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慈悲の心

2015.05.04 Monday

今年の仏陀の降誕祭(ブッダ・プールニマー)は、先日のネパールでの大震災を受け、仏陀の説いた「慈悲」について改めて深く考える機会を与えられています。「慈悲」は「智慧」と共に、仏教の教えの基盤として、また最も重要な徳として広く伝えられるものです。

「智慧」は、世の中のあらゆる物事が常に変化をしていると理解することであると説かれます。そしてあらゆる物事には、必ずそれが起こった原因があり、そして縁があると言われ、この因縁の関係の上に生じていると伝えられてきました。そこには、私たちの心の働きがあると言われます。

この世の中のあらゆる物事は、私たちの心の現れであると言われるように、例えばそれは「自分」と「他」を生み出し、その間にもさまざまな因縁が生まれてくことが分かります。あらゆるものが互いに深く関わり合いながら繋がっていると理解する時、全てが一つであると言う智慧と共に、自ずと他を想う慈悲の心が生まれることを実感します。

インドに伝わる数々の教えも、他を想い、そして尽くすことが、苦難を生み出す「我」を静め、全体と一つとなる方法であると説いてきました。慈悲の心は他者だけでなく、自分自身の苦しみを取り除き、そして霊性を育み、大きな智慧を授けてくれるものに他ありません。それは何よりも、この世界を大きな平安に包み込むものです。

仏陀は、あらゆるものは平等であると言うことを説いています。私たちも、遠く離れたネパールの人々も、お互いに関係し合いながらどこかで一つに繋がっていることを、まずは深く理解したいと感じています。そうして苦難の中にある人々を想い、全体と共に生きることが、この世の中に平安な日々を授けてくれるものだと実感します。

他の幸福を望む心。そして他の苦しみを思う心。慈悲は、いつ、どんな時でも実践できるものです。誰しもが持つ心の働きを、より良く用いて、自分自身の内、他者、そしてこの世界を大きな平安に包むよう努力をしたいと感じています。ブッダ・プールニマーを迎え、多くの想いがネパールの人々の下へ届くことを、心より願っています。

(文章:ひるま)

吉兆の印

2015.04.27 Monday

インドの生活の中で欠かすことのできない行いに、ティラカ(印)を塗布する行いがあります。主に額に塗布されるこのティラカは吉兆の印とも言われ、インドでは現代社会でも多くの人々がティラカを塗布し、日常を過ごしています。

体の重要なポイントに塗布されるティラカの中でも、特に眉間は重要視されています。眉間は真実を見るための第3の目がある場であり、それは第6のチャクラとしても知られ、霊性を向上させるために極めて重要なポイントとして捉えられています。

ここに塗布するティラカには、ヴィブーティ、クムクム、サンダルウッド・ペーストなどさまざまなものがあります。シヴァ派はヴィブーティ、シャクティ派はクムクム、ヴィシュヌ派はサンダルウッド・ペーストなど、それぞれの宗派や慣習によって塗布されるものや塗布の仕方までさまざまに異なります。

ヴィブーティは神聖灰として知られ、神聖な草木や供物などを火に捧げる儀式において生じた灰が用いられます。一説には、シヴァ神が愛神カーマデーヴァを焼き払ったように、真実を見る第3の目にこの神聖灰を塗布することで、迷いを生み出す世俗的な欲望や願望を焼き払うことを象徴すると言われます。

クムクムは主にターメリック・パウダーに消石灰を加えできた朱粉であり、シャクティ(エネルギー)を象徴すると伝えられます。ターメリック・パウダーはうこんの根の部分を乾燥させたものであり、もともとは大地の中に存在していたものです。大地のエネルギーをそのままに受け持つこのクムクムは、まさに根源のエネルギーであるシャクティを象徴し、偉大なエネルギーを私たちに授けるとも言われます。

サンダルウッド・ペーストは神々が最も愛する神聖な香りと共に、その冷却作用が広く知られています。額がひんやりとする感覚は、緊張や高ぶる感情を静め、そして感じ取る神聖な香りは、心身を深く落ち着かせてくれるものです。その状態は、私たちの内に大きな平安を生み出し、霊性の向上へと導いてくれるものに他ありません。

