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バガヴァッド・ギーター第3章第22節

2011.02.03 Thursday

न मे पार्थास्ति कर्तव्यं
na me pārthāsti kartavyaṁ
ナ メー パールタースティ カルタヴィヤン
アルジュナよ、私にとって、為すべきことはない


na【否定辞】~でない
me【単数・属格、一人称代名詞 madの附帯形】[~の、~にとって]私
pārtha【男性・単数・呼格】プリターの息子よ。アルジュナのこと。
asti【三人称・単数・パラスマイパダ・現在 √as】[それは]ある、存在する、実在する
kartavyam【中性・単数・主格、未来受動分詞 √kṛ】[~は、~が]為されるべき、成就されるべき;作業、事務、業務;為されるべきこと

त्रिषु लोकेषु किंचन ।
triṣu lokeṣu kiṁcana |
トリシュ ローケーシュ キンチャナ
三界において、何も


triṣu【男性・複数・処格、tri】[~において、~のなかで】3
lokeṣu【男性・複数・処格、loka】[~において、~のなかで】空間、余地、場所;地方、地帯、国;世界、宇宙の区分;天;地;人類、一般の人民、国民;男子(複数);(複)団体、仲間;日常生活、慣例、世事、俗事;視ること
kiṁcana【中性・単数・主格、不定代名詞、kim + cana】誰か、誰かある人、何か、何かあるもの

नानवाप्तमवाप्तव्यं
nānavāptamavāptavyaṁ
ナーナヴァープタマヴァープタヴィヤン
得るべきもので得られないものはない


na【否定辞】~でない
anavāptam【男性・単数・対格、過去受動分詞 an-ava√āp】得られない
avāptavyam【男性・単数・対格、未来受動分詞 ava√āp】到達されるべき;獲得されるべき、取得されるべき;遭遇されるべき

वर्त एव च कर्मणि ॥
varta eva ca karmaṇi ||
ヴァルタ エーヴァ チャ カルマニ
しかも、私は行為に従事している


varta【一人称・単数・アートマネーパダ・現在 √vṛt(varteの連声)】[私は](処格)に従事・専念・関係する;(処格)に依存する;(処格)に向かって行動する・振る舞う
eva【副詞】実に、真に(強意を表す。しばしば虚辞として使用)
ca【接続詞】そして、また、~と
karmaṇi【中性・単数・処格、karman】[~において、~のなかで]行為、作業;作用、職業;儀式;結果;運命(前世に行った行為の結果)、業

न मे पार्थास्ति कर्तव्यं त्रिषु लोकेषु किंचन ।
नानवाप्तमवाप्तव्यं वर्त एव च कर्मणि ॥ २२ ॥

na me pārthāsti kartavyaṁ triṣu lokeṣu kiṁcana |
nānavāptamavāptavyaṁ varta eva ca karmaṇi || 22 ||
アルジュナよ、私にとって、三界において為すべきことは何もない。
得るべきもので得られないものもない。それにもかかわらず、私は行為している。

バガヴァッド・ギーター第3章第21節

2011.02.02 Wednesday

यद्यद् आचरति श्रेष्ठस्
yadyad ācarati śreṣṭhas
ヤディヤド アーチャラティ シュレーシュタス
最高の人が行うことは、何であれ


yad yad【関係代名詞 yadの反復】誰でも、何でも、どちらでも
ācarati【三人称・単数・パラスマイパダ・現在 ā√car】[彼は、それは]近づく;往来する;用いる、使う;振る舞う、行う
śreṣṭhas【男性・単数・主格、śrīの最上級】~の中で最も美しい、~の中で最良の、最もすぐれた、最高の、主要な;~よりも更に優れた、好ましい、よい、卓越した

तत्तद् एवेतरो जनः ।
tattad evetaro janaḥ |
タッタド エーヴェータロー ジャナハ
他の人もまたこれを(行う)


tattad【指示代名詞 tadの反復】あれやこれや、いろいろなこと、さまざまな、種々の
eva【副詞】実に、真に(強意を表す。しばしば虚辞として使用)
itaras【男性・単数・主格、itara】他の;~と異なる、~と相違する;反対の、逆の;普通の、通常の
janas【男性・単数・主格、jana】[~は、~が]生物;人、個人;民族、種族;人民、臣民;人々

स यत् प्रमाणं कुरुते
sa yat pramāṇaṁ kurute
サ ヤット プラマーナン クルテー
彼が、正しい基準を作れば


sas【男性・単数・主格、指示代名詞 tad】[~は、~が]これ、あれ、彼
yat【中性・単数・対格、関係代名詞 yad】~であるもの
pramāṇam【中性・単数・対格、pramāṇa】[~に、~を]量、尺度、標準;広さ、大きさ;長さ、距離;重さ;容量;継続期間;正しい量、基準、権威;行動の法則;真実の概念、正しい観念
kurute【三人称・単数・アートマネーパダ・現在 √kṛ】[彼は、それは]為す、作る、遂行する、用いる

