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ヨーガ的生活

2011.01.29 Saturday

リシケシに戻ってくると、私はまずは集中したヨーガの練習に入ります。といっても、ここのそれはエクササイズ的なものとはちょっと違います。

私が今いるアシュラムでは、パタンジャリのアシュタンガヨーガに従った生活を務めます。それは、ヨーガ・スートラに記された八つのステップでサマディへと向かうもの。ここでの生活に入ると、それはもう驚くほどに身も心も軽くなるのです。

ここでは、「欲しい物」ではなく、「必要な物」しか持ちません。言わば私のヨーガの生活は、このインドへの出発の準備から始まっています。本当に必要なものだけに絞って、バックパックへと荷物を詰めていくのですが、最近のその荷物の少なさには自分でも驚くくらい。これだけの荷物で半年を過ごせるのだから、自分の部屋にあるあの荷物はいったい何のためなのだろうと、今ここにてそれ思い出すだけで、なんとなく心が重たく感じます。そういった「物」の管理や手入れに忙しく、日本ではいつも心が落ち着かないからです。

パタンジャリのヨーガ・スートラの中で述べられていたのがまさにそれで、物を持つことによって執着心が生まれ、何でもないことにも悩み始める、それが苦しみを生む要因となるということです。物を持てば、壊れたり無くなったり、その度に心を煩わせねばなりません。物だけでなく、それは社会的な地位や名誉もそうだと言います。自分はこうであるとか、こうでいないといけないとか、そういった思考が自分を苦しませます。

 実際、物がない生活は、自分自身を磨くとても大切な時間ともなります。まな板をあまり使わないインドでは、手がまな板代わり。ナイフさえあればもうどこでも料理ができるようになりました。電気がない夜は、ろうそくに火を灯してじっと座ると、瞑想にぴったりの空間が生まれます。物がないこと。それは持たないことだけではなく、物がない状況を受け入れ、満足することも大切だったりします。

 これが、ヨーガ・スートラに出てくるアパリグラハとサントーシャです。その他にも、パタンジャリはヨーガスートラの中で、生活の指針となるべく多くのことを述べています。スートラを読むだけでは理解できない事柄も、毎日の出来事一つ一つがきちんと教えてくれるインドの生活。行いの全てをヨーガとするというのはまさにこのことで、その叡智の素晴らしさに驚嘆する日々を過ごしています。

(文章:ひるま)

バガヴァッド・ギーター第3章第18節

2011.01.27 Thursday

नैव तस्य कृतेनार्थो
naiva tasya kṛtenārtho
ナイヴァ タッスヤ クリテーナールトー
彼にとって、為されたことに、目的はない


na【否定辞】~でない
eva【副詞】実に、真に(強意を表す。しばしば虚辞として使用)
tasya【男性・単数・属格、指示代名詞 tad】[~の、~にとって]彼、それ、あれ
kṛtena【中性・単数・具格、過去受動分詞 √kṛ】[~によって、~をもって]行為、仕事、動作;利益、恩寵;目的:【形容詞】作られた、為された、行われた、成就された;準備された、用意ある
arthas【男性・単数・主格、artha】[~は、~が]目的;原因、動機;利益、使用、利用、有用;褒美、利得;財産、富、金;物、事、事物

नाकृतेनेह कश्चन ।
nākṛteneha kaścana |
ナークリテーネーハ カシュチャナ
為されないことに、この世で何の


na【否定辞】~でない
akṛtena【単数・具格、過去受動分詞 a√kṛ】為されない、作られない、準備されない、料理されない;不完全な、未熟な
iha【副詞】ここで[へ・に];この世で、地上で
kaścana【男性・単数・主格、不定代名詞、kim + cana】誰か、誰かある人、何か、何かあるもの

न चास्य सर्वभूतेषु
na cāsya sarvabhūteṣu
ナ チャースヤ サルヴァブーテーシュ
また、彼にとって、万物において


na【否定辞】~でない
ca【接続詞】そして、また、~と
asya【男性・単数・属格、指示代名詞 idam】[~の、~にとって]これ、この、彼
sarvabhūteṣu【中性・複数・処格、sarvabhūta】[~において、~のなかで]一切の存在物、万物、一切衆生

