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バガヴァッド・ギーター第1章第14節

2010.01.30 Saturday

ततः श्वेतैर् हयैर् युक्ते
tataḥ śvetair hayair yukte
タタハ シュヴェータイル ハヤイル ユクテー
そこで、白馬につながれた


tatas【副詞】そこで、それから、その後、すると
śvetais【男性・複数・具格】白い
hayais【男性・複数・具格】馬で、馬によって
yukte【男性・単数・処格、過去受動分詞 √yuj】つながれた、くびきでつながれた

महति स्यन्दने स्थितौ ।
mahati syandane sthitau |
マハティ シヤンダネー スティタウ
大きな戦車に立つ


mahati【男性・単数・処格】大きな、強大な、堂々とした
syandane【男性・単数・処格】戦車において
sthitau【男性・両数・主格、過去受動分詞 √sthā】二人が立っている、二人が~(状態)にある

माधवः पण्डवश्चैव
mādhavaḥ paṇḍavaścaiva
マーダヴァハ パーンダヴァシュチャイヴァ
クリシュナとアルジュナは


mādhavas【男性・単数・主格】マーダヴァ(マドゥの子孫)。クリシュナのこと。
paṇḍavas【男性・単数・主格】パーンドゥの息子。アルジュナのこと。
ca【接続詞】そして、また、~と
eva【副詞】実に、真に(強意を表す。しばしば虚辞として使用)

दिव्यौ शङ्खौ प्रदध्मतुः ॥
divyau śaṅkhau pradadhmatuḥ ||
ディヴィヤウ シャンカウ プラダドマトゥフ
彼らは神聖な法螺貝を吹いた


divyau【男性・中性・両数・対格】二つの神聖な、二つの天の
śaṅkhau【男性・中性・両数・対格】二つの法螺貝を
pradadhmatus【三人称・両数・パラスマイパダ・完了、pra√dham pra√dhmā】彼ら二人は吹いた

ततः श्वेतैर्हयैर्युक्ते महति स्यन्दने स्थितौ ।
माधवः पण्डवश्चैव दिव्यौ शङ्खौ प्रदध्मतुः ॥ १४॥

tataḥ śvetairhayairyukte mahati syandane sthitau |
mādhavaḥ paṇḍavaścaiva divyau śaṅkhau pradadhmatuḥ || 14||
そこで、クリシュナとアルジュナは、白馬をつないだ大きな戦車の上に立ち、
神聖な法螺貝を吹き鳴らしました。

バガヴァッド・ギーター第1章第13節

2010.01.29 Friday

ततः शङ्खाश्च भेर्यश्च
tataḥ śaṅkhāśca bheryaśca
タタハ シャンカーシュチャ ベーリヤシュチャ
すると、法螺貝、太鼓、


tatas【副詞】そこで、それから、その後、すると
śaṅkhās【男性・複数・主格】法螺貝
ca【接続詞】そして、また、~と
bheryas【女性・複数・主格】太鼓、ケトルドラム
ca【接続詞】そして、また、~と

पणवानकगोमुखाः ।
paṇavānakagomukhāḥ |
パナヴァーナカゴームカーハ
シンバル、軍鼓、角笛が


paṇava【男性】シンバル、ドラム、小鼓
ānaka【男性】ドラム、小鼓、軍鼓
gomukhās【男性・複数・主格】トランペット、角ラッパ、角笛。ゴームカは「牛の顔」の意。
→paṇavānakagomukhās【男性・複数・主格、並列複合語】シンバル、軍鼓、角笛が

सहसैवाभ्यहन्यन्त
sahasaivābhyahanyanta
サハサイヴァービャハンニャンタ
いっせいに打ち鳴らされ、


sahasā【中性・単数・具格、副詞】突然、すぐさま、一度に、いっせいに
eva【副詞】実に、真に(強意を表す。しばしば虚辞として使用)
abhyahanyanta【三人称・複数・過去・受動活用 abhi√han】それらは打ち鳴らされた

स शब्दस्तुमुलोऽभवत् ॥
sa śabdastumulo'bhavat ||
サ シャブダストゥムローバヴァト
その音はすさまじかった。


sas【男性・単数・主格、指示代名詞tad】それ、その
śabdas【男性・単数・主格】音、音節、騒音、声
tumulas【男性・単数・主格】騒がしい、騒々しい、すさまじい
abhavat【三人称・単数・パラスマイパダ・過去、√bhū】それは~であった、それは~となった

ततः शङ्खाश्च भेर्यश्च पणवानकगोमुखाः ।
सहसैवाभ्यहन्यन्त स शब्दस्तुमुलोऽभवत् ॥ १३॥

tataḥ śaṅkhāśca bheryaśca paṇavānakagomukhāḥ |
sahasaivābhyahanyanta sa śabdastumulo'bhavat || 13||
すると、法螺貝、太鼓、シンバル、軍鼓、角笛が
いっせいに打ち鳴らされ、その音はすさまじいものでした。