लोकस्तदनुवर्तते ॥
lokastadanuvartate ||
ローカスタダヌヴァルタテー
世人はそれに従う


lokas【男性・単数・主格、loka】[~は、~が]空間、余地、場所;地方、地帯、国;世界、宇宙の区分;天;地;人類、一般の人民、国民;男子(複数);(複)団体、仲間;日常生活、慣例、世事、俗事;視ること
tad【中性・単数・対格、指示代名詞 tad】[~に、~を]それ、あれ、これ
anuvartate【三人称・単数・アートマネーパダ・現在 anu√vṛt】[彼は、それは]従う、追う;~に執着する、~に導かれる;機嫌をとる、満足させる;~に依存する;~の後ろに従う、続いてくる;続く

यद्यदाचरति श्रेष्ठस्तत्तदेवेतरो जनः ।
स यत्प्रमाणं कुरुते लोकस्तदनुवर्तते ॥ २१ ॥

yadyadācarati śreṣṭhastattadevetaro janaḥ |
sa yatpramāṇaṁ kurute lokastadanuvartate || 21 ||
最高の人が行うことは何であれ、他の人も真似をする。
彼が規範を示せば、世人はそれに従う。

バガヴァッド・ギーター第3章第20節

2011.01.30 Sunday

कर्मणैव हि संसिद्धिम्
karmaṇaiva hi saṁsiddhim
カルマナイヴァ ヒ サンシッディム
実に、行為のみによって成就に


karmaṇā【中性・単数・具格、karman】[~によって、~をもって]行為、作業;作用、職業;儀式;結果;運命(前世に行った行為の結果)、業
eva【副詞】実に、真に(強意を表す。しばしば虚辞として使用)
hi【不変化辞】なぜならば、~のために;真に、確かに、実に
saṁsiddhim【女性・単数・対格、saṁsiddhi】[~に、~を]完成、成就、遂行、成功

आस्थिता जनकादयः ।
āsthitā janakādayaḥ |
アースティター ジャナカーダヤハ
ジャナカ王をはじめとする人々は達した


āsthitā【男性・複数・主格、過去受動分詞 ā√sthā】留まった、住んだ;登った
janaka【男性】ジャナカ王(ヴィディーハ国の王で、ラーマの妻であるシータ-の父。私欲を離れた人と伝えられる。)
ādayas【男性・複数・主格、ādāya】~とともに、~をもって
→janakādayas【男性・複数・主格、所有複合語 janaka-ādayas】[~は、~が]ジャナカ王をはじめとする(人々)、ジャナカ王等

लोकसंग्रहमेवापि
lokasaṁgrahamevāpi
ローカサングラハメーヴァーピ
また、世界の秩序維持のみを


loka【男性】空間、余地、場所;地方、地帯、国;世界、宇宙の区分;天;地;人類、一般の人民、国民;男子(複数);(複)団体、仲間;日常生活、慣例、世事、俗事;視ること
saṁgraham【男性・単数・対格、saṁgraha】捕獲、つかむこと;保つこと、保留すること
→lokasaṁgraham【男性・単数・対格、限定複合語 loka-saṁgraham】[~に、~を]世界を維持すること、世界の秩序維持
eva【副詞】実に、真に(強意を表す。しばしば虚辞として使用)
api【不変化辞】さらに、また、同様に;されど、なお

संपश्यन् कर्तुम् अर्हसि ॥
saṁpaśyan kartum arhasi ||
サンパッシャン カルトゥム アルハシ
考えても、あなたは行為すべきである


saṁpaśyan【男性・単数・主格、現在分詞 sam√paś】同時に見ている、検分している;見ている、知覚している、認めている;検査している、検閲している;みなしている、考えている
kartum【不定詞 √kṛ】為すこと、行うこと、作ること
arhasi【二人称・単数・パラスマイパダ・現在 √arh】[あなたは]~できる、資格がある、権利がある;~すべきである、余儀なくさせられる;責を負う;価値がある、匹敵する

कर्मणैव हि संसिद्धिमास्थिता जनकादयः ।
लोकसंग्रहमेवापि संपश्यन्कर्तुमर्हसि ॥ २० ॥

karmaṇaiva hi saṁsiddhimāsthitā janakādayaḥ |
lokasaṁgrahamevāpi saṁpaśyankartumarhasi || 20 ||
ジャナカ王をはじめとする人々は、実に、行為のみによって成就に達した。
また、世界の秩序維持のためにも、あなたは行為すべきである。

バガヴァッド・ギーター第3章第19節

2011.01.29 Saturday

तस्माद् असक्तः सततं
tasmād asaktaḥ satataṁ
タスマード アサクタハ サタタン
それゆえ、執着なく、常に


tasmāt【男性・単数・従格、指示代名詞 tad】それ故に、そのために、したがって、だから、その結果
asaktas【男性・単数・主格、過去受動分詞 a√sañj】世俗を超越した;(処格)にとらわれない;束縛のない;執着のない
satatam【副詞】絶えず、何時も、常に、永久に

