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バガヴァッド・ギーター第7章第20節

2014.01.27 Monday

インド古典中もっとも有名なバガヴァッド・ギーターの原典講読です。
インドの霊的文化の支柱となる本書を、サンスクリット語の学習をしながらお楽しみください。

कामैस् तैस्तैर् हृतज्ञानाः
kāmais taistair hṛtajñānāḥ
カーマイス タイスタイル フリタジュニャーナーハ
種々の欲望によって、知識を奪われた人々は


kāmais【男性・複数・具格 kāma】[~らによって、~らをもって]~に対する願望、欲望;愛、快楽;利益;性愛;愛の神
tais【男性・複数・具格、指示代名詞 tad】[~らによって、~らをもって]それ、あれ、彼
→tais tais【男性・複数・具格】[~らによって、~らをもって]あれこれ
hṛta√hṛの過去受動分詞】取られた、運び去られた、盗まれた、切断された
jñānās【男性・複数・主格 jñāna】知ること;知識;真の知識、優れた知識;知恵;企図;仮定;意識;感覚器官
→hṛtajñānās【男性・複数・主格、所有複合語】[~らは、~らが]知識が運び出された、知識を奪われた

प्रपद्यन्ते ऽन्यदेवताः ।
prapadyante 'nyadevatāḥ |
プラパディヤンテー ニヤデーヴァターハ
他の神々に帰依する


prapadyante【三人称・複数・アートマネーパダ・現在 pra√pad】[彼らは~、それらは~]入る;(路に)踏み入る;(対格)に来る、~へ赴く、~へ通う;(対格)の助力を求める、~の保護を求める;(ある状態)に入る、~を受ける、~を経験する;到達する
anya-:他の、別の、異なる;~以外の
devatās【女性・複数・対格 devatā】[~らに、~らを]神性、神力;神格者;神像(聖像)

तंतं नियमम् आस्थाय
taṁtaṁ niyamam āsthāya
タンタン ニヤマム アースターヤ
各々の戒行に従って


tam【男性・単数・対格、指示代名詞 tad】[~に、~を]これ、あれ、彼
→tam tam【男性・単数・対格】[~に、~を]あれこれ
niyamam【男性・単数・対格 niyama】[~に、~を]抑制、制限;束縛;限定、定則、確実なこと;(特殊の場合における)絶対的必要;契約、約束;誓;自ら課した(宗教的)戒律、小さな(随時の)義務
āsthāya【ā√sthāの絶対分詞】[~して、~してから](処格)の上に立つ;(対格)に昇る・登る;(靴を)はく;~に赴く・行く;(一連の行動を)開始する、~に頼る、(振舞い)を採用する、(ある形を)とる、従う、(ある規則を)遵守する、(手段を)用いる、(行進を)始める、(努力を)する、(同情を)示す;採用する、確認する、真実と考える;(処格を)重視する

प्रकृत्या नियताः स्वया ॥
prakṛtyā niyatāḥ svayā ||
プラクリティヤー ニヤターハ スヴァヤー
自身の本性(プラクリティ)によって定められた


prakṛtyā【女性・単数・具格 prakṛti】[~によって、~をもって]本来(または自然)の形体・状態;性質、素質、傾向、気分;基本形態、型、標準、規則;自然;(自然の)始原的構成要素[それから他のすべてが展開される]、根本原質;(国家の)構成要素
niyatās【男性・複数・主格 niyatani√yamの過去受動分詞)】(処格)に結ばれた;握りしめられた;阻止された、抑制された;禁止された、中断された;確定された、確立された、固定した;不変な、一定した;制限された;~に専心する
svayā【女性・単数・具格 sva】[~によって、~をもって]自身の、私の、汝の、彼の、彼女の、我々の、君達の、彼らの

कामैस् तैस्तैर्हृतज्ञानाः प्रपद्यन्तेऽन्यदेवताः ।
तंतं नियममास्थाय प्रकृत्या नियताः स्वया ॥२०॥

kāmais taistairhṛtajñānāḥ prapadyante'nyadevatāḥ |
taṁtaṁ niyamamāsthāya prakṛtyā niyatāḥ svayā ||20||
種々の欲望によって、知識を奪われた人々は、各々の戒行に従い、
自身の本性(プラクリティ)によって定められた他の神々に帰依する。

