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ナヴァラートリ祭

2015.03.16 Monday


ナヴァラートリとは、ドゥルガー、ラクシュミー、サラスワティー女神をお奉りするヒンドゥー教の三大祭典のひとつです。「ナヴァ」はサンスクリット語で9をあらわし、「ラートリ」は夜を意味します。したがって、ナヴァラートリとは、9日間の夜となります。この祭典は、春と秋の年2回、9日間にわたって行われます。ヒンドゥー教のカレンダーでは、月齢にしたがっているために毎年開催時期が多少前後しますが、2015年は3月21日から3月28日まで行われます。

ナヴァラートリの9日間は、礼拝する神さまに応じて、3日間ずつに分けられます。はじめの3日間は、わたしたちの心の中に潜む不純物や悪徳、欠点を破壊するため、強力な戦士でもあるドゥルガー女神を礼拝します。次の3日間は、すべての帰依者に尽きることのない富と幸福を授けるといわれるラクシュミー女神を礼拝します。そして、最後の3日間は、創造主ブラフマーの妻であり、学問と芸術、そして叡智を授ける女神であるサラスワティー女神を礼拝します。わたしたちは人生のさまざまな局面で、神々からの祝福を求めて、3つの側面をもつそれぞれの女神さまにお祈りを捧げます。そのために、この祭典には9日間が費やされます。

ナヴァラートリの期間中、真摯な帰依者の中には、断食をしながら、健康や繁栄を願って祈りを捧げる人々もいます。じぶん自身の日々の生活を見つめ直して、人生の向上につながる新しい習慣をはじめるには、昔からナヴァラートリはこの上ない吉祥の日であるといわれています。

9日間を通じ、女神の様々な姿を見つめ自身の心と向き合った後、訪れるのがラーマ・ナヴァミ、ラーマ神の降誕祭です。ヴィシュヌ神の化身でもあるラーマ神は、正義や美徳の象徴であり、悪を倒す為に弓を持ち戦いに赴きます。9日間の夜を通し自身の内に気づきという光を灯すことによって、人は無知である暗闇、悪を倒します。そして、この正義の誕生という日に盛大なる祝福を捧げます。

ナヴァラートリは、自身の内面に潜む不浄な傾向を克服するために、非常に重要な期間とされています。この神聖な期間を活かして、かつてラーマが悪鬼ラーヴァナに勝利したように、わたしたちの内面に潜む悪魔を討ち滅ぼすことができるよう日々を過ごされてみるとよいでしょう。

参照
[1] "Navaratri" from Wikipedia, Free encyclopedia, http://en.wikipedia.org/wiki/Navratri

バガヴァッド・ギーター第9章第29節

2015.03.16 Monday

インド古典中もっとも有名なバガヴァッド・ギーターのサンスクリット原典講読です。
インドの霊的文化の支柱となる本書を、サンスクリット語の学習をしながらお楽しみください。

समो ऽहं सर्वभूतेषु
samo 'haṁ sarvabhūteṣu
サモー ハン サルヴァブーテーシュ
私は万物において平等である


samas【男性・単数・主格 sama】平らな、滑らかな、水平の、並行した;類似の・似た・等しい・同等の・同じ・同一の;不変の;偶数の;正常な;普通の、中等の;無関心の、中立の;善良な、正しい、正直な;容易な
aham【単数・主格、一人称代名詞 mad】[~は、~が]私
sarvabhūteṣu【中性・複数・処格 sarvabhūta】[~において、~のなかで]一切の存在物、万物、一切衆生

न मे द्वेष्यो ऽस्ति न प्रियः ।
na me dveṣyo 'sti na priyaḥ |
ナ メー ドヴェースヨー スティ ナ プリヤハ
私に、憎むべき者、愛しい者は存在しない


na【否定辞】~でない
me【単数・為格、一人称代名詞 mad(mahyamの附帯形)】[~に、~のために]私
【男性・単数・主格 dveṣya】[~は、~が]敵 【形容詞】憎むべき、忌まわしい
asti【三人称・単数・パラスマイパダ・現在 √as】[彼は~、それは~]ある、存在する、実在する
na【否定辞】~でない
priyas【男性・単数・主格 priya】~に親しい、~に愛された;寵愛を受ける、慈しまれた;喜ばしい、愉快な;高価な;~を好む、~に傾いた・執着した 【中性名詞】好意、親愛、親切、愛、楽しみ、喜び

