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生命の源へ

2012.02.15 Wednesday

「苦しみや憎しみのない穏やかな生活を送り、あらゆる物事を正しく理解しながら、神聖な心で崇高な存在と繋がるためにはどうしたら良いのでしょうか。」シヴァ神の妃であるパールヴァティは、ある時シヴァ神にそう訪ねます。そしてシヴァ神は答えます。「呼吸を観察し、操ること。」と。

ヨーガの修練を行う人々に最高意識として捉えられいつの時も崇められているのが、ヨーガの創始者であるシヴァ神です。そして、数多く存在するヨーガの経典の中に、その崇高な存在に繋がるための教えが記された、シヴァ神とパールヴァティーのやり取り「シヴァ・スヴァローダヤ」があります。

スヴァラ・ヨーガと呼ばれるその教えに従う修練は、シヴァ神が述べたように呼吸の統制に他ありません。「音」を意味する「スヴァラ」は、インドの古い哲学の中で音が宇宙の根源として捉えられるのと同様、極めて大切なものとされています。そして私たちの体においてその「音」は、この生命を司る「息・呼吸」であり、それ故、その息づかいの統制は、自分自身を、そしてこの世界の全てを理解することに繋がるのだと、人々はここで修練を続けています。

不安や緊張を感じれば呼吸が早まり、いつしか止まっていることがあるように、その乱れた呼吸によって、私たちは無意識のうちに大きく揺り動かされて止みません。意識的にその生命の音の中へと深く入り込み、ゆっくりと穏やかな状態へと導くことで、揺らぐ世界は不動なものへ落ち着いてゆくのだと、私もここでその実りを実感しています。

音を通じて合一を得るこのスヴァラ・ヨーガは、呼吸だけに留まらず、鼻腔を通じて取り入れられる呼吸によって体の中を流れる気の流れをも統制していくとても深い科学的な行いでもあります。そして、この世界にある全てのものが私たちの思考の現れだと捉えられるように、私たちの命を維持する呼吸の統制は、その世界の現われに確実に変化をもたらすに違いありません。

ここにいて、パールヴァティーの持つ疑問と同じものを抱えながら過ごす中、呼吸は少しずつその答えを見せてくれるように思うことがあります。全てのものが生まれるその源を整えること、私たちは今、その原点に戻る時にいるような気がしています。

(文章:ひるま)

マハー・シヴァラートリ

2012.02.15 Wednesday

2012年2月20日(月)(アメリカ、ヨーロッパ等では2月19日)は、シヴァラートリの祭日です。

シヴァラートリとは「シヴァの夜(ラートリ)または吉兆の夜」という意味です。シヴァラートリは、毎月、満月から13日夜/14日目にあたります。しかし、特にパールグナ月(2月~3月)のシヴァラートリは、マハー・シヴァラートリと呼ばれ、一年の内でもっとも神聖な夜として知られています。

この夜、シヴァ神の信者たちは、断食をし、睡眠を絶ち霊性修行に励みます。シヴァラートリは、月が満月から新月へと変化する境目です。充ち満ちた欲望(月)がやがて消滅していくように、満月から新月へと変化するシヴァラートリの日に霊性修行に励むことで、欲望を滅し、解脱へと至る精神力が獲得できると信じられてきました。

シヴァラートリの日は、シヴァ神を崇めるもっとも神聖な日です。この日には、シヴァリンガムを崇めたり、あるいは、シヴァ神の御名やルドラムを唱えたり、バジャンを歌ったり、瞑想を行うことがすすめられています。またルドラークシャを身に着けるのにもっとも適した日であるとも言われています。
シヴァ・パンチャクシャラ・マントラ(オーム・ナマ・シヴァーヤ)も、この日に唱えることで、大きな功徳をもたらすといわれます。

シヴァラートリの日には、さまざまな言い伝えが残されています。

パールヴァティー女神とシヴァ神が結婚した日は、このマハー・シヴァラートリの日であるとも言われています。
またシヴァ神がタンダヴァの踊りを舞い、宇宙を創造したのも、この日であると言われています。
猛毒ハーラーハラが世界を焼き尽くそうとしたとき、神々の願いに応え、シヴァ神はハーラーハラの猛毒を飲みほし、世界を救いました。ハーラーハラは、シヴァ神にとっても強大な猛毒であったため、シヴァ神の首が猛毒で青くなり、このためにシヴァ神は、ニーラカンタ(ニーラ[青]カンタ[首])と呼ばれるようになった話は有名です。

シヴァ神を祀る寺院が多いインドでは、マハー・シヴァラートリはとりわけ大きな祭典です。しかし、宗教にとらわれず、全人類にとっての吉兆の日として、どうぞこの神聖な夜をお過ごしください。

2012年度シヴァラートリ
1月21日(土)
2月20日(月)(マハー・シヴァラートリ)
3月20日(火)
4月19日(木)
5月19日(土)
6月17日(日)
7月17日(火)
8月16日(木)
9月14日(金)
10月13日(土)
11月12日(月)
12月11日(火)

奉仕のヨーガ

2012.02.07 Tuesday

目の前にある自分のすべき行いに心を定めること、それは、ここでの生活において最も重要で意味のある行いの一つです。眠ることであっても、食べることであっても、なされるべく行いから心が離れぬよう、ここではいつの時もその瞬間に留まるよう注意深く毎日を過ごしています。

