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生きる力

2011.02.20 Sunday

ヨーガの聖地、リシケシは、菜食の街としても知られています。街は動物性のものを一切禁止し、どのレストランに行っても、菜食のメニューしか見かけません。動物を殺傷する時に出る負のエネルギーというものは相当なものだと言われています。また、リシケシの多くのアシュラムでは、にんにくや玉ねぎも禁じています。これらは身体を過剰に刺激し、心を落ち着かなくするラジャス的(激質)な食べ物とされているためです。そういったものが無いリシケシの街なので、ここはいつだって平穏です。

そして、インド料理に欠かせない食材の一つに、豆(ダル)があります。宗教的に菜食の人が多いインドでは、豆は貴重なたんぱく源とされており、豆料理は多岐に渡ります。この豆料理が大好きな私を見て、先生は「体の声をしっかり聞いて生命エネルギーに溢れている証拠」と一言。豆と生命エネルギー?先生は続けて、「お肉を土の中に埋めると腐ります。しかし、豆を土の中に埋めるとどうなりますか?…芽が出てきます。」これと同じことが、体の中でも起こるというのです。

死というエネルギーを取り入れないこと。そして、生きようとするエネルギーを取り入れること。ヨーガを行っていると、不思議と動物性の食品を体が欲していないことに気づきます。集中的な呼吸法や深い瞑想によって、ヨーガの練習中は、体に起こる微妙な変化を敏感に感じるようになります。心臓の鼓動、血液の流れ、体を温めようとする力。体全体が生きようとしていることがひしひしと伝わってくるのです。

感覚器官を自由気ままに働かせておくと、過去に経験した心地の良いものを求めて心はさ迷い出て行きます。美味しいものは舌だけが欲していて、体が欲しているわけではありません。体が欲しているものは、生きるという力です。

古くから伝わるヨーガのプラクティスには、体の浄化、そして心の浄化が必須です。体にも心にも不純物というものが一切なくなったとき、ヨーガの最終的なゴールであるサマディ(悟り)に辿り着けるといいます。ある時、「体への薬は食物、心への薬は瞑想」と言われたことがありました。食物を通して生命エネルギーを体に取り入れ、瞑想をして心を養う。ここでは食事をすることも、もちろんヨーガなのです。

(文章:ひるま)

春の到来と結婚式

2011.02.20 Sunday

2月8日、春の到来を告げるヴァサント・パンチャミーに合わせて、リシケシの街はそんな結婚式に溢れかえりました。インドの結婚式はこういった暦に合わせ、本当に良い日のみに行われます。そのため、祝日ともなればあちこちで一斉に結婚式が行われ、街中がお祝いモード。今回は私も、知人の結婚式に出席してきました。

まず、インドの結婚式は体力勝負です。最低でも3日間は続く、食べる・踊る・歌う・祈るの結婚の儀式に、終わるころには誰もがへとへとに疲れきって、皆の眼はうつろ。それでも祝い続けるインドの人々の姿は、私も負けずにこの人生を楽しまなければ!という意欲に漲らせてくれるほど、笑いと感動を与えてくれます。

インドの結婚式は花嫁側と花婿側とでだいぶ違い、花嫁と花婿が一緒になるまでにも、それぞれの側にたくさんの段取りがあります。花婿は花で飾られた車に乗って登場しますが、時には馬に乗ってやってきたりすることも。そしてそれを囲む楽器隊と、友人たちや親せき、通りかかった人たちによるダンス隊が続き、街はそこら中が渋滞化。100mおきに結婚式と言っても過言ではないくらいなので、街中が電飾に彩られ、ダンスミュージックに人々の歓声と、もうじっとなんてしていられません。

しかし、どんなに豪勢な結婚式でも、写真に写る花嫁に笑顔は少なく、見ていると切なくなることがあります。女性はみな、想像を上回るほどの金や家具などの嫁入り道具(ダウリー=持参金)とともに、生まれ育った環境をすべて捨て、男性のもとへと嫁がねばなりません。ダウリー(=持参金)が根強く残るインドの社会では、女性をお嫁に出す家族は命懸けだといいます。でも友人は、「お嫁に出てしまえばこれからの責任は全て夫側が持つから、もう家族に心配をかけることはない」と小さな声で言いました。

