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変遷の時

2012.01.22 Sunday

1月14日、太陽が山羊座に入るこの時、太陽はその向きを変え北半球を回り始めます。北インドではマカラ・サンクラーンティ、南インドではポンガルなどと呼ばれるこの日、インドは収穫を喜ぶ人々によって、盛大な祝福が行われました。

農業は、私たちの生命を維持するための必要不可欠な行いとして、インドでも人口の半数以上が従事するほど、人々の生活を支える重要な基盤です。しかし、インドの厳しい気候条件の下では、肉体的、そして精神的にも多大な苦しみが伴い、その厳しさは途方もないものとなりえます。それ故、この収穫時の喜びは人々にとってどんなものにも代えがたく、収穫への感謝と新たな生活への願いを神へと託す人々の想いは、この日、いつの時よりも強く示され、ぐっと胸の奥まで響くものでした。

古い聖典は、多くの恵みが与えられるこの時を、神聖で霊的にも深い意味がある重要な時として記しています。それは、厳しい労働の後に手にする収穫の喜びが人々の心を満たすように、苦痛から至福へ、冬から春へと、吉兆な変遷の時として重要な意味を持ち合わせているに違いありません。

「困難は、あなたを真実へと導きます。」苦痛から至福へ、その変遷の中で自己の内に向かう意識はいつしか永遠の至福に留まると、そう述べるスワミジの言葉が今でも心の片隅に残っています。私たちの歩みは常に、自分自身の内にある真実であり、至福、神へと近づくためのものであり、日々の生活の中にある喜びや悲しみ、それらこそが私たちに真実を与え、神と出会うための道を示してくれるのだと、ここでまた人々の姿に気づかされたような気持ちです。

インドでは、この日から祝福に満ちた空間に包まれます。あちらこちらで結婚式などの祭事が執り行われ、人々の笑顔が見られるこの時、太陽と共に、見失いがちないつもそこにある幸せに改めて包まれているような気がしてなりません。この変遷の時に、今もう一度、自分の内の至福を見つめてみようと感じています。

(文章:ひるま)

100年前のルドラークシャ

2012.01.22 Sunday

私ごとで恐縮ですが、昨年12月に自分のヨーガ教室のツアーで、インドに行ってきました。
訪れたのは、ヒマラヤのデオプラヤーグです。バギラッティ川とアラクナンダー川が合流するポイントで、川はここから「ガンガー(ガンジス)」という名前になります。
この旅には素晴らしい出来事がたくさんあったのですが、その中の一つが100年ほど前の行者が身に着けていた(であろう)ルドラークシャのマーラー(数珠)を手にいれたことです(もちろんリフォーム済みのものです)。
この数珠は、ハリドワールで金細工屋を営む知人のインド人の店で偶然見つけて手に入れたものです。インドではよくものを買う時にだまされることがありますが、この知人は、私が学んだヨーガ教室の祭壇のオームマークを2度ほど作った男です。
私も5年ほど付き合いがあり、日本にいてもメールのやりとりをしています。
商人として一流なのか、インド人としては珍しくあまり値引きはしてくれませんが、正直ですし、今まで購入した宝石などの品質は確かでした(日本で鑑定してもらいました)。

ルドラークシャはその男の店のショーウィンドウの片隅に置いてあるのを偶然発見して手に入れたものです。
聞くと彼は「ガンジス川の上流から流されてきたもので、この数珠は100年ほど前の行者が身に着けていたものだ。」と答えました。
ガンジス川で流れされてくるルドラークシャは時々見つかるようで、扱っている人間には年代やかつての所有者の種類も大体わかるそうです。

この数珠はおそらく100年ほど前に採取されて、ごく最近まで使われていたものが、何かのきっかけでガンジス川に流されてきたものと思われます。

この手は偽物が多いですし本物でも由来がわからなので、他の店で同じものを見せられたら絶対に買わなかったと思いますが、ルドラークシャからとてもよい波動が伝わってきたため、彼を信用し購入しました。
普通他人の身に着けたルドラークシャを身に着けるには、プージャなどでお清めが必要なのですが、ガンジス川に流されてきたものはその必要がないそうです。
川の土が溝に付着した古ぼけたルドラークシャですが、しっかりしていて丈夫です。
手に持つと、見た時よりもさらに清浄なエネルギーが伝わってくるのがわかりました。