吉兆の印であるティラカは、まず神像やヤントラに捧げられ、自分自身に塗布するものでもあります。日常生活の中で神像やヤントラにティラカを捧げる行いは、偉大な存在との繋がりを深めてくれるものです。インドの日常で現在でも行われるこうした一つ一つの行いには、自分自身を精神的に育む深い意味が秘められています。

日本では日常生活の中でティラカを塗布することはなかなか難しいかもしれません。ティラカは、塗布する際に触れる第3の目への刺激にも大きな意味があると言われます。日常の礼拝でティラカを捧げる神々との繋がり、また瞑想時などにティラカを用いるだけでも、より大きな恩恵が授けられるかもしれません。

(文章:ひるま)

バガヴァッド・ギーター第10章第12節

2015.04.24 Friday

インド古典中もっとも有名なバガヴァッド・ギーターのサンスクリット原典講読です。
インドの霊的文化の支柱となる本書を、サンスクリット語の学習をしながらお楽しみください。

अर्जुन उवाच ।
arjuna uvāca |
アルジュナ ウヴァーチャ
アルジュナは言った


arjunas【男性・単数・主格 arjuna】[~は、~が]アルジュナ
uvāca【三人称・単数・パラスマイパダ・完了 √vac】[彼は~した]言う、話す

परं ब्रह्म परं धाम
paraṁ brahma paraṁ dhāma
パラン ブラフマ パラン ダーマ
最高のブラフマン、最高の住処


param【中性・単数・対格 para】最高の;より優れた、より高い、より良い、より悪い;最上の、卓越した、最善の;最大の
brahma【中性・単数・対格 brahman】[~に、~を]聖智に満ちた者、婆羅門;祭官とくにヴェーダ祭式を総監する祭官;ブラフマンを神格化した最高神、梵天、宇宙の創造者として保持者ヴィシュヌおよび破壊神シヴァとともにトリムルティを形成する神格;理性
param【中性・単数・対格 para】最高の;より優れた、より高い、より良い、より悪い;最上の、卓越した、最善の;最大の
dhāma【中性・単数・対格 dhāman】[~に、~を]一定の住所、住居、(神々の領土);[とくに聖火またはソーマの座所];持場;習慣、法律、規則;力、威風;光、輝

पवित्रं परमं भवान् ।
pavitraṁ paramaṁ bhavān |
パヴィットラン パラマン バヴァーン
あなたは最高の浄化具である


pavitram【中性・単数・対格 pavitra】[~に、~を]浄化の手段、篩(ふるい)、ソーマを漉す用具;供物を浄化するために用いるクシャ草の二枚の葉;浄めの(際に用いる)聖句
paramam【中性・単数・対格 parama】最も遠い、最も遠隔の、最も極端な、最後の;最高の、主な、第一位の;至高の、超越した;最も優秀な、最善の、最大の;最悪の;~より良い、~より大きな、~より悪い
bhavān【男性・単数・主格、二人称敬称代名詞 bhavat】[~は、~が]あなた

पुरुषं शाश्वतं दिव्यम्
puruṣaṁ śāśvataṁ divyam
プルシャン シャーシュヴァタン ディヴィヤム
永遠にして神聖なプルシャ(最高の自我)


puruṣam【男性・単数・対格 puruṣa】[~に、~を]人;人間;霊魂;個人の本体、普遍的霊魂、最高精神
śāśvatam【男性・単数・対格 śāśvata】永遠の、不変の、不断の、恒久の、永久の
divyam【男性・単数・対格 divya】天上の;神聖な;超自然の;魔術の;天界の;壮大な

