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マカラ・サンクラーンティ

2015.01.13 Tuesday

2015年1月14日(一部地域、また日本時間では15日)はマカラ・サンクラーンティです。マカラ・サンクラーンティは、春の到来を告げる収穫祭であり、インドに限らず、東南アジアの国々でもお祝いされる盛大なお祭りです。

マカラとは「山羊座」、サンクラーンティとは「変遷」のことであり、この日より太陽が山羊座に入ることから、マカラ・サンクラーンティと呼ばれています[1]。

マカラ・サンクラーンティは日本でいう冬至にあたり、昼がもっとも短い日であり、この日から太陽は北方への回帰を始めます(ウッタラーヤナ)。
緯度の違いから、日本では例年12月22日頃がそれにあたります。

インドの聖典「バガヴァッド・ギーター」では、ウッタラーヤナについて次のように述べられています[2]。
「火、光明、昼、白月、太陽が北に向かう六ヶ月。そこにおいて、逝去したブラフマンを知る人々はブラフマンに達する。(8.24)」

インドでは太古よりウッタラーヤナの期間中に肉体を去ることは、成就に至るために重要であると考えられてきました。
そのためマハーバーラタの英雄として知られるビーシュマは、この吉兆の時に死ぬことを望み、ウッタラーヤナが訪れるまで、矢でできた臥床で死を待ったといわれます。

マカラ・サンクラーンティの吉日では、インド各地において、朝早くから沐浴をし、祈りを捧げ、太陽の恵みに感謝し、豊作を祈願します。
また精神的な恵みを得るためにも重要な吉日であると考えられています。

プラーナ文献では、マカラ・サンクラーンティから1ヶ月間、太陽神スーリヤが息子である土星神シャニの家を訪れると述べています。
山羊座は、インド占星術における土星神シャニが支配する星座です。
父スーリヤとその息子シャニは、いつもはあまり仲が良くありませんが(敵対星座)、父スーリヤが1ヶ月間、息子シャニの家に来ることにより、お互いの関係を確かめ合います。
これは占星術的には、一般の父と息子の関係にとっても重要な意味があるととらえられています。
息子にとっては、父を快く受け入れることで、よりよい家族関係を築くのに重要な時期であるといわれます[3]。

また太陽が北へ向かう6ヶ月の間(冬至から夏至の間)、ここから神々の昼が始まるとして、多くの祭事はこの期間を中心に行われることになります。
太陽が南へ向かう6ヶ月の間(夏至から冬至の間)は、神々の夜にあたる時期と考えられ、ギーターでは、「そこにおいて、逝去したヨーギンは月光に達してから回帰する。(8.25)」と、忌み嫌われている時期であることが窺えます。

しかし、ガンディーが「無執着ヨーガ」の中で、「信愛に従い、ひたすら無執着の行為を行い、真理を見た者は、いつ死のうとも解脱を勝ち得る。」と述べているように[4]、真理とともに生きている人々にとっては、毎日がマカラ・サンクラーンティのような吉日であるといえるのかもしれませんね。

太陽の恵みを感じやすくなるこの時期、皆さまに大きな恵みがありますように。

Reference
[1] Sankranthi, Wikipedia, http://en.wikipedia.org/wiki/Makar_Sankranti
[2] 上村勝彦訳,バガヴァッド・ギーター,岩波文庫,1992
[3] Makar Sankranti, http://www.rudraksha-ratna.com/news_letter/makarsankranti-mailer-2015.html
[4] 赤松明彦著,『バガヴァッド・ギーター』神に人の苦悩は理解できるのか?,岩波書店,2008

太陽礼拝

2015.01.13 Tuesday

人々が古くから礼拝してきた自然の恵みである太陽は、現在でも世界の多くで祈りや礼拝が捧げられ、広く崇められる存在です。太陽のエネルギーによって生かされている私たちにとって、太陽の礼拝は、肉体的、精神的に経験するさまざまな苦難を取り払うものとして、インドでも古くからさまざまな行いが執り行われてきました。

インドでの太陽への礼拝は、日の出や日の入り時など、日常的に欠かさずに行われているものです。その中に「太陽礼拝」として知られる「スーリヤ・ナマスカーラ」があります。特にヨーガの修練においては、その始めに行われることも少なくありません。エクササイズとしても広まるこのスーリヤ・ナマスカーラは、身体を大きく動かしながら行われる礼拝として知られるものです。