कश्चिद् अर्थव्यपाश्रयः ॥
kaścid arthavyapāśrayaḥ ||
カシュチッド アルタヴィヤパーシュラヤハ
目的の拠り所は何もない


kaścid【男性・単数・主格、不定代名詞、kim + cit】誰か、誰かある人、何か、何かあるもの
arthas【男性】目的;原因、動機;利益、使用、利用、有用;褒美、利得;財産、富、金;物、事、事物
vyapāśrayas【男性・単数・主格、vyapāśraya】[~は、~が]席、住所;避難所、信頼、頼みとする対象:【形容詞】~に避難する・頼る・依存する
→arthavyapāśrayas【男性・単数・主格、限定複合語 artha-vyapāśraya】[~は、~が]目的の拠りどころ、事物に頼ること、関心の依存すること

नैव तस्य कृतेनार्थो नाकृतेनेह कश्चन ।
न चास्य सर्वभूतेषु कश्चिदर्थव्यपाश्रयः ॥ १८ ॥

naiva tasya kṛtenārtho nākṛteneha kaścana |
na cāsya sarvabhūteṣu kaścidarthavyapāśrayaḥ || 18 ||
彼にとって、この世で為したこと、為さなかったことには、何の関心もない。
また、彼にとって、万物のなかで心寄せるものは何もない。

バガヴァッド・ギーター第3章第17章

2011.01.25 Tuesday

यस्त्वात्मरतिरेव स्याद्
yastvātmaratireva syād
ヤストゥヴァートマラティレーヴァ スヤード
一方、自己においてのみ喜ぶ人


yas【男性・単数・主格、関係代名詞 yad】~であるもの、~である人
tu【接続詞】しかし、一方(虚辞としても使用)
ātma【男性】自己、自身;霊魂;我
ratis【女性・単数・主格、rati】休息;快楽、享楽、満足
→ātmaratis【女性・単数・主格、所有複合語 ātma-rati】自己において喜ぶ、自己に満足する
eva【副詞】実に、真に(強意を表す。しばしば虚辞として使用)
syāt【三人称・単数・パラスマイパダ・願望法 √as】[彼は、それは]~であるべき、~であろう

आत्मतृप्तश्च मानवः ।
ātmatṛptaśca mānavaḥ |
アートマトリプタシュチャ マーナヴァハ
また自己において充足する人


ātma【男性】自己、自身;霊魂;我
tṛptas【男性・単数・主格、過去受動分詞 √tṛp】~をもって満足する、~をもって充足する
→ātmatṛptas【男性・単数・主格、所有複合語 ātma-tṛpta】自己において満足する、自己に充足する
ca【接続詞】そして、また、~と
mānavas【男性・単数・主格、mānava】[~は、~が]人、人間;(複)人類;臣民;人種

आत्मन्येव च संतुष्टस्
ātmanyeva ca saṁtuṣṭas
アートマニェーヴァ チャ サントゥシュタス
また自己においてのみ満足した人


ātmani【男性・単数・処格、ātman】[~において、~のなかで]自己、自身;霊魂;我
eva【副詞】実に、真に(強意を表す。しばしば虚辞として使用)
ca【接続詞】そして、また、~と
saṁtuṣṭas【男性・単数・主格、過去受動分詞 √tuṣ】満足した、満ち足りた、喜悦した、喜んだ

तस्य कार्यं न विद्यते ॥
tasya kāryaṁ na vidyate ||
タッスヤ カーリヤン ナ ヴィッデャテー
彼にとって、為すべきことはない


tasya【男性・単数・属格、指示代名詞 tad】[~の、~にとって]彼、それ、あれ
kāryam【中性・単数・主格、未来受動分詞 √kṛ】[~は、~が]為されるべき、作られるべき、遂行されるべき、用いられるべき
na【否定辞】~でない
vidyate【三人称・単数・現在・受動活用 √vid】[それは]ある、存在する、見られる