結婚という幸せの絶頂の中でも、女性の胸だけに秘められた強い想いがあります。だから、インドの女性は本当に強くたくましい。春の到来とともに、新たな人生をスタートする彼女たち。いつまでも幸せでいることを祈るばかりです。

(文章:ひるま)

ヴァサント・パンチャミー

2011.02.07 Monday

今月2月8日(火)は、ヴァサント・パンチャミーの祝日です。

ヴァサントとは、「春」の意味で、このお祭りは、春の到来を祝うお祭りです。光の祭典であるディーワーリーは富の女神ラクシュミーを祀り、ナヴァラトリーはドゥルガー、そしてヴァサント・パンチャミーは、学問と芸術の女神であるサラスワティーを祀るお祭りにあたります。
ヒンドゥー教では、サラスワティー女神は、このヴァサント・パンチャミーの日に生まれたとされ、この日、盛大に祝福されます。

このお祭りでは、黄色が特に重要な意味を持ちます。黄色は、春の作物がたわわに実ることをあらわしています。この日、サラスワティー女神は黄色の衣装を装い祝福されます。またそれを祝う人々も黄色の服を着て、人々にふるまわれるお菓子なども黄色、食べ物もサフランなどで黄色に色づけがされています。

またインドの子供たちにとっても、この日は重要な意味をもつ日となります。
読み書きを学び始めるのに最適な日であるとされていることから、この日、子供たちは「あいうえお」を習い始めます。
この日を創立記念日とする教育機関も珍しくありません。

ヴァサント・パンチャミーを境に、自然が春の到来をつげることから、太陽の女神、大地の女神、そしてガンジスの女神に対してはとくに真摯な祈りを捧げます。

ヴァサント・パンチャミーは、作物の豊作を願う季節的なお祭りであるとともに、弁財天としてしられるサラスワティーの誕生を祝福し、より豊かな精神的・物質的教養を身につけるための重要な日です。

サラスワティー女神は、ブラフマー神と同じように、インドでは寺院の数も少なく、あまり大々的に礼拝されることのない女神です。しかし、この祭日には、インドの学生はペンやノートをサラスワティー女神の像の前に置いて、学業の成就を祈願します。またこの祭日を設立日としている教育機関も少なくありません。
日本ではこの時期、受験シーズンにあたりますが、受験を控えた方々は、この祭日にあわせて弁財天に合格祈願されるのもよいかもしれません。

春の到来を祝い、今年も実り豊かな一年をお過ごしくださいませ。

参考:
"Birthday of the Goddess of Wisdom", http://hinduism.about.com/library/weekly/aa020700.htm
"Vasant Panchami", http://www.hinduism.co.za/vasant.htm

今にいること

2011.02.07 Monday

 ヨーガの哲学やインドの思想などを学んでいてふと湧いて出た「人生とは何か」という問い。そんな漠然とした質問を先生にした時に、「その質問が生まれるのは、今の人生(自分)に満たされていないということです」と言われたことがありました。

 今に満足するというのは、とても難しいことのように感じます。心はいつも外側の世界を見ていて、もっともっとという欲を生み出す大きな癖を持っているからです。

 先生は続けます。「今、何でも欲しいものをあなたにあげます。そしてあなたは満たされ幸せになります。しばらくして別のものが欲しくなるでしょう。その時、私はあなたにその欲しいものを与えてあげます。そしてあなたは満たされ幸せになります。またしばらくすると、今度は違うものに心が惹かれるでしょう。あなたはまた私のところへやってきて、私はそれをあなたに与えてあげます。あなたは幸せです。でも、永遠にそれを繰り返すのですか?」

 「人生とは、自由になることです。」きっと、そこにはもっと深い意味があったのでしょうが、わかりやすく「自由」という言葉を用いてくれました。私たちの心はとても忙しく、嬉しかったり悲しかったり、幸せだったり不安だったり、外側に起こる出来事によって動いていて、そして常に何かを求め続けています。その鎖から解放されることが人生の目的です。と。