バガヴァッド・ギーター第7章第19節

2014.01.26 Sunday

インド古典中もっとも有名なバガヴァッド・ギーターの原典講読です。
インドの霊的文化の支柱となる本書を、サンスクリット語の学習をしながらお楽しみください。

बहूनां जन्मनाम् अन्ते
bahūnāṁ janmanām ante
バフーナーン ジャンマナーム アンテー
幾多の誕生の最後において


bahūnām【中性・複数・属格 bahu】豊富な、多量の;多数の、反覆された、たびたびの;(具格)に富んだ、(具格)の多くある
janmanām【中性・複数・属格 janma(=janman)】[~の、~にとって]誕生、起源、産出;生命、存在;誕生地;父;生物、実在;種族、家族;種類;性質;再生;方法;水
ante【男性・単数・処格 anta】[~において、~のなかで]端、縁辺、限界;近接;終局;死;末尾の文字、最後の文字[文法];(属格)の最高点、~の極致;結論;解決、決定;条件;内部;(―゜)をもって終わること

ज्ञानवान् मां प्रपद्यते ।
jñānavān māṁ prapadyate |
ジュニャーナヴァーン マーン プラパディヤテー
知識ある人は、私に帰依する


jñānavān【男性・単数・主格 jñānavat】[~は、~が]知っている;学べる;優秀な知識を有する、知識のある、賢い
mām【単数・対格、一人称代名詞 mad】[~を、~に]私
prapadyate【三人称・単数・アートマネーパダ・現在 pra√pad】[彼は~、それは~]入る;(路に)踏み入る;(対格)に来る、~へ赴く、~へ通う;(対格)の助力を求める、~の保護を求める;(ある状態)に入る、~を受ける、~を経験する;到達する

वासुदेवः सर्वम् इति
vāsudevaḥ sarvam iti
ヴァースデーヴァハ サルヴァム イティ
「クリシュナがすべてである」と(考えて)


vāsudevas【男性・単数・主格 vāsudeva】[~は、~が]クリシュナ、ヴィシュヌの名;ヴァスデーヴァの子孫、プンドラの王の名
sarvam【中性・単数・主格 sarva】すべての、一切の、各々の;全体の
iti【副詞】~と、~ということ、以上(しばしば引用句の後に置かれる)

स महात्मा सुदुर्लभः ॥
sa mahātmā sudurlabhaḥ ||
サ マハートマー スドゥルラバハ
この偉大な魂の人は、非常に得難い


sas【男性・単数・主格、指示代名詞 tad】[~は、~が]これ、あれ、彼
mahātmā【男性・単数・主格 mahātman】[~は、~が]至上精神、宇宙我、根本原理;知性 【形容詞】偉大な精神をもつ、高尚な心をもつ、高貴な;大いに知性に富む、非常に天分の豊かな、非常に賢い;気高い、顕著な、有名な(家族)、威力のある
sudurlabhas【男性・単数・主格 sudurlabha】非常に得難い、稀な、非常に(不定詞)し難い

बहूनां जन्मनामन्ते ज्ञानवान्मां प्रपद्यते ।
वासुदेवः सर्वमिति स महात्मा सुदुर्लभः ॥१९॥

bahūnāṁ janmanāmante jñānavānmāṁ prapadyate |
vāsudevaḥ sarvamiti sa mahātmā sudurlabhaḥ ||19||
幾多の誕生の最後に、知識ある人は、「クリシュナがすべてである」と悟り、
私に帰依する。このような偉大な魂の人は、非常に得難い。

バガヴァッド・ギーター第7章第18節

2014.01.25 Saturday

インド古典中もっとも有名なバガヴァッド・ギーターの原典講読です。
インドの霊的文化の支柱となる本書を、サンスクリット語の学習をしながらお楽しみください。

उदाराः सर्व एवैते
udārāḥ sarva evaite
ウダーラーハ サルヴァ エーヴァイテー
これらはすべて実に高貴である


udārās【男性・複数・主格 udāra】鼓舞する;高揚する、高い;多量の;名高き、優れた;名門の;威厳ある;声高い;快い;たいへん大きい
sarve【男性・複数・主格 sarva】すべての、一切の、あらゆる
eva【副詞】実に、真に(強意を表す。しばしば虚辞として使用)
ete【男性・複数・主格、指示代名詞 etad】[~らは、~らが]これ

ज्ञानी त्व् आत्मैव मे मतम् ।
jñānī tv ātmaiva me matam |
ジュニャーニー トヴ アートマイヴァ メー マタム
しかし、知識ある者は、私自身であると考えられる


jñānī【男性・単数・主格 jñānin】[~は、~が]知識あるもの;占術家、占星家
tu【接続詞】しかし、一方(虚辞としても使用)
ātmā【男性・単数・主格 ātman】[~は、~が]気息;霊魂;生命、自身;本質、本性;特色;身体;知性、悟性;我、最高我
me【単数・属格、一人称代名詞 mad(mamaの附帯形)】[~の、~にとって]私
matam【中性・単数・主格 mata√manの過去受動分詞)】~と考えられた、見なされた、思われた、評価された;承認された、認可された、十分に考慮された;(属格)によって尊重された、尊敬された、好遇された;(―゜)によって高く評価された;意図された;憶測された;知られた