処方として使われる宝石などは占星術的な効果に限りがあるとよく耳にします。
しかしルドラークシャは代々引き継げるほど丈夫なものすし、ちゃんとマントラを唱えていれば占星術的な効果も続きます。
現在ルドラークシャを所有されている方は、ぜひ大切になさることをお勧めしたします。

(文章:ガネーシャ・ギリ)

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「ガネーシャ・ギリによるインド占星術鑑定」
http://sitarama.jp/?pid=27375902

「ガネーシャ・ギリによるヨーガクラス」
http://sitarama.jp/?pid=30583238
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絆の中で

2012.01.18 Wednesday

南インドのケララ州は、インドの中でも際立ってキリスト教が広く普及している地域です。寺院に代わって教会があちらこちらに立ち並び、街を行き交うシスター達の姿を見かけると、まるで、どこか違う国に来てしまったかのように感じることがあるほどでした。

そんなキリスト教の普及活動の中で進められた教育制度の充実によって、社会福祉が他州よりも飛びぬけて整っているこの地域に滞在しながらも、どうしても見過ごせなかったものがやはり貧しさです。そして、12億人を超える人口を抱え、貧困が深く蔓延るこの国がどうやって成り立っているのか不思議に思いながら人々の生活を見ていると、ある大切な答えを見せられました。

社会を秩序よく成立させるための物や制度がない場合、必要となるのは人間同士の助け合いです。特に信頼できる家族や親類の間での協力は必要不可欠であり、古くから合同家族の生活が基盤となっているインドの社会では、今でも多くの物事が家族での助け合いによって成り立っています。

この地を訪れ始めて10年。少しずつ物が増え、以前よりもぐっと生活が楽になっても、家族や人々の間に存在するその絆は決して変わっていないことに気が付きます。そして、神にも深く示されたその目に見えない絆の強さこそが、このインドの世界の精神性を深く育んでいるのだと思えてなりません。

インドの人々が決して怠らない家族と共に行う祈り、そして、その時間の中で家族と共にあるという、ただそのシンプルな日常に人は安らぎを得るのだと感じます。人が神を讃え、神が人を繋ぐ。私たちは何と引き換えに、この上ない至福を手放してしまったのか。ここで暮らす人々の生活がそんな問いを投げかけると共に、重要な事実を教えてくれたように思います。

大切なものを思い出しながら、私は、目に映る光景も、肌に触れる熱さも冷たさも、匂いも音も、喜びも悲しみも、全てを遠慮なく与えてくれるこの国を、心から愛してやまないのだと改めて実感しています。そして、広大なインドをゆっくりと時間をかけて眺めたこの縦断の旅の中で、その多様な文化と伝統の中で誰もが共有する深い絆を見た今、何かと繋がりたいとそう切に願ってやみません。

(文章:ひるま)

バガヴァッド・ギーター第4章第7節

2012.01.12 Thursday

インド古典中もっとも有名なバガヴァッド・ギーターの原典講読です。
インドの霊的文化の支柱となる本書を、サンスクリット語の学習をしながらお楽しみください。

यदा यदा हि धर्मस्य
yadā yadā hi dharmasya
ヤダー ヤダー ヒ ダルマッスヤ
実に、正義(ダルマ)の、する時はいつでも


yadā【接続詞】~である時、~する時
→yadā yadā:~である時はいつでも、~する時はいつでも
hi【不変化辞】なぜならば、~のために;真に、確かに、実に
dharmasya【男性・単数・属格 dharma】[~の、~にとって]確定した秩序、慣例、習慣、風習、法則、規定;規則;義務;徳、美徳、善行;宗教;教説;正義;構成;~に関する法律;性質、性格、本質、特殊の属性、特質;事物