ये भजन्ति तु मां भक्त्या
ye bhajanti tu māṁ bhaktyā
イェー バジャンティ トゥ マーン バクティヤー
しかし、信愛をもって私を愛する人々は


ye【男性・複数・主格、関係代名詞 yad】[~らは、~らが]~であるところの、~であるもの、~である人
bhajanti【三人称・複数・パラスマイパダ・現在 √bhaj】[彼らは~、それらは~]分配する、分かつ;実行する、従う、守る;好意を示す;愛する;尊敬する、崇め尊ぶ、崇拝する
tu【接続詞】しかし、一方(虚辞としても使用)
mām【単数・対格、一人称代名詞 mad】[~を、~に]私
bhaktyā【女性・単数・具格 bhakti】[~によって、~をもって]分割、分配;(あるものの)一部であること、(あるものに)属すること;付属物;分け前、部分;分界、線、条;順序、連続;愛着、献身、服従、尊敬、尊重、崇拝、帰依、誠信、信仰

मयि ते तेषु चाप्य् अहम् ॥
mayi te teṣu cāpy aham ||
マイ テー テーシュ チャーピ アハム
彼らは私の中にあり、私もまた彼らの中にある


mayi【単数・処格、一人称代名詞 mad】[~において、~のなかで]私
te【男性・複数・主格、指示代名詞 tad】[~らは、~らが]それ、あれ、彼
teṣu【中性・複数・処格、指示代名詞 tad】[~らにおいて、~らのなかで]それ、あれ、彼
ca【接続詞】そして、また、~と
api【不変化辞】さらに、また、同様に;されど、なお
aham【単数・主格、一人称代名詞 mad】[~は、~が]私

समोऽहं सर्वभूतेषु न मे द्वेष्योऽस्ति न प्रियः ।
ये भजन्ति तु मां भक्त्या मयि ते तेषु चाप्य् अहम् ॥२९॥

samo'haṁ sarvabhūteṣu na me dveṣyo'sti na priyaḥ |
ye bhajanti tu māṁ bhaktyā mayi te teṣu cāpy aham ||29||
私は万物に対して平等である。私には、憎むべき者も、愛しい者もいない。
しかし、信愛を込めて私を愛する人々は、私の中にあり、私もまた彼らの中にある。

バガヴァッド・ギーター第9章第28節

2015.03.14 Saturday

インド古典中もっとも有名なバガヴァッド・ギーターのサンスクリット原典講読です。
インドの霊的文化の支柱となる本書を、サンスクリット語の学習をしながらお楽しみください。

शुभाशुभफलैर् एवं
śubhāśubhaphalair evaṁ
シュバーシュバパライル エーヴァン
こうして、善悪の結果をもたらす


śubhāśubha【中性】禍福、善悪
phalais【中性・複数・具格 phala】[~らによって、~らをもって]果実;(果実の)核;結果;報い、報酬、利益、果報;報復、罰、損失、不利益;利得、享受;代償
→śubhāśubhaphalais【中性・複数・具格 śubhāśubha-phala】[~によって、~をもって]善または悪の結果を生ずる
evam【副詞】このように、こんなふうに、そんなふうに

मोक्ष्यसे कर्मबन्धनैः ।
mokṣyase karmabandhanaiḥ |
モークシャセー カルマバンダナイヒ
行為の束縛から、あなたは解放されるだろう


mokṣyase【二人称・単数・未来・受動活用 √muc】[あなたは~されるだろう]~から離す・放つ・釈放する・解放する;~から免れる、~から逃げる;許す
karma【中性】行為、作業;作用、職業;儀式;結果;運命(前世に行った行為の結果)、業
bandhanais【中性・複数・具格 bandhana】[~によって、~をもって]縛ること、結ぶこと、締めること;捕獲;禁固、投獄、監禁;阻止、抑止;束縛、足かせ
→karmabandhanais【中性・複数・具格、所有複合語 karma-bandhana】[~によって、~をもって]行為の束縛、業(カルマ)の束縛