आस्थितः स हि युक्तात्मा
āsthitaḥ sa hi yuktātmā
アースティタハ サ ヒ ユクタートマー
なぜならば、彼は専心し、安住したから


āsthitas【男性・単数・主格 āsthitaā√sthāの過去受動分詞)】留まれた、住まわれた;企てられた、遂行された
sas【男性・単数・主格、指示代名詞 tad】[~は、~が]これ、あれ、彼
hi【不変化辞】なぜならば、~のために;真に、確かに、実に
yukta【√yujの過去受動分詞)】くびき(軛)につながれた、(処格)に従事した、~に専心した;(具格)に忙殺された、~に専念した;(処格)に熱中した;集中した
ātmā【男性・単数・主格 ātman】気息;霊魂;生命、自身;本質、本性;特色;身体;知性、悟性;我、最高我
→yuktātmā【男性・単数・主格 yuktātman】専念した;(―゜)に没頭した

माम् एवानुत्तमां गतिम् ॥
mām evānuttamāṁ gatim ||
マーム エーヴァーヌッタマーン ガティム
最高の帰趨である私に


mām【単数・対格、一人称代名詞 mad】[~を、~に]私
eva【副詞】実に、真に(強意を表す。しばしば虚辞として使用)
anuttamām【女性・単数・対格 anuttama】(それ以上高位のもののない)、最高の、最優の;最強の
gatim【女性・単数・対格 gati】[~に、~を]行くこと、歩態、前進、動作、行動、飛行;退去、出発;行進、進行;成功;~の獲得;~に対する服従;路、進路、小径;出口;根源、根底;手段、方法、可能性;策略;避難所;状態、状況、条件、位置;性質;幸福;輪廻、人間の運命;風習

उदाराः सर्व एवैते ज्ञानी त्वात्मैव मे मतम् ।
आस्थितः स हि युक्तात्मा मामेवानुत्तमां गतिम् ॥१८॥

udārāḥ sarva evaite jñānī tvātmaiva me matam |
āsthitaḥ sa hi yuktātmā māmevānuttamāṁ gatim ||18||
彼らはみな高貴であるが、中でも知識ある者は、私自身と考えられる。
なぜならば、彼は専心し、最高の帰趨である私に安住しているから。

バガヴァッド・ギーター第7章第17節

2014.01.24 Friday

インド古典中もっとも有名なバガヴァッド・ギーターの原典講読です。
インドの霊的文化の支柱となる本書を、サンスクリット語の学習をしながらお楽しみください。

तेषां ज्ञानी नित्ययुक्त
teṣāṁ jñānī nityayukta
テーシャーン ジュニャーニー ニッティヤユクタ
彼らのうち、知識ある者は、常に専心し


teṣām【男性・複数・属格、指示代名詞 tad】[~らの、~らにとって]それ、あれ、これ
jñānī【男性・単数・主格 jñānin】[~は、~が]知識あるもの;占術家、占星家
nitya【副詞】恒久的に、不易に、常に;不変に
yuktas【男性・単数・主格 yukta√yujの過去受動分詞)】くびき(軛)につながれた、(処格)に従事した、~に専心した;(具格)に忙殺された、~に専念した;(処格)に熱中した;集中した;~に適した・相当する・ふさわしい;正しい、正確な;~に適応した

एकभक्तिर् विशिष्यते ।
ekabhaktir viśiṣyate |
エーカバクティル ヴィシッシャテー
一途に信愛を捧げる者は、より優れている


ekabhaktis【女性・単数・主格 eka-bhakti(=ekabhakta)】[~は、~が]一夫に仕える、忠実な
viśiṣyate【三人称・単数・現在・受動活用 vi√śiṣ】[彼は~される、それは~される]大いに尊重される;より優れている

प्रियो हि ज्ञानिनो ऽत्यर्थम्
priyo hi jñānino 'tyartham
プリヨー ヒ ジュニャーニノー ティヤルタム
なぜなら、知識ある者にとって、非常に愛しい


priyas【男性・単数・主格 priya】~に親しい、~に愛された;寵愛を受ける、慈しまれた;喜ばしい、愉快な;高価な;~を好む、~に傾いた・執着した 【中性名詞】好意、親愛、親切、愛、楽しみ、喜び
hi【不変化辞】なぜならば、~のために;真に、確かに、実に
jñāninas【男性・単数・属格 jñānin】[~の、~にとって]知識あるもの;占術家、占星家
atyartham【副詞】非常に、甚だ