आदिदेवम् अजं विभुम् ॥
ādidevam ajaṁ vibhum ||
アーディデーヴァム アジャン ヴィブム
原初の神、不生なる主


ādidevam【男性・単数・対格 ādideva】[~に、~を]原初神[ブラフマー神・ヴィシュヌ神・シヴァ神・クリシュナ神等の称]
ajam【男性・単数・対格 aja】不生の、永遠の、初より存在する
vibhum【男性・単数・対格 vibhu】(―゜)の主・支配者・主権者・長;全能の神(ブラフマー、ヴィシュヌ、シヴァ) 【形容詞】遠くに広がる、行き渡る、遍在する;豊富な、永続する;威力ある、強力な

अर्जुन उवाच ।
परं ब्रह्म परं धाम पवित्रं परमं भवान् ।
पुरुषं शाश्वतं दिव्यमादिदेवमजं विभुम् ॥१२॥

arjuna uvāca |
paraṁ brahma paraṁ dhāma pavitraṁ paramaṁ bhavān |
puruṣaṁ śāśvataṁ divyamādidevamajaṁ vibhum ||12||
アルジュナは言いました。
「あなたは最高のブラフマン、最高の住処、最高の浄化具である。
永遠にして神聖なプルシャ、原初の神、不生なる主であると、

バガヴァッド・ギーター第10章第11節

2015.04.22 Wednesday

インド古典中もっとも有名なバガヴァッド・ギーターのサンスクリット原典講読です。
インドの霊的文化の支柱となる本書を、サンスクリット語の学習をしながらお楽しみください。

तेषाम् एवानुकम्पार्थम्
teṣām evānukampārtham
テーシャーム エーヴァーヌカムパールタム
まさに彼らへの憐れみのために


teṣām【男性・複数・属格、指示代名詞 tad】[~らの、~らにとって]それ、あれ、これ、彼
eva【副詞】実に、真に(強意を表す。しばしば虚辞として使用)
anukampā【女性】~に対する憐憫、同情
artham【男性・単数・対格 artha】目的;原因、動機;利益、使用、利用、有用;褒美、利得;財産、富、金;物、事、事物
→anukampārtham【副詞】同情から、憐憫のために

अहम् अज्ञानजं तमः ।
aham ajñānajaṁ tamaḥ |
アハム アジュニャーナジャン タマハ
私は、無知から生じる闇を


aham【単数・主格、一人称代名詞 mad】[~は、~が]私
ajñāna【中性】無知、不注意;無智
-jam【中性・単数・対格 -ja】~によって生まれた・生じた、~に生まれた、~より発した;~より・によって・において産出した;~によって惹起した、~に起因した;~にて調製した、~より作られた
→ajñānajam【中性・単数・対格 ajñānaja】無知より生じた
tamas【中性・単数・対格 tamas】[~に、~を]暗黒;地獄の闇冥;[地獄の名];蝕[=ラーフ];誤謬、無知;迷妄;迷想;闇[一切事物の創造における三つの基礎的性質すなわち三徳(グナ)の一つ];[サーンキヤ哲学における五無明(アヴィディヤー)の一つ]

नाशयाम्य् आत्मभावस्थो
nāśayāmy ātmabhāvastho
ナーシャヤーミ アートマバーヴァストー
私は滅ぼす、自己の本性に存在し


nāśayāmi【一人称・単数・パラスマイパダ・現在・使役活用 √naś】[私は~]見えなくさせる、消滅させる、移す、追放する、追い払う、消す、破壊する;失う;投棄する;~に暴行する、犯す;忘れる
ātmabhāva【男性】我の恒久的存在;自己の存在、個性;身体
sthas【男性・単数・主格 stha】―゜(合成語の終わり)(に、上に、間に)立っている、坐っている、ある、とどまる、住する、存在する;(ある年齢または状態)にある、に従事した、で忙しい、に専念した、~を実践する
→ātmabhāvasthas【男性・単数・主格 ātma-bhāva-stha】自己の本性に住する、個物の心に宿る

ज्ञानदीपेन भास्वता ॥
jñānadīpena bhāsvatā ||
ジュニャーナディーペーナ バースヴァター
輝く知識の燈火によって


jñānadīpena【男性・単数・具格 jñānadīpa】[~によって、~をもって]知識の燈火、智恵の光明
bhāsvatā【男性・単数・具格 bhāsvat】光る、光輝ある、赫々たる