 この世界に在るものは、その名前や形など私たちの心が違いを生み出し、常に変化を続けています。しかし、大本にある真実は一つ。それは自分の中にあると言います。そのことに気づけば、外側ではなく自分の中に幸せを見出し満たされることができます。その幸せには束縛がなく、そして永遠です。それを理解することが人生の目的なのです。

 人生とは何なのか、なぜ生きるのか、その答えは人それぞれみな違います。でも、ここヨーガの世界では、そう答えが返ってきます。真実を理解し、自分の中に全てを見るのは難しいことです。しかし、例え一瞬であっても、心が今という瞬間に留まったときに感じる満たされた感覚は、何にも例えようがありません。私にとってヨーガは、心をこの瞬間に留め、自分の中にある幸せへと導いてくれる術。「今に感謝し満足できないで、いつに感謝し、満足できますか?」

 このインドの不思議な空間。気づきを与えられる毎日です。

(文章:ひるま)

バガヴァッド・ギーター第3章第23節

2011.02.06 Sunday

यदि ह्यहं न वर्तेयं
yadi hyahaṁ na varteyaṁ
ヤディ ヒアハン ナ ヴァルテーヤン
なぜならば、もし私が従事しなければ


yadi【接続詞】もし
hi【不変化辞】なぜならば、~のために;真に、確かに、実に
aham【単数・主格、一人称代名詞 mad】[~は、~が]私
na【否定辞】~でない
varteyam【一人称・単数・パラスマイパダ・願望法 √vṛt】[私は~だろう、私は~するべき](処格)に従事・専念・関係する;(処格)に依存する;(処格)に向かって行動する・振る舞う

जातु कर्मण्यतन्द्रितः ।
jātu karmaṇyatandritaḥ |
ジャートゥ カルマニヤタンドリタハ
行為に、少しも臆することなく


jātu【副詞】全然、確かに;少なくとも、概して、おそらく;今まで、かつて
karmaṇi【中性・単数・処格、karman】[~において、~のなかで]行為、作業;作用、職業;儀式;結果;運命(前世に行った行為の結果)、業
atandritas【男性・単数・主格、atandrita】倦まない、臆さない、活発な

मम वर्त्मानुवर्तन्ते
mama vartmānuvartante
ママ ヴァルトマーヌヴァルタンテー
私の道に続く


mama【単数・属格、一人称代名詞 mad】[~の、~にとって]私
vartma【中性・単数・対格、vartman】[~に、~を]轍、軌道;径、道、路、進路;まぶた
anuvartante【三人称・複数・アートマネーパダ・現在 anu√vṛt】[彼らは、それらは]従う、追う;~に執着する、~に導かれる;機嫌をとる、満足させる;~に依存する;~の後ろに従う、続いてくる;続く

मनुष्याः पार्थ सर्वशः ॥
manuṣyāḥ pārtha sarvaśaḥ ||
マヌッシャーハ パールタ サルヴァシャハ
人々は一斉に、アルジュナよ


manuṣyās【男性・複数・主格、manuṣya】[~は、~が]人間;男;夫
pārtha【男性・単数・呼格】プリターの息子よ。アルジュナのこと。
sarvaśas【副詞】全体に、集団で、完全に、一斉に
※テキストによってはsarvatas(【副詞】すべての面から、各方向に、至るところに;(対格)のまわりに;全く、完全に、徹底的に)の場合もあり。

यदि ह्यहं न वर्तेयं जातु कर्मण्यतन्द्रितः ।
मम वर्त्मानुवर्तन्ते मनुष्याः पार्थ सर्वशः ॥ २३ ॥

yadi hyahaṁ na varteyaṁ jātu karmaṇyatandritaḥ |
mama vartmānuvartante manuṣyāḥ pārtha sarvaśaḥ || 23 ||
なぜならば、もし私が、少しも臆することなく行為しなければ、
人々はみな、私の真似をするからだ。アルジュナよ。
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