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バガヴァッド・ギーター第1章第38節

2010.02.23 Tuesday

यद्यप्येते न पश्यन्ति
yadyapyete na paśyanti
ヤディヤピイェーテー ナ パッシャンティ
たとえ彼らがこれら認めずとも


yadi【接続詞】もし、たとえ
api【接続詞】~もまた、さえも、さらに
→yadi api:たとえ~でも
ete【男性・複数・主格、指示代名詞 etad】これら
na【否定辞】~でない
paśyanti【三人称・複数・パラスマイパダ・現在 √paś】彼らは見る、彼らは予見する、彼らは認める

लोभोपहतचेतसः ।
lobhopahatacetasaḥ |
ローボーパハタチェータサハ
貪欲に心乱された


lobha【男性】貪欲、強欲、欲望
upahata【過去受動分詞 upa√han】害された、損なわれた
cetasas【中性・複数・主格】心、精神、意志
→lobhopahatacetasas【中性・複数・主格、所有複合語】貪欲に心を損なわれた、貪欲に心乱された

कुलक्षयकृतं दोषं
kulakṣayakṛtaṁ doṣaṁ
クラクシャヤクリタン ドーシャン
一族を崩壊させる罪を


kula【中性】家族、一族、氏族、群れ、仲間、カースト
kṣaya【男性、√kṣiから派生した名詞】破壊、崩壊、衰退、減衰、腐敗、滅亡
kṛtam【男性・単数・対格、過去受動分詞 √kṛ】生じた、為された、作られた
→kulakṣayakṛtam【男性・単数・対格】家族を滅亡させる、氏族を崩壊させる、一族を滅ぼす
doṣam【男性・単数・対格】罪を、悪を、罪過を

मित्रद्रोहे च पातकम् ॥
mitradrohe ca pātakam ||
ミットラドローヘー チャ パータカム
仲間を裏切ることにおける罪悪を


mitra【男性】友人、仲間、同僚
drohe【男性・単数・処格】損害において、危害において、裏切りにおいて、背信において
→mitradrohe【男性・単数・処格】友人を傷つけることにおいて、仲間を裏切ることにおいて
ca【接続詞】そして、また、~と
pātakam【中性・単数・対格】落ちる(√pat)ことを; 罪を、悪を、罪悪を、罪過を、悪事を

यद्यप्येते न पश्यन्ति लोभोपहतचेतसः ।
कुलक्षयकृतं दोषं मित्रद्रोहे च पातकम् ॥ ३८ ॥

yadyapyete na paśyanti lobhopahatacetasaḥ |
kulakṣayakṛtaṁ doṣaṁ mitradrohe ca pātakam || 38 ||
たとえ貪欲に心乱された彼らが、一族を崩壊させる罪と、
仲間を裏切ることにおける罪悪を認めなくても、

バガヴァッド・ギーター第1章第37節

2010.02.22 Monday

तस्मान् नार्हा वयं हन्तुं
tasmān nārhā vayaṁ hantuṁ
タスマーン ナールハー ヴァヤン ハントゥン
それゆえ私たちは殺すべきではない


tasmāt【男性・中性・単数・従格、指示代名詞 tad】それ故に
na【否定辞】~でない
arhā【男性・複数・主格】価値がある、値する、妥当する、~する資格がある、~すべき
vayam【複数・主格、一人称代名詞 asmad】私たちは
hantum【不定詞 √han】殺すこと、破壊すること


धार्तराष्ट्रान् स्वबान्धवान् ।
dhārtarāṣṭrān svabāndhavān |
ダールタラーシュトラーン スヴァバーンダヴァーン
ドリタラーシュトラの一族を、自分の親族たちを


dhārtarāṣṭrān【男性・複数・対格】ドリタラーシュトラの一族を、ドリタラーシュトラの息子たちを
svabāndhavān【男性・複数・対格】自分の親族たちを、自分の血縁者たちを。sva(自分の)-bāndhava(親族)

स्वजनं हि कथं हत्वा
svajanaṁ hi kathaṁ hatvā
スヴァジャナン ヒ カタン ハットヴァー
なぜならば、自分の一族を殺して、どうして


svajanam【男性・単数・対格】自分の一族を、同族の者を、親類を、親族を、血縁者を
hi【接続詞】なぜならば、実に
katham【副詞】どうして、いかにして
hatvā【絶対分詞 √han】殺して、破壊して、始末して