バガヴァッド・ギーター第1章第12節

2010.01.28 Thursday

तस्य संजनयन् हर्षं
tasya saṁjanayan harṣaṁ
タッシャ サンジャナヤン ハルシャン
彼(ドゥルヨーダナ)を喜ばせようと、


tasya【男性・単数・属格】彼の、彼にとって。ここではドゥルヨーダナのこと。
saṁjanayan【男性・単数・主格、現在分詞・使役活用 sam√jan】生じさせて、産出させて、つくり出させて
harṣam【男性・単数・対格】喜びを、幸福を、歓喜を

कुरुवृद्धः पितामहः ।
kuruvṛddhaḥ pitāmahaḥ |
クルヴリッダハ ピターマハハ
クル族の長老である祖父(ビーシュマ)は、


kuru【男性】クル、クル族
vṛddhas【男性・単数・主格】老人、長老、年長者
pitāmahas【男性・単数・主格】(父方の)祖父、(父方の)祖先。ここではビーシュマのこと。

सिंहनादं विनद्योच्चैः
siṁhanādaṁ vinadyoccaiḥ
シンハナーダン ヴィナディヨーッチャイヒ
高らかに獅子吼をして


siṁha【男性】ライオン、獅子
nādam【男性・単数・対格】大きな音を、吼え声を、叫びを、鳴き声を
vinadya【絶対分詞、vi√nad】音を立てる、吼える、叫ぶ、鳴く
→siṁhanādaṁ vinadya:ライオンのような雄叫びをあげる
uccais【複数・具格、副詞】大声で、声高に、高らかに

शङ्खं दध्मौ प्रतापवान् ॥
śaṅkhaṁ dadhmau pratāpavān ||
シャンカン ダドマウ プラターパヴァーン
栄光ある彼は法螺貝を吹き鳴らしました。


śaṅkham【男性・単数・対格】法螺貝を
dadhmau【三人称・単数・パラスマイパダ・完了 √dham, √dhmā】彼は吹いた
pratāpavān【男性・単数・主格、pra√tapからの形容詞】輝かしい、強力な、栄光ある、威厳に満ちた、焼けるような

तस्य संजनयन् हर्षं कुरुवृद्धः पितामहः ।
सिंहनादं विनद्योच्चैः शङ्खं दध्मौ प्रतापवान् ॥ १२॥

tasya saṁjanayan harṣaṁ kuruvṛddhaḥ pitāmahaḥ |
siṁhanādaṁ vinadyoccaiḥ śaṅkhaṁ dadhmau pratāpavān || 12||
栄光あるクル族の長老ビーシュマは、ドゥルヨーダナを喜ばせようと、
高らかに獅子吼をして、法螺貝を吹き鳴らしました。

バガヴァッド・ギーター第1章第11節

2010.01.27 Wednesday

अयनेषु च सर्वेषु
ayaneṣu ca sarveṣu
アヤネーシュ チャ サルヴェーシュ
そこであらゆる動向において、


ayaneṣu【中性・複数・処格】方向において、進展において、動向において
ca【接続詞】そして、また、~と
sarveṣu【中性・複数・処格】すべてにおいて、一切において

यथाभागमवस्थिताः ।
yathābhāgamavasthitāḥ |
ヤターバーガマヴァスティターハ
配置された部署にしたがい、


yathābhāgam【副詞】役割にしたがって、部署にしたがって、任務にしたがって、それぞれの場所に
avasthitās【男性・複数・主格、過去受動分詞 ava√sthā】配置された、~(指令)を受けて

भीष्ममेवाभिरक्षन्तु
bhīṣmamevābhirakṣantu
ビーシュマメーヴァービラクシャントゥ
まさにビーシュマを守っていただきたい


bhīṣmam【男性・単数・対格】ビーシュマを。カウラヴァ軍の軍司令官。
eva【副詞】実に、真に(強意を表す。しばしば虚辞として使用)
abhirakṣantu【三人称・複数・パラスマイパダ・命令法、abhi√rakṣ】彼を守れ、彼を固守せよ

भवन्तः सर्व एव हि ॥
bhavantaḥ sarva eva hi ||
バヴァンタハ サルヴァ エーヴァ ヒ
あなた方すべては


bhavantas【複数・主格、二人称敬称代名詞】あなたたち、貴公たち
sarva【男性・複数・主格、sarveの連声】すべて、一切
eva【副詞】実に、真に(強意を表す)
hi【不変化辞】実に、真に(強意を表す)

अयनेषु च सर्वेषु यथाभागमवस्थिताः ।
भीष्ममेवाभिरक्षन्तु भवन्तः सर्व एव हि ॥ ११॥

ayaneṣu ca sarveṣu yathābhāgamavasthitāḥ |
bhīṣmamevābhirakṣantu bhavantaḥ sarva eva hi || 11||
そこであらゆる動向において、あなた方すべては
配置された部署にしたがい、まさにビーシュマを守っていただきたい。

