自らを犠牲とし国民を守りこの世界を去っていきます。自我を捨て、全体と一つになることを最後に望んだのです。それはまさに王の解脱です。

精神性を説く教えの中で、全体である神との一体は究極の至福です。人は小さな個人の自我に生きているのではありません。私たちが生涯で理解すべくこととはただ一つ、自分は神という全体と一つであるということに他はなく、その事実を理解するために、私たちは今、この世に生を受け歩みを続けています。

「私」から始まり「全体」で終わる旅路を、マハーバリ王は辿りました。万物が生まれ、万物が戻る場所。至福を感じ、安らぎを得る場所。神の他にないその場所は、永遠でいて真の住まいです。 マハーバリ王はその住処を見つけたに違いありません。そしてその歩みはまさに、人が歩むべく道のりを示しているのだと気づかされます。

マハーバリ王が今年も愛する国民の下へ無事に戻れるよう、そして人々の道が真の住処へと向かうものであるよう祈りながら、このオーナム祭を祝福したいと感じています。

(文章:ひるま)

インドの魅せる時

2013.09.16 Monday

昨日でもない、明日でもない、今を生きることにここまで専念させてくれる地は、私にとってインドの他にありません。現在という瞬間に満ちる熱いエネルギーを、ひしひしと得る感覚は、インドがどんな時も強く与えてくれる気づきの一つです。

一瞬先に何が起こるか決して予測がつかないインドの生活は、必然的に、現在という瞬間を生きることへ心を定めて行きます。その中で、手放すことの意味を学び、身を委ね生きることの美しさを知りました。自分自身を定義するものを捨て、何でもない真っ白で自由な心を保つ時、あらゆるものの本質が浮かび上がるからです。

そこで見るものの美しさは、まさに息をのむほどに迫り来るものです。さまざまに判断を下そうとする心が止まったその瞬間、迷いのない心が映し出すからこそ、本質的な美しさが究極的に際立ってくるのだと感じます。

インドの地を歩み、かつて見てきた山々の絵の具のような濃い緑、目の奥が痛くなるほどの青い空、そこに永遠に佇む神々の姿の美しさは、決して形容できるものではありません。いつも変わらずに、在るがままにあり続ける大自然と神々の存在を見る時、変わり続けるこの心の働きを恥ずかしく思う瞬間があったほどです。

もちろん、インドが見せるのは美しさだけではありません。断崖絶壁を行く道、飲み水を欠き、寒暖の激しさに体がしびれたこともありました。しかし、ここではそれが日常として、人々が生きています。苛酷な環境の中で、偉大なものに身を委ね生きる人々の姿を見る時ほど、この世界を取り巻く神々の存在を感じる瞬間はなく、そしてその二つの強い繋がりが、何よりも美しく世界を彩ることを気づかされます

何が起こるか分からない、波乱に溢れるインドの日々に、それでも身を置きたいと思うのは、生きることの美しさをこうして深く与えてくれるからだといつの時も感じます。そこにはもちろん、時を超えた神々の姿が存在しています。欲しいものではなく、必要なものの下で生きる「今」という瞬間にあるものは、「生きる」という熱いエネルギーであり、それが何よりも美しく、人生を彩っていくことを感じています。

(文章:ひるま)

バガヴァッド・ギーター第6章第11節

2013.09.15 Sunday

インド古典中もっとも有名なバガヴァッド・ギーターの原典講読です。
インドの霊的文化の支柱となる本書を、サンスクリット語の学習をしながらお楽しみください。

शुचौ देशे प्रतिष्ठाप्य
śucau deśe pratiṣṭhāpya
シュチャウ デーシェー プラティシュターピヤ
清浄な場所に、設けて


śucau【女性・単数・処格 śuci】輝く、光を発する;白く輝く;明るい、清い;純粋な、汚れのない、罪のない、正直な、高潔な;(祭式上)清浄な
deśe【男性・単数・処格 deśa】[~において、~のなかで]地点、地域、場所、地方;国土;部分;命令;正しい場所、好位置
pratiṣṭhāpya【使役活用・絶対分詞 prati√sthā】[~して、~してから]下に置く、~の上に置く、~に導入する;立てる、(像を)建てる;~に連れ込む、導き入れる;~に任命する、~に就任させる

स्थिरम् आसनम् आत्मनः ।
sthiram āsanam ātmanaḥ |
スティラム アーサナム アートマナハ
自身のために、堅固な座を


sthiram【男性・単数・対格 sthira】堅固な、固い、固体の、硬直した、強い;定着した、不動の、動かない;ぐらつかない;恒久の、不断の、持続する、続く、変化のない;しっかりした、支持された、がまん強い;秘密にされた、内密の
āsanam【中性・単数・対格 āsana】[~に、~を]坐すること;端坐の姿勢;休止すること、屯営すること;居住すること;座、席;位置、(王の)位
ātmanas【男性・単数・属格 ātman】[~の、~にとって]気息;霊魂;生命、自身;本質、本性;特色;身体;知性、悟性;我、最高我

नात्युच्छ्रितं नातिनीचं
nātyucchritaṁ nātinīcaṁ
ナーティユッチュリタン ナーティニーチャン
高すぎず、低すぎない


na【否定辞】~でない
atyucchritam【男性・単数・対格 atyucchrita(ati-uc-√śriの過去受動分詞)】高く上げ過ぎた
na【否定辞】~でない
atinīcam【男性・単数・対格 atinīca(ati-ni√añcの過去受動分詞)】はなはだ下劣の、はなはだ低き

चैलाजिनकुशोत्तरम् ॥
cailājinakuśottaram ||
チャイラージナクショーッタラム
布と皮とクシャ草で覆った


caila【中性】布片、衣服
ajina【中性】皮;革の財布
kuśa【男性】草、特に祭式用の草(クシャ草、吉祥草:学名Poa cynosuroides)
uttaram【中性・単数・対格 uttara】[比較]より上の;より高い、より良い;より後の;左の;北の;~の北方の;後方の;以後の;後者の、直次の、未来の;より優れた;より威力ある;勝利の 【名詞】表面、覆い(―゜)
→cailājinakuśottaram【中性・単数・対格、所有複合語】布と革とクシャ草で覆った
※大地からクシャ草、皮(レイヨウ、トラ)、布の順に敷き重ねる。

शुचौ देशे प्रतिष्ठाप्य स्थिरमासनमात्मनः ।
नात्युच्छ्रितं नातिनीचं चैलाजिनकुशोत्तरम् ॥११॥

śucau deśe pratiṣṭhāpya sthiramāsanamātmanaḥ |
nātyucchritaṁ nātinīcaṁ cailājinakuśottaram ||11||
清浄な場所に、自身のために、高すぎず低すぎない、
布と皮とクシャ草で覆った堅固な座を設けて、
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