सुखिनः स्याम माधव ॥
sukhinaḥ syāma mādhava ||
スキナハ シヤーマ マーダヴァ
私たちは幸せになれよう、クリシュナよ


sukhinas【男性・複数・主格】幸福な、楽しい、嬉しい、快適な、愉快な
syāma【一人称・複数・パラスマイパダ・願望法 √as】私たちは~だろう、私たちは~であるかも知れない
mādhava【男性・単数・呼格】マーダヴァよ。クリシュナの別名。名前は「マドゥの子孫」の意。

तस्मान्नार्हा वयं हन्तुं धार्तराष्ट्रान्स्वबान्धवान् ।
स्वजनं हि कथं हत्वा सुखिनः स्याम माधव ॥ ३७ ॥

tasmānnārhā vayaṁ hantuṁ dhārtarāṣṭrānsvabāndhavān |
svajanaṁ hi kathaṁ hatvā sukhinaḥ syāma mādhava || 37 ||
それゆえ私たちは、ドリタラーシュトラの一族、自分の親族たちを殺すべきではありません。
なぜならば、自分の一族を殺して、どうして幸せになれるでしょうか、クリシュナよ。

バガヴァッド・ギーター第1章第36節

2010.02.21 Sunday

निहत्य धार्तराष्ट्रान् नः
nihatya dhārtarāṣṭrān naḥ
ニハティヤ ダールタラーシュトラーン ナハ
ドリタラーシュトラの一族を殺して、私たちに


nihatya【絶対分詞 ni√han】殺して、打ち倒して、破壊して
dhārtarāṣṭrān【男性・複数・対格】ドリタラーシュトラの一族を、ドリタラーシュトラの息子たちを
nas【複数・為格、一人称代名詞(附帯形) asmad】私たちに、私たちにとって

का प्रीतिः स्याज् जनार्दन ।
kā prītiḥ syāj janārdana |
カー プリーティヒ スヤージュ ジャナールダナ
どんな喜びがあるだろうか、クリシュナよ


kā【女性・単数・主格、疑問代名詞 kim】何、誰、なぜ、どんな、どのように
prītis【女性・単数・主格】喜びが、歓喜が、満足が、楽しみが
syāt【三人称・単数・パラスマイパダ・願望法 √as】それは~だろう、それは~であるかも知れない、おそらく
janārdana【男性・単数・呼格】ジャナールダナよ。クリシュナの別名。名前は「人を悩ます者」の意。

पापम् एवाश्रयेद् अस्मान्
pāpam evāśrayed asmān
パーパム エーヴァーシュライェード アスマーン
ただ罪過が私たちに宿るだけだろう


pāpam【中性・単数・主格】罪が、罪悪が、罪過が、悪徳が
eva【副詞】まさに、のみ(限定強意をあらわす)
āśrayet【三人称・単数・パラスマイパダ・願望法 ā√śri】それは加わるだろう、それは付着するだろう、それは宿るだろう
asmān【複数・対格、一人称代名詞 asmad】私たちに

हत्वैतान् आततायिनः॥
hatvaitān ātatāyinaḥ ||
ハットヴァイターン アータターイナハ
これらの凶暴な者たちを殺して


hatvā【絶対分詞 √han】殺して、破壊して、始末して
etān【男性・複数・対格、指示代名詞 etad】彼らを、これらを
ātatāyinas【男性・複数・対格】(命を奪うために)弓を引く者たちを、危害を加えようとする者たちを、侵略者たちを、攻撃者たちを、殺害者たちを

निहत्य धार्तराष्ट्रान्नः का प्रीतिः स्याज् जनार्दन ।
पापमेवाश्रयेदस्मान्हत्वैतानाततायिनः ॥ ३६ ॥

nihatya dhārtarāṣṭrānnaḥ kā prītiḥ syāj janārdana |
pāpamevāśrayedasmānhatvaitānātatāyinaḥ || 36 ||
ドリタラーシュトラの一族を殺して、私たちにどんな喜びがあるでしょうか、クリシュナよ。
これらの凶暴な者たちを殺しても、ただ罪過が私たちに宿るだけでしょう。

バガヴァッド・ギーター第1章第35節

2010.02.20 Saturday

एतान् न हन्तुम् इच्चामि
etān na hantum iccāmi
エーターン ナ ハントゥム イッチャーミ
私は彼らを殺すことを望まない


etān【男性・複数・対格、指示代名詞 etad】彼らを、これらを
na【否定辞】~でない
hantum【不定詞 √han】殺すこと、破壊すること
iccāmi【一人称・単数・パラスマイパダ・現在 √iṣ】私は望む、私は欲する