संन्यासयोगयुक्तात्मा
saṁnyāsayogayuktātmā
サンニャーサヨーガユクタートマー
放擲のヨーガに専心し


saṁnyāsa【男性】(属格、―゜)の放棄;契約;寄託、委託
yoga【男性】ヨーガ、精神の集中、組織的な超脱法、瞑想、静慮、心統一
yukta√yujの過去受動分詞】くびき(軛)につながれた、(処格)に従事した、~に専心した;(具格)に忙殺された、~に専念した;(処格)に熱中した;集中した
ātmā【男性・単数・主格 ātman】[~は、~が]気息;霊魂;生命、自身;本質、本性;特色;身体;知性、悟性;我、最高我
→saṁnyāsayogayuktātmā【男性・単数・主格、所有複合語 saṁnyāsayogayuktātman】[~は、~が]放擲のヨーガに専心した

विमुक्तो माम् उपैष्यसि ॥
vimukto mām upaiṣyasi ||
ヴィムクトー マーム ウパイッシャシ
解脱して、私に到達するだろう


vimuktas【男性・単数・主格 vimuktavi√mucの過去受動分詞)】[~は、~が]束縛を解かれた、放たれた(牛);解け垂れる(髪);~から解放された・自由な;(従格)から逃れた;進水した(船);救われた[とくに存在の束縛から];(―゜)によって見捨てられた;放棄された、放任された;(―゜)によって放たれた;~から流れる;投ぜられた、投げ打たれた;注がれた(雨);(具格)に欠乏した;(最近)脱皮した(蛇);冷静な
mām【単数・対格、一人称代名詞 mad】[~を、~に]私
upaiṣyasi【二人称・単数・パラスマイパダ・未来、強意活用 upa√i】[あなたは~だろう]近づく;赴く;会う;(対格)の徒弟となる;得る、到達する;受ける、入る;企てる、専注する;懇願する;現れる;起こる

शुभाशुभफलैरेवं मोक्ष्यसे कर्मबन्धनैः ।
संन्यासयोगयुक्तात्मा विमुक्तो मामुपैष्यसि ॥२८॥

śubhāśubhaphalairevaṁ mokṣyase karmabandhanaiḥ |
saṁnyāsayogayuktātmā vimukto māmupaiṣyasi ||28||
こうして、あなたは善悪の結果をもたらす行為の束縛から、解放されるだろう。
あなたは、放擲のヨーガに専心し、解脱して、私に到達するだろう。

バガヴァッド・ギーター第9章第27節

2015.03.12 Thursday

インド古典中もっとも有名なバガヴァッド・ギーターのサンスクリット原典講読です。
インドの霊的文化の支柱となる本書を、サンスクリット語の学習をしながらお楽しみください。

यत् करोषि यद् अश्नासि
yat karoṣi yad aśnāsi
ヤット カローシ ヤッド アシュナーシ
あなたが行うこと、食べるものを


yat【中性・単数・対格、関係代名詞 yad】[~に、~を]~であるもの、~である人
karoṣi【二人称・単数・パラスマイパダ・現在 √kṛ】[あなたは~]為す、作る、遂行する、用いる
yat【中性・単数・対格、関係代名詞 yad】[~に、~を]~であるもの、~である人
aśnāsi【二人称・単数・パラスマイパダ・現在 √aś】[あなたは~]食べる、(飲食を)摂る;味わう;楽しむ

यज् जुहोषि ददासि यत् ।
yaj juhoṣi dadāsi yat |
ヤジュ ジュホーシ ダダーシ ヤット
あなたが供えるもの、施すものを


yat【中性・単数・対格、関係代名詞 yad】[~に、~を]~であるもの、~である人
juhoṣi【二人称・単数・パラスマイパダ・現在 √hu】[あなたは~](火の中に)注ぐ・投げ入れる、~を捧げる・供える;(油を)ふりかける
dadāsi【二人称・単数・パラスマイパダ・現在 √dā】[あなたは~]与える、贈る、交付する;断念する;売る;(科料・賃金・負債を)支払う;渡す;返す;(供物を)捧げる
yat【中性・単数・対格、関係代名詞 yad】[~に、~を]~であるもの、~である人