यस्त्वात्मरतिरेव स्यादात्मतृप्तश्च मानवः ।
आत्मन्येव च संतुष्टस्तस्य कार्यं न विद्यते ॥ १७ ॥

yastvātmaratireva syādātmatṛptaśca mānavaḥ |
ātmanyeva ca saṁtuṣṭastasya kāryaṁ na vidyate || 17 ||
一方、自己においてのみ喜び、自己において充足する人、
また自己においてのみ満足した人にとって、もはや為すべきことはない。

バガヴァッド・ギーター第3章第16節

2011.01.24 Monday

एवं प्रवर्तितं चक्रं
evaṁ pravartitaṁ cakraṁ
エーヴァン プラヴァルティタン チャクラン
このように回転する車輪を


evam【副詞】このように、こんなふうに、そんなふうに
pravartitam【中性・単数・対格、過去受動分詞・使役活用 pra√vṛt】処理された、施行された;進行することを許された;強いられた
cakram【中性・単数・対格、cakra】[~に、~を]車輪;円盤(特にヴィシュヌ神の);搾油器;圏;(鳥の)空中に円を描くこと;(神秘の)円い図表;多数、大勢、群;軍隊、隊;領域;支配(の輪)

नानुवर्तयतीह यः ।
nānuvartayatīha yaḥ |
ナーヌヴァルタヤティーハ ヤハ
この世で回転させ続けない人


na【否定辞】~でない
anuvartayati【三人称・単数・パラスマイパダ・現在・使役活用 anu√vṛt】[彼は、それは]回転を続ける;先行するものから補う;使用する;暗誦する、繰り返す;(ある人:対格)を模倣する
iha【副詞】ここで[へ・に];この世で、地上で
yas【男性・単数・主格、関係代名詞 yad】~であるもの、~である人

अघायुरिन्द्रियारामो
aghāyurindriyārāmo
アガーユリンドリヤーラーモー
感官の快楽に耽る罪ある(人)


aghāyus【男性・単数・主格、aghāyu】害を加える、悪心のある
indriya【中性】神の力;支配;偉大な行為;活力;体力;精力;感官;感覚
ārāmas【男性・単数・主格、ārāma】[~は、~が]歓喜、快楽;庭園;果樹園
→indriyārāmas【男性・単数・主格、所有複合語 indriya-ārāma】感官に楽しむ、感官の快楽に耽る

मोघं पार्थ स जीवति ॥
moghaṁ pārtha sa jīvati ||
モーガン パールタ サ ジーヴァティ
彼はむなしく生きる、アルジュナよ


mogham【副詞】むなしく、無益に、理由なく
pārtha【男性・単数・呼格】プリターの息子よ。アルジュナのこと。
sas【男性・単数・主格、指示代名詞 tad】[~は、~が]これ、あれ、彼
jīvati【三人称・単数・パラスマイパダ・現在、√jīv】[彼は、それは]生きる、生存する、生き残る;蘇生する

एवं प्रवर्तितं चक्रं नानुवर्तयतीह यः ।
अघायुरिन्द्रियारामो मोघं पार्थ स जीवति ॥ १६ ॥

evaṁ pravartitaṁ cakraṁ nānuvartayatīha yaḥ |
aghāyurindriyārāmo moghaṁ pārtha sa jīvati || 16 ||
このように回転する車輪を、この世で回転させ続けない人、
感官の快楽に耽る罪人は、アルジュナよ、むなしく生きるのである。

バガヴァッド・ギーター第3章第15節

2011.01.23 Sunday

कर्म ब्रह्मोद्भवं विद्धि
karma brahmodbhavaṁ viddhi
カルマ ブラフモードバヴァン ヴィッディ
ブラフマンから生じる行為を知れ