घ्नतो ऽपि मधुसूदन ।
ghnato 'pi madhusūdana |
グナトー ピ マドゥスーダナ
クリシュナよ、たとえ(彼らが私を)殺しても


ghnatas【男性・複数・主格、現在分詞 √han】殺して、殺害して、破壊して
api【接続詞】~もまた、さえも、さらに
madhusūdana【男性・単数・呼格】マドゥスーダナよ。クリシュナの別名。名前は「(悪魔)マドゥを殺す者」の意。ここでのマドゥは、クリシュナの先祖にあたるマドゥとは異なる。

अपि त्रैलोक्यराज्यस्य हेतोः
api trailokyarājyasya hetoḥ
アピ トライローキヤラージャッシャ ヘートーホ
たとえ三界の王権のためでも


api【接続詞】~もまた、さえも、さらに
trailokya【中性】三界(地bhūḥ 空bhuvaḥ 天svaḥ)
rājyasya【中性・単数・属格】王権の、主権の、支配権の、王政の
→trailokyarājyasya【中性・単数・属格、限定複合語】三界の王権の
hetos【男性・単数・従格】(属格とともに用いられて)~のために、~によって

किं नु महीकृते ॥
kiṁ nu mahīkṛte ||
キン ヌ マヒークリテー
ましてや国土のためには


kim【疑問代名詞】何、誰、なぜ、どんな、どのように
nu【不変化辞】実に、確実に、まさに(強意を示す)
→kim nu:まして、なおさら、況んや
mahī【女性】大地、国土
kṛte【中性・単数・処格】~のために
→mahīkṛte【副詞】国土のために、大地のために

एतान्न हन्तुमिच्चामि घ्नतोऽपि मधुसूदन ।
अपि त्रैलोक्यराज्यस्य हेतोः किं नु महीकृते ॥ ३५ ॥

etānna hantumiccāmi ghnato'pi madhusūdana |
api trailokyarājyasya hetoḥ kiṁ nu mahīkṛte || 35 ||
クリシュナよ、たとえ彼らが私を殺そうとも、私は彼らを殺したくはありません。
たとえ三界の王権のためでも、ましてや国土のためには……

バガヴァッド・ギーター第1章第34節

2010.02.19 Friday

आचार्याः पितरः पुत्रास्
ācāryāḥ pitaraḥ putrās
アーチャーリヤーハ ピタラハ プットラース
師たち、父たち、息子たち


ācāryās【男性・複数・主格】師たちが、先生たちが
pitaras【男性・複数・主格】父たちが
putrās【男性・複数・主格】息子たちが

तथैव च पितामहाः ।
tathaiva ca pitāmahāḥ |
タタイヴァ チャ ピターマハーハ
また祖父たち


tathā【副詞・接続詞】同様に、また
eva【副詞】実に、真に(強意を表す。しばしば虚辞として使用)
ca【接続詞】そして、また、~と
pitāmahās【男性・複数・主格】祖父たちが

मातुलाः श्वशुराः पौत्राः
mātulāḥ śvaśurāḥ pautrāḥ
マートゥラーハ シュヴァシュラーハ パウットラーハ
叔父たち、義父たち、孫たち


mātulās【男性・複数・主格】母方の叔父たちが
śvaśurās【男性・複数・主格】義父たちが
pautrās【男性・複数・主格】孫たちが

श्यालाः संबन्धिनस् तथा ॥
śyālāḥ saṁbandhinas tathā ||
シヤーラーハ サンバンディナス タター
義兄弟たち、親族たちが


śyālās【男性・複数・主格】義兄弟たちが
saṁbandhinas【男性・複数・主格】親類たちが、血縁者たちが、身内たちが、親族たちが、親戚たちが、仲間たちが、同族たちが
tathā【副詞・接続詞】同様に、また

आचार्याः पितरः पुत्रास्तथैव च पितामहाः ।
मातुलाः श्वशुराः पौत्राः श्यालाः संबन्धिनस्तथा ॥ ३४ ॥

ācāryāḥ pitaraḥ putrāstathaiva ca pitāmahāḥ |
mātulāḥ śvaśurāḥ pautrāḥ śyālāḥ saṁbandhinastathā || 34 ||
師たち、父たち、息子たち、また祖父たち
叔父たち、義父たち、孫たち、義兄弟たち、そして他の親族たちが――
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