कार्यं कर्म समाचर ।
kāryaṁ karma samācara |
カーリヤン カルマ サマーチャラ
為すべき行為を行え


kāryam【中性・単数・対格、未来受動分詞 √kṛ】為されるべき、作られるべき、遂行されるべき、用いられるべき
karma【中性・単数・対格、karman】[~に、~を]行為、作業;作用、職業;儀式;結果;運命(前世に行った行為の結果)、業
samācara【二人称・単数・パラスマイパダ・命令 sam-ā√car】[あなたは~せよ](処格)に向かって遂行する・執行する・実行する;(処格)に向かって進む・活動する;(具格)と交際する

असक्तो ह्याचरन्कर्म
asakto hyācarankarma
アサクトー ヒアーチャランカルマ
実に、執着なく、行為を行っている


asaktas【男性・単数・主格、過去受動分詞 a√sañj】世俗を超越した;(処格)にとらわれない;束縛のない;執着のない
hi【不変化辞】なぜならば、~のために;真に、確かに、実に
ācaran【男性・単数・主格、現在分詞 ā√car】近づいている;往来している;用いている、使っている;振る舞っている、行っている
karma【中性・単数・対格、karman】[~に、~を]行為、作業;作用、職業;儀式;結果;運命(前世に行った行為の結果)、業

परम् आप्नोति पूरुषः ॥
param āpnoti pūruṣaḥ ||
パラム アープノーティ プールシャハ
人は、最高の存在に達する


param【男性・単数・対格、para】最高の;より優れた、より高い、より良い、より悪い;最上の、卓越した、最善の;最大の
※para:「最高の存在」「不滅の存在」すなわち最高ブラフマン(最高のプルシャを指す。シャンカラは「解脱」、ラーマーヌジャは「アートマン」と解する。(上村勝彦注)
āpnoti【三人称・単数・パラスマイパダ・現在 √āp】[彼は、それは]到達する、獲得する、成し遂げる;遭遇する、蒙る、関係する、耐え忍ぶ;起こる
pūruṣas【男性・単数・主格、pūruṣa】[~は、~が]人;人間;霊魂;個人の本体、普遍的霊魂、最高精神

तस्मादसक्तः सततं कार्यं कर्म समाचर ।
असक्तो ह्याचरन्कर्म परमाप्नोति पूरुषः ॥ १९ ॥

tasmādasaktaḥ satataṁ kāryaṁ karma samācara |
asakto hyācarankarma paramāpnoti pūruṣaḥ || 19 ||
それゆえ、執着なく、常に為すべき行為を行いなさい。
実に、執着なく行為する人は、最高の存在に達する。

世界との調和

2011.01.29 Saturday

強くたくましく、そしてよい加減に気が抜けているインドの人々。しかし、労働者、特に日雇いや肉体的にきつい仕事の人たちの姿を見ていると、それはやはりとても貧しい生活なのが分かります。平和な街、リシケシにも路上で生活する人々がいて、物を乞う子どもたちがいます。でも、彼らはどんなに大変な状況にあっても笑みを絶やすことはありません。

 パタンジャリのヨーガ・スートラにでてくる、ニヤマの中のイーシュヴァラ・プラニダーナ。先生が以前、そんなインドの人々の生活を例に挙げて説明してくれたことがありました。「お金がなくても、寝るところがなくても、食べるものがなくても、彼らには頼る場所があります。辛い時には泣く場所があり、嬉しい時には幸せを分かち合う場所があります。どんなに辛くても、彼らは強く握るもの(=神様)を胸の中に持っているのです」と。神様との繋がりがとても深いインドの人々、彼らが笑みを絶やさない理由は、心の中にいつも神様がいて彼らを強く支えてくれているからのようです。

 イーシュヴァラ・プラニダーナは、もともと「神に身を委ねる」という意味があります。物事は、自分の意思ではなく神の意志で行われるとインドの人々は考えています。神様というものに対して漠然とした感覚しかない私にとって、先生は分かりやすく、「広く言えば、心を開くことであり、エゴをなくすことでもあるかもしれません」と説明してくれました。

 全体と一つとなることが究極のゴールであるヨーガの世界の中で、エゴをなくすということはとても大切な修行の一つです。心が落ち着かない時、ただ目を閉じて座ると、それまで波打っていた感情が落ち着いてくることがあります。目を瞑り、「私が」とか「僕が」というような強い思い(エゴ)から一歩引いて世界を見てみることで、とても自由なあるがままの世界が見えてくるからです。エゴをなくすという意味は、自分をなくすのではなく、この世界に調和することを意味するのかもしれません。そうすると、心が開いて、つかえは取れてなくなり、どんなものにも縛られることがなく自由で、心はとても軽くなります。

 神様に身を委ねること=世界との調和。自然に起こる現象に逆らおうとする心の波を落ち着かせ、この世界の流れに身を任せることで、物事は本当に流れるように進んでいきます。「ノープロブレム」その言葉の裏側にはきっと、神様の強い支えと共に、そこに開かれた心、そして信じる力があるからに違いありません。インドの人々とその生活がまた一つ、大切な事を教えてくれました。

(文章:ひるま)
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