バガヴァッド・ギーター第1章第10節

2010.01.26 Tuesday

अपर्याप्तं तद् अस्माकं
aparyāptaṁ tad asmākaṁ
アパリヤープタン タッド アスマーカン
私たちのこれは限りのない


aparyāptam【中性・単数・主格】不完全な、不十分な、限りのない、無数の、同等でない
tad【中性・単数・主格、指示代名詞】それ、あれ、これ
asmākam【複数・属格、一人称代名詞 asmad】私たちの、私たちのもの

बलं भीष्माभिरक्षितम्।
balaṁ bhīṣmābhirakṣitam |
バラン ビーシュマービラクシタム
ビーシュマに守られた軍隊


balam【中性・単数・主格】力、軍隊、勢力
bhīṣma:ビーシュマ。両軍から尊敬される生涯不犯を誓ったカウラヴァ軍最大の英雄。
abhirakṣitam【中性・単数・主格、過去受動分詞 abhi√rakṣ】守られた、保護された
→bhīṣmābhirakṣitam【中性・単数・主格、限定複合語】ビーシュマによって守られた

पर्याप्तं तु इदम् एतेषां
paryāptaṁ tu idam eteṣāṁ
パリヤープタン トゥ イダム エーテーシャーン
しかし、彼らのこれは限りのある


paryāptam【中性・単数・主格】完全な、十分な、限りのある、同等の、完成した
tu【接続詞】しかし、一方
idam【中性・単数・主格、指示代名詞】これ、この
eteṣām【男性・複数・属格、指示代名詞 etad】これらの、彼らの

बलं भीमाभिरक्षितम् ॥
balaṁ bhīmābhirakṣitam ||
バラン ビーマービラクシタム
ビーマに守られた軍隊


balam【中性・単数・主格】力、軍隊、勢力
bhīma:ビーマ。パーンドゥの五王子の第二子でアルジュナの兄。
abhirakṣitam【中性・単数・主格、過去受動分詞 abhi√rakṣ】守られた、保護された
→bhīmābhirakṣitam【中性・単数・主格、限定複合語】ビーマによって守られた

अपर्याप्तं तद् अस्माकं बलं भीष्माभिरक्षितम् ।
पर्याप्तं तु इदम् एतेषां बलं भीमाभिरक्षितम् ॥ १०॥

aparyāptaṁ tad asmākaṁ balaṁ bhīṣmābhirakṣitam |
paryāptaṁ tu idam eteṣāṁ balaṁ bhīmābhirakṣitam || 10||
ビーシュマに守られた私たちのこの軍隊には限りがありません。
しかし、ビーマに守られた彼らのあの軍隊は限られています。


※パーンダヴァ軍の軍司令官は、実際はビーマではなくドリシュタディユムナとなるため、
韻を踏むためにビーシュマとビーマが対比させられたと考えられています。

またここでは、Bal Gangadhar Tilakならびに菅沼晃訳を参照いたしましたが、
aparyāptamとparyāptamの意味の取り方によってさまざまな解釈が考えられます。

・aparyāptamを「無勢」、paryāptamを「多勢」と解した場合:

このわが軍は無勢ながら、〔賢明な〕ビーシュマに守られている。
あの彼らの軍は多勢ながら、〔未熟な〕ビーマに守られている。
(服部正明訳)

ビーシュマにより護らるる、これなるわれらが軍は無勢。
片や、ビーマ王により護らるる、あれなるかれらの軍は多勢なり。
(鎧淳訳)


実際にはドゥルヨーダナの軍隊は、パーンダヴァの軍隊よりも多勢であるとされ、
また戦争前のドゥルヨーダナの言葉として、自らの軍隊が無勢であると言うのは不自然とも言われます。

指示代名詞tadは、目の前に存在しない遠いものを指し、idamは話者に近いもの、また特にetadは目の前にあるものを指す指示代名詞であることなどから、一般的な訳としては、J. A. B. van Buitenen訳等によるビーマとビーシュマを置換した形が認められています(Bhāskara注)。

अपर्याप्तं तद् अस्माकं बलं भीमाभिरक्षितम् ।
पर्याप्तं तु इदम् एतेषां बलं भीष्माभिरक्षितम् ॥

aparyāptaṁ tad asmākaṁ balaṁ bhīmābhirakṣitam |
paryāptaṁ tu idam eteṣāṁ balaṁ bhīṣmābhirakṣitam ||
ビーマに擁護せられたるその軍隊は、われらに匹敵せず。
されどビーシュマに擁護せられたるこの軍隊は、彼らに匹敵す。
(辻直四郎訳)
ビーマに守られたあの軍は我々に匹敵しない。
しかるに、ビーシュマに守られたわが軍は彼らに匹敵する。
(上村勝彦訳)
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