karma【中性・単数・対格、karman】[~に、~を]行為、作業;作用、職業;儀式;結果;運命(前世に行った行為の結果)、業
brahma【中性】神聖な言葉、祈祷、呪文、ヴェーダの言葉、その中に存する神秘力・呪力;聖音オーム;ヴェーダ、神聖な知識、神(智)学;最高絶対にして万物を超越しかつ万物に遍満する非人格的原理、ウパニシャッドの根本原理、梵;聖智の保持者の特性、その階級;清浄な生活とくに禁欲、純潔、浄行;バラモンの特性、その階級
※ここでは、極めて例外的にプラクリティ「原質」の意味に用いられている。ただし直後にブラフマンが最高原理として現れていることに注意。(辻直四郎注)
※インドの注釈家は、多く、このbrahma-の語をvedaで解している。(鎧淳注)
udbhavam【男性・単数・対格、udbhava】[~に、~を]起源、出生、出現;成長;誕生地:【形容詞】~より生じた、~より造られた
→brahmodbhavam【男性・単数・対格、限定複合語 brahma-udbhava】ブラフマンより生じた
viddhi【二人称・単数・パラスマイパダ・命令法 √vid】[あなたは]知れ、理解せよ、気付け、学べ

ब्रह्माक्षरसमुद्भवम् ।
brahmākṣarasamudbhavam |
ブラフマークシャラサムッドバヴァム
不滅のものから生じるブラフマンを


brahma【中性】神聖な言葉、祈祷、呪文、ヴェーダの言葉、その中に存する神秘力・呪力;聖音オーム;ヴェーダ、神聖な知識、神(智)学;最高絶対にして万物を超越しかつ万物に遍満する非人格的原理、ウパニシャッドの根本原理、梵;聖智の保持者の特性、その階級;清浄な生活とくに禁欲、純潔、浄行;バラモンの特性、その階級
akṣara【形容詞】不壊の、不滅の
samudbhavam【男性・単数・対格、sam-udbhava】~から生ずる、~から造られる、~の源泉である
→brahmākṣarasamudbhavam【男性・単数・対格、所有複合語 brahma-akṣara-samudbhava】[~に、~を]不滅のものから生じるブラフマン

तस्मात् सर्वगतं ब्रह्म
tasmāt sarvagataṁ brahma
タスマート サルヴァガタン ブラフマ
それゆえ、遍在するブラフマンは


tasmāt【中性・単数・従格、指示代名詞 tad】それ故に、そのために、したがって、だから、その結果
sarvagatam【中性・単数・主格】すべてに行き渡っている;普遍的に行き渡っている;遍在の
brahma【中性・単数・主格、brahman】[~は、~が]神聖な言葉、祈祷、呪文、ヴェーダの言葉、その中に存する神秘力・呪力;聖音オーム;ヴェーダ、神聖な知識、神(智)学;最高絶対にして万物を超越しかつ万物に遍満する非人格的原理、ウパニシャッドの根本原理、梵;聖智の保持者の特性、その階級;清浄な生活とくに禁欲、純潔、浄行;バラモンの特性、その階級

नित्यं यज्ञे प्रतिष्ठितम् ॥
nityaṁ yajñe pratiṣṭhitam ||
ニッティヤン ヤジュニェー プラティシュティタム
常に祭祀において確立する


nityam【副詞】恒久的に、不易に、常に;不変に
yajñe【男性・単数・処格、yajña】[~において、~のなかで](祈祷または讃歌をもってする)崇拝;祭式の儀礼、祭式
pratiṣṭhitam【中性・単数・対格、過去受動分詞 prati√sthā】(処格)に立っている・配置された・座った・位置した・留まる・ある・熟達した;確立した、証明された;安住した、悩まされない

कर्म ब्रह्मोद्भवं विद्धि ब्रह्माक्षरसमुद्भवम् ।
तस्मात्सर्वगतं ब्रह्म नित्यं यज्ञे प्रतिष्ठितम् ॥ १५ ॥

karma brahmodbhavaṁ viddhi brahmākṣarasamudbhavam |
tasmātsarvagataṁ brahma nityaṁ yajñe pratiṣṭhitam || 15 ||
行為はブラフマンから生じ、ブラフマンは不滅のものから生じると知りなさい。
それゆえ、遍在するブラフマンは、常に祭祀において確立する。


※「遍在するブラフマンは、常に祭祀において確立する。」という文は、祭祀(行為)を行わなければブラフマンは遍在しない、従ってこの現象世界は存続しないという意味である。(上村勝彦注)
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