यत् तपस्यसि कौन्तेय
yat tapasyasi kaunteya
ヤット タパッスヤシ カウンテーヤ
苦行することを、アルジュナよ


yat【中性・単数・対格、関係代名詞 yad】[~に、~を]~であるもの、~である人
tapasyasi【二人称・単数・パラスマイパダ・現在 √tapasya】[あなたは~]自身を呵責する、肉体を苦しめる、苦行をなす
kaunteya【男性・単数・呼格 kaunteya】[~よ]クンティーの息子、アルジュナの別名

तत् कुरुष्व मदर्पणम् ॥
tat kuruṣva madarpaṇam ||
タット クルシュヴァ マダルパナム
それを、私への捧げものとせよ


tad【中性・単数・対格、指示代名詞 tad】[~に、~を]それ、あれ、これ
kuruṣva【二人称・単数・アートマネーパダ・命令 √kṛ】[あなたは~せよ]為す、作る、遂行する、用いる
madarpaṇam【中性・単数・対格 mad-arpaṇa】[~に、~を]【私に】投げること;貫通すること;附著;~に(信用・尊敬等を)置くこと;応用;交付;譲渡、引渡;還付 【形容詞】来す、致す;上に置く、与える;伝送する、託す

यत्करोषि यदश्नासि यज्जुहोषि ददासि यत् ।
यत्तपस्यसि कौन्तेय तत्कुरुष्व मदर्पणम् ॥२७॥

yatkaroṣi yadaśnāsi yajjuhoṣi dadāsi yat |
yattapasyasi kaunteya tatkuruṣva madarpaṇam ||27||
あなたが行うこと、食べるもの、供えるもの、施すもの、苦行すること、
アルジュナよ、それを私への捧げものとして行いなさい。

祈りが繋ぐもの

2015.03.09 Monday

世界中を大きな祈りに包み込んだ東日本大震災から、4年が経とうとしています。あの時もここインドで、春の穏やかな気候の中、平穏な日々を過ごしていました。そして舞い込んだニュースは、耳を疑うものばかりであったことを思い出します。

とても辛く悲しいニュースばかりでしたが、ここインドの人々にたくさんの優しさを与えられました。見知らぬ人にまで、日本は大丈夫かと、幾度となく声をかけられました。この時ほど、人々を近くに、そしてその一体感を感じたことはありません。

そして、たくさんの人々が深い祈りを捧げていました。それはここインドだけではなかったはずです。まるで、この大きな世界が一つになろうとしているように感じたことを覚えています。

他のために祈る時、他のために行動する時、自我は消え失せ、自分自身の本来の姿が生み出されます。それは、何よりも幸せと安らぎに満ちているものであり、その安定は世界を一つに繋ぐものであることを霊性を育む教えに学びました。

私たちは日々、快適で豊かな生活を求め休むことなく活動しています。自分の欲しいものを手にするために、私たちの自我は大きくなるばかりです。そうして生み出される人々の苦悩はこの世界へと伝わり、更に大きな苦悩となって私たちに学びの機会を与えます。

私たちは常に、この大自然を含めた、大きな存在の下で生かされていることに気づいていなければなりません。他を思いながら、その気づきが生み出す深い安らぎは、私たちとこの世界を大きな平安に包みこむものです。それは、物質主義の波が押し寄せても、大自然や神々を日々礼拝し続けるインドの人々の姿に学んだことです。

こうして訪れる3月11日は、あの時学んだ祈りを、日々の中で実践しなければならないと改めて気づかせてくれるものです。深い悲しみの中でも、あの祈りには、世界が一つに繋がった大きな希望があるものでした。その祈りを生かすことが、今を生きる私たちの努めにも他ありません。一人一人の深い気づきによって、この世界がどんな時も平安にあるよう心から願っています。

(文章:ひるま)
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