तेषामेवानुकम्पार्थमहमज्ञानजं तमः ।
नाशयाम्यात्मभावस्थो ज्ञानदीपेन भास्वता ॥११॥

teṣāmevānukampārthamahamajñānajaṁ tamaḥ |
nāśayāmyātmabhāvastho jñānadīpena bhāsvatā ||11||
まさに彼らへの憐れみのために、私は自己の本性に存在し、
輝く知識の燈火によって、無知から生じる闇を滅ぼす。

バガヴァッド・ギーター第10章第10節

2015.04.20 Monday

インド古典中もっとも有名なバガヴァッド・ギーターのサンスクリット原典講読です。
インドの霊的文化の支柱となる本書を、サンスクリット語の学習をしながらお楽しみください。

तेषां सततयुक्तानां
teṣāṁ satatayuktānāṁ
テーシャーン サタタユクターナーン
常に専心した彼らに


teṣām【男性・複数・属格、指示代名詞 tad】[~らの、~らにとって]それ、あれ、これ、彼
satata【副詞】絶えず、何時も、常に、永久に
yuktānām【男性・複数・属格 yukta√yujの過去受動分詞)】くびき(軛)につながれた、(処格)に従事した、~に専心した;(具格)に忙殺された、~に専念した;(処格)に熱中した;集中した;~に適した・相当する・ふさわしい;正しい、正確な;~に適応した
→satatayuktānāṁ【男性・複数・属格、同格限定複合語 satatayukta】常に専心した、絶えず献身的な

भजतां प्रीतिपूर्वकम् ।
bhajatāṁ prītipūrvakam |
バジャターン プリーティプールヴァカム
愛情をもって信愛する(彼らに)


bhajatāṁ【男性・複数・属格・現在分詞 √bhaj】[~している]分配する、分かつ;実行する、従う、守る;好意を示す;愛する;尊敬する、崇め尊ぶ、崇拝する
prītipūrvakam【副詞】親切に、愛情をもって

ददामि बुद्धियोगं तं
dadāmi buddhiyogaṁ taṁ
ダダーミ ブッディヨーガン タン
かの知性のヨーガを私は授ける


dadāmi【一人称・単数・パラスマイパダ・現在 √dā】[私は~]与える、贈る、交付する;断念する;売る;(科料・賃金・負債を)支払う;渡す;返す;(供物を)捧げる
buddhiyogam【男性・単数・対格、限定複合語 buddhiyoga】[~に、~を]理性による精神統一、心の修練;最高精神との知的合一
tam【男性・単数・対格、指示代名詞 tad】[~に、~を]これ、あれ、彼

येन माम् उपयान्ति ते ॥
yena mām upayānti te ||
イェーナ マーム ウパヤーンティ テー
それによって、彼らが私に到達する


yena【男性・単数・具格、関係代名詞 yad】[~によって、~をもって]~であるもの、~である人、~であるとき
mām【単数・対格、一人称代名詞 mad】[~を、~に]私
upayānti【三人称・複数・パラスマイパダ・現在 upa√yā】[彼らは~、それらは~]近づく、来る;~を訪ねる、~に来る・行く、(とくに庇護を求めて)~を訪ねる;(婦女)と関係する;遭遇する、ふりかかる;陥る、経験する、到達する、発見する;(対格)に耽る
te【男性・複数・主格、指示代名詞 tad】[~らは、~らが]それ、あれ、彼

तेषां सततयुक्तानां भजतां प्रीतिपूर्वकम् ।
ददामि बुद्धियोगं तं येन मामुपयान्ति ते ॥१०॥

teṣāṁ satatayuktānāṁ bhajatāṁ prītipūrvakam |
dadāmi buddhiyogaṁ taṁ yena māmupayānti te ||10||
常に私に専心し、愛情をもって私を信愛する彼らに、
私に到達するための知性のヨーガを、私は授ける。
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