अहं स च मम प्रियः ॥
ahaṁ sa ca mama priyaḥ ||
アハン サ チャ ママ プリヤハ
私は、そして私にとって、彼は愛しい


aham【単数・主格、一人称代名詞 mad】[~は、~が]私
sas【男性・単数・主格、指示代名詞 tad】[~は、~が]これ、あれ、彼
ca【接続詞】そして、また、~と
mama【単数・属格、一人称代名詞 mad】[~の、~にとって]私
priyas【男性・単数・主格 priya】~に親しい、~に愛された;寵愛を受ける、慈しまれた;喜ばしい、愉快な;高価な;~を好む、~に傾いた・執着した 【中性名詞】好意、親愛、親切、愛、楽しみ、喜び

तेषां ज्ञानी नित्ययुक्त एकभक्तिर्विशिष्यते ।
प्रियो हि ज्ञानिनोऽत्यर्थमहं स च मम प्रियः ॥१७॥

teṣāṁ jñānī nityayukta ekabhaktirviśiṣyate |
priyo hi jñānino'tyarthamahaṁ sa ca mama priyaḥ ||17||
彼らのうち、常に専心し、一途に信愛を捧げる知識ある者は、より優れている。
なぜなら、知識ある者にとって、私は非常に愛しく、そして私にとって、彼は愛しいから。

バガヴァッド・ギーター第7章第16節

2014.01.23 Thursday

インド古典中もっとも有名なバガヴァッド・ギーターの原典講読です。
インドの霊的文化の支柱となる本書を、サンスクリット語の学習をしながらお楽しみください。

चतुर्विधा भजन्ते मां
caturvidhā bhajante māṁ
チャトゥルヴィダー バジャテー マーン
四種の者たちが、私を礼拝する


caturvidhās【男性・複数・主格 caturvidha】[~らは、~らが]四重の、四種の
bhajante【三人称・複数・アートマネーパダ・現在 √bhaj】[彼は~、それは~]分配する、分かつ;実行する、従う、守る;好意を示す;愛する;尊敬する、崇め尊ぶ、崇拝する
mām【単数・対格、一人称代名詞 mad】[~を、~に]私

जनाः सुकृतिनो ऽर्जुन ।
janāḥ sukṛtino 'rjuna |
ジャナーハ スクリティノー ルジュナ
善行を行う人々が、アルジュナよ


janās【男性・複数・主格 jana】[~らは、~らが]生物;人、個人;民族、種族;人民、臣民;人々
sukṛtinas【男性・複数・主格 sukṛtin】善行を行う、有徳の;富裕な、幸運な;教養ある、賢い
arjuna【男性・単数・呼格 arjuna】[~よ]アルジュナ

आर्तो जिज्ञासुर् अर्थार्थी
ārto jijñāsur arthārthī
アールトー ジジュニャースル アルタールティー
悩める者、知識を求める者、富を求める者


ārtas【男性・単数・主格 ārtaā√ṛの過去受動分詞)】[~は、~が](困難に)陥った;悩まされた、悲嘆にくれた;傷ついた、苦しんだ、悩んだ;~を患う、~を心痛する
jijñāsus【男性・単数・主格 jijñāsu】[~は、~が]会得・吟味しようと欲する、探求する
arthārthī【男性・単数・主格 arthārthin】[~は、~が]利己心のある、我利的な、富を望む

ज्ञानी च भरतर्षभ ॥
jñānī ca bharatarṣabha ||
ジュニャーニー チャ バラタルシャバ
そして知識ある者である、アルジュナよ


jñānī【男性・単数・主格 jñānin】[~は、~が]知識あるもの;占術家、占星家
ca【接続詞】そして、また、~と
bharatarṣabha【男性・単数・呼格 bharatarṣabha】[~よ]インドの雄牛;インドの後裔、インドの王;アルジュナの呼称、ヴィシュヴァーミトラの呼称

चतुर्विधा भजन्ते मां जनाः सुकृतिनोऽर्जुन ।
आर्तो जिज्ञासुरर्थार्थी ज्ञानी च भरतर्षभ ॥१६॥

caturvidhā bhajante māṁ janāḥ sukṛtino'rjuna |
ārto jijñāsurarthārthī jñānī ca bharatarṣabha ||16||
アルジュナよ、四種の善行者が、私を礼拝する。
すなわち、悩める者、知識を求める者、富を求める者、そして知識ある者である。
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