光輝に満ちる太陽は、光そのものであり、インドの文化の中では「意識」としても崇められてきました。スーリヤ・ナマスカーラは、太陽を礼拝するマントラと、自身の呼吸を合わせ意識的に行うことで、その一連の動作は礼拝として大きな恩恵をもたらし、私たちの意識を目覚めさせると言われています。

このスーリヤ・ナマスカーラは決してエクササイズだけのものではなく、自分自身の内なる太陽を礼拝し、意識を目覚めさせる手段に他ありません。一連の動作は、身体のあらゆる臓器に働きかけ、それらは人体のエネルギー・センターとも言われるチャクラに密接に繋がっているとも信じられています。

この礼拝によって肉体に生じる熱が体内を浄化していく感覚、そうして巡る純粋なエネルギーは、自分自身の精神に大きな活力をもたらしてくれることを、日々の修練で実感することが多くありました。肉体と精神、全体と個、それらの繋がりを包括したこの一連の動作は、ダイナミックな瞑想にも他ありません。

インドではマカラ・サンクラーンティを境に、太陽が北方回帰を始め、暖かくなると言われています。日本ではまだ、太陽の暖かさを欲する時が続きます。この時に改めて、太陽の恩恵に感謝をし、深い礼拝を行いたいと感じています。その行いは、自分自身の内なる世界に、より良い変化を与えてくれるに違いありません。

(文章:ひるま)

最初の祈り

2015.01.06 Tuesday

新しい一年が始まりました。こうした始まりにおいて、インドでまず礼拝されるのがガネーシャ神です。ガネーシャ神は、シヴァ神とパールヴァティ女神の息子であり、学問の神様、商売繁盛の神様、また障碍除去の神様として崇められ、すべての礼拝は、ガネーシャ神への祈りによって始まります。

象の頭を持ち、大きなお腹や甘いお菓子を手にするガネーシャ神の愛らしい姿は、世界中の人々を魅了しています。そんなガネーシャ神が見せる姿には、その一つ一つに大切な意味が秘められています。

大きな頭:高い知能、良識を持つこと。
小さな目:注意を払い、集中力を持つこと。
大きな耳:より多くに耳を傾け、学びを深めること。
小さな口:言葉を慎み静寂を保ち、気づきを深めること。
一本だけの牙:善と悪など、相反するものを超えていくこと。
右手のムドラー:恐れを払拭し保護と祝福を与える手印。
右手の斧:執着心を切り落とすため。
左手のロープ:帰依者を霊的な道へと引っ張るため。
左手の蓮の花:純粋さの象徴。
左手のモーダカ(甘いお菓子):霊的な修行(サーダナ)のためのご褒美。
大きなお腹:良いことも悪いことも、すべてを受け入れ消化できる受容の力。
足元の供物:最高の喜びは足元にあるということ。
乗り物のねずみ:欲望や無知を象徴するねずみを大きな体で乗り物として操ることは心を制御することの象徴。

こうした神々の象徴を見つめることは、私たちの日常に深い気づきをもたらし、安定や喜びを授けてくれるものです。この始まりの時、改めてその姿が示す一つ一つの大切な意味を心に留め、新しい一年を幸せに過ごすことができるよう、最初の祈りを捧げたいと感じています。

神々が伝える深い意味と共に生きる日々からは、大きな障壁が取り払われ、より幸せに満ちた一瞬一瞬を過ごすことができるに違いありません。皆さまにとっても、幸せ多く、心安らかな一年となりますよう、心よりお祈り申し上げております。

(文章:ひるま)

※描かれるガネーシャの姿、またその象徴は、この他にもさまざまに存在しています。

黄色の女神様にまみえる

2015.01.06 Tuesday

昨年の年末、教室のツアーで渡印して「黄色の女神様(バガラームキー女神)」のマンディール(寺院)に参拝してきました。
寺院には2日続けて詣でて、僧侶に大掛かりなホーマ(護摩焚き)もしていただきました。もしかしたら、私たちはこの寺院を訪れた初めての日本人だったかもしれません。