ग्लानिर् भवति भारत ।
glānir bhavati bhārata |
グラーニル バヴァティ バーラタ
衰退がある(時)、アルジュナよ


glānis【女性・単数・主格 glāni】[~は、~が]倦怠;衰弱;減退;落胆、病気
bhavati【三人称・単数・パラスマイパダ・現在、√bhū】[それは~、彼は~]ある、存在する、~となる;生じる
bhārata【男性・単数・呼格】バラタの子孫よ。ここではアルジュナのことを指す。

अभ्युत्थानम् अधर्मस्य
abhyutthānam adharmasya
アビユッターナム アダルマッスヤ
不正(アダルマ)の興起がある(時)


abhyutthānam【中性・単数・主格 abhyutthāna】[~は、~が](挨拶のために)席を立つこと;起立;興起、出発;謀反;昇進、高い位置・権威・威厳を得ること;起源、出生
adharmasya【男性・単数・属格 adharma】[~の、~にとって]不正、義務の背反、不法

तदा ऽत्मानं सृजाम्यहम् ॥
tadā 'tmānaṁ sṛjāmyaham ||
タダー アートマーナン スリジャーミヤハム
そのとき、私は自身を生み出す


tadā【副詞】そのとき、それから
ātmānam【男性・単数・対格 ātman】[~に、~を]気息;霊魂;生命、自身;本質、本性;特色;身体;知性、悟性;我、最高我
sṛjāmi【一人称・単数・パラスマイパダ・現在 √sṛj】[私は~]創造する、造る、生む;授ける、与える、支給する
aham【単数・主格、一人称代名詞 mad】[~は、~が]私

यदा यदा हि धर्मस्य ग्लानिर्भवति भारत ।
अभ्युत्थानमधर्मस्य तदाऽत्मानं सृजाम्यहम् ॥७॥

yadā yadā hi dharmasya glānirbhavati bhārata |
abhyutthānamadharmasya tadā'tmānaṁ sṛjāmyaham ||7||
実に、正義(ダルマ)が衰え、不正(アダルマ)がはびこる時、
私は自身を生み出す。

新年の願い

2012.01.11 Wednesday

ここ南インドのケララ州で迎えた2012年は、暖かな気候に包まれて、とてもゆったりと落ち着いています。ヒンドゥー教徒が大部分を占めるインドでは、3大祭りの一つである「ディワリ(光の祭典。10月頃に行われます。)」がその新年にあたり、日本のように西暦の新年を盛大に祝う習慣はあまりありません。そんなインドでの年明けは、ケララの人々と共に家庭で祈りながら静かに過ごし、改めて自分の内の不変の存在を感じる瞬間の中にいるものでした。

ヒマラヤ山脈や広大な砂漠が広がり、寒暖の差が激しい北インドを離れ、常に温暖で南国の雰囲気に包まれたここ南インドに身を置いている今、いつも以上にゆったりとした時間の流れを感じながら、その時間が止まってしまったかのような空間の中で、スワミジの言葉を思い出しています。

「捕まえようと追いかければ逃げてしまう蝶も、静かに動じずにいれば、向こうからそっとやってきて自分の側に留まります。幸せとは、時にそういうものです。」

不安定な社会の情勢が続く今、私たちの心もまた少なからずその影響を受けています。自分自身をしっかりと落ち着かせ、安定したものとすることは、幸せが留まる土台を築くだけではなく、そこから社会へと幸せと安寧が広がる偉大な術の一つです。人生の目的である、自分の内に存在する永遠の至福を見ることは、この社会の中に決して揺るがない確かな礎を生み出す方法ともなるに違いありません。

歩くことでも、座ることでも、動じない自分自身を築くための精神の統一法はさまざまに存在し、そして広まりつつあります。また、昨年に大きな痛みを経験した私たちの心は、大きく揺さぶられてもそれ以上の強さを得ながら、既に新たな意識の流れを生み出しています。今のこの激動の時世の中で必要なものは、何にでもない、私たち一人一人の存在から生まれる静寂であるのだと、ここで強く感じています。

辛く厳しい年を終え新たな時代へと入る中で、世界中の幸福のためにも、多くの人々が自分自身の内に存在する永遠の至福に気づくことができるよう願った新年、この偉大な国インドはその願いを受け入れてくれたような気がしてなりません。

(文章:ひるま)
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