寺院で少し不思議な出来事がありました。
女神が祀られる洞窟で、礼拝したあと、出ようとすると、横の入り口から小さな少女が入ってきました。5~6歳位でしょうか。大きな目の人形のように美しい少女です。
彼女は僧侶に向かって片手を差し出しました。聖なる紐を手首に結んでもらうためです。
僧侶が私たちに言いました。「こういう小さい少女は、インドでは女神の化身として崇めます」。そしてインド人ガイドさんも「皆様、10ルピー(20円位)を捧げて礼拝してください。」と言いました。
私たち一行が10ルピーづつ差しだし礼拝すると、少女は、嫌がりもせず、かといって積極的にもらおうともせず、無表情で10ルピー札を次々に手に握っていきました。
私は彼女の横顔を眺めていて、瞬間的に感じました。「この少女はバガラームキー女神の化身かもしれない。」と・・。なぜなら、現れたのが絶妙すぎるタイミングなのです。
また狭い洞窟で大勢の外国人に囲まれたら、普通はおびえて泣きだすでしょう。しかし少女はまったくの無表情なのです。
バガラームキー女神ような畏怖相の女神は、文字通り恐ろしい姿で現れることも多いですが、熱心な信奉者の前には、美しい女性や少女の姿をとって現れるといいます。
女神ははるばる日本から来た私たちの願いを聞き入れ、たまたま寺に来ていた美しい少女の体を借り、一時的に降臨したのだと思います。
少女は、我々のガイドに手を取られ、礼拝する私たちの頭を平手で乱暴に叩き(祝福です)、去ってきました。
少女がバガラームキー女神降臨した姿であっても、そうでなくても、バガラームキー女神の祝福があったと感じています。

(文章:ガネーシャ・ギリ)

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「ガネーシャ・ギリによるインド占星術鑑定」
http://sitarama.jp/?pid=27375902

「ガネーシャ・ギリによるヨーガクラス」
http://sitarama.jp/?pid=30583238
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煩悩を打ち消す

2014.12.29 Monday

一年を振り返る時、さまざまな思いが沸き起こり、あれこれ考える瞬間が多くあります。そんな気忙しい年越しにおいては、多くの寺院で108回の鐘が撞かれます。これが煩悩を打ち消すためだともいわれるように、古くから人々は煩悩というものに向かい合い、その解決策を見出してきました。

ヨーガの聖典「ヨーガ・スートラ」では、以下3つの方法が煩悩を打ち消すための術として述べられています。

1、苦痛を受け入れること(タパス)
2、聖典を学び自己を研究すること(スヴァディアーヤ)
3、神々に身を委ねること(イーシュヴァラ・プラニダーナ)
(ヨーガ・スートラ 第2章1節)

これら3つは、クリヤ・ヨーガ(行いのヨーガ)とされ、日常生活において私たち一人一人が実践するべく事柄であり、この行いは何よりも、煩悩の力を弱めるものだと記されています。

煩悩のあるところには、無明があると言われます。無明とは無知を意味し、物や形など、さまざまな外界の現象に惑わされ、自分自身の本質を見失っている状態だと伝えられるものです。

苦痛を受け入れることは、心を統制することでもあり、現象に惑わされ揺らぐ心を強く定めてくれるものです。不変の真実が記された聖典の学習は、自分自身の本質を学ぶことにも他ありません。神々に身を委ねることは、自我の束縛から自分自身を解放することでもあり、そこには解脱という終わりなき自由と平安が待ち受けています。

日々を過ごす中で、一人一人に与えられるさまざまな試練や経験が、この教えを実践する機会となり、その実践において、私たちの内に真実が生きるものとなります。

「悟りとは、今ここにあるもの」インドでそう教えられたことを思い出します。真実が記された叡智の実践は、気づきに満ちた悟りとも言えるような一瞬一瞬を今に授けてくれるものです。その叡智が自分自身の内に生きているか改めて見直し、煩悩を打ち消した純粋な境地で、新しい年を迎えたいと感じています。

本年もSitaRamaをご利用くださいまして、誠にありがとうございました。皆さまにとって、来る年が幸多き一年になりますよう、心よりお祈り申し上げます。

(文章:ひるま)
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