「あなたの権利は、定められた行為を行うことであり、その結果をどうすることではない」(2章47節)バガヴァッド・ギーターの中でクリシュナ神がそう説くように、私たちはその心を結果ではなく、なされるべき行いにしっかりと定めるべきだと伝えられています。

全てのものが神の下にあると信じるここでの暮らしでは、自分自身の行いから生じた全ての結果もまた神のものであると考えます。従って、その結果について私たちにできることは何もありません。それを理解しながら、インドの人々がいつの時も神に身を委ねるように、この世界を成立させる偉大な力に全てを預けると、成功や失敗というその相反するものの間で揺るがされる自分自身の心が静かに落ち着いていくことを感じます。

「神は私たちの行いの全ての責任を持っています。神を愛して大切に思うほど、良いことをしようと思い、そして悪いことはできないはずです。」とスワミジが口にしていたのを思い出します。結果に対する執着を捨て、自分の行いをただ全うすることは、神との一体を意味し、そしてそこに生み出される真の平穏に気付かされたのも、その言葉を耳にした時でした。

私たちは生きる上で、行いをせずに立ち止まることはできません。全ての行いを神への捧げものとすること、そこから生み出される神との一体、そして揺るがない心、世界との調和、それこそがヨーガなのだとここでの生活が物語っているように思います。

日々の生活の動きを注意深く感じていると、物事が成り立ち、そして進みゆく、自然の中に存在する流れと、その中心にあるどっしりとした大きな守りを感じることがあります。見失ってはならないその大切なものをしっかりと感じられるこの生活が、ただ呼吸をするという生きる当たり前の行いすらも、神聖なものとしてくれるような気がしてなりません。

(文章:ひるま)

素晴らしいパンデット(僧侶)・1

2012.02.07 Tuesday

前回の話に引き続き、自らのヨーガ教室のインドツアーの話で恐縮ですが、出会ったパンデットのことを書きたいと思います。
ハリドワールは、古くからある巡礼者の街です。そのパンデットはハリドワールにいます。おそらく30歳前後の若い僧ですが、兄とともにそこに数百年前からある祠を守っているのです。
最初の出会いは、2008年でした。全回書いた友人の金細工屋でヤントラを購入した私は、どこかの寺院でプラーナ・プラティシュタ(生命の儀式)をしてもらえないか訪ねました。
すると友人は、自分の知り合いが古い御神体を祀る祠を守っている友人の僧がいるから、そこでやってもらったらどうだと提案されました。
私はその僧に会ってすぐに惚れ込みました。目が信じられない位澄んでいたのです。
ここまで目の澄んだ人を私は初めて見ました。
私は彼に頼み、13種類のヤントラに魂を入れてもらいました。
アイテムに魂を入れる場合、儀式をするパンデットの技量と精神性が大きく反映されると聞いたことがあります。
彼に儀式をしてもらったヤントラは、あれから3年以上たつ今でも、しっかりとした鈍い光を放ち続けています。これはヤントラに金がメッキしてあることもあるでしょうが、明らかにある種のエネルギーを纏っているように感じられます。私はそのパンデットとの技量と数百年祈り続けられた祠の御神体の威力を確信しました。

そのため今回のインドツアーでも、彼を訪ねて神像に魂を入れてもらおうと画策していました。特にドゥルガー女神の像を手にれそれに生命の儀式をしてほしいと思ったのです。
他のメンバーがリシケーシュでヨーガのレッスンに参加した機会に、レッスンをパスした一人の女性とともにタクシーをチャーターしてハリドワールに向かいました。
私は金細工屋で純銀のドゥルガー女神像を購入し、女性は彼女の占星術アイテムであるエメラルドの指輪を購入しました。彼女もプージャを希望したので、2人でパンデットのところに向かいました。

3年ぶりに会う彼は、私のことを覚えていて笑顔で出迎えてくれました。
リシケーシュの隣町ながら、比較的外国人の少ないハリドワールにおいて、ヒンディー語しかしゃべれない彼にとって私は今まで唯一の外国人の依頼者なのかもしれません。
(以下次号)

(文章:ガネーシャ・ギリ)

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「ガネーシャ・ギリによるインド占星術鑑定」
http://sitarama.jp/?pid=27375902

「ガネーシャ・ギリによるヨーガクラス」
http://sitarama.jp/?pid=30583238
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バガヴァッド・ギーター第4章第16節

2012.02.06 Monday

インド古典中もっとも有名なバガヴァッド・ギーターの原典講読です。
インドの霊的文化の支柱となる本書を、サンスクリット語の学習をしながらお楽しみください。

किं कर्म किम् अकर्मेति
kiṁ karma kim akarmeti
キン カルマ キム アカルメーティ
行為とは何か、無為とは何か、ということ


kim【中性・単数・主格、疑問代名詞 kim】何、誰、なぜ、どんな、どのように
karma【中性・単数・主格 karman】[~は、~が]行為、作業;作用、職業;儀式;結果;運命(前世に行った行為の結果)、業
kim【中性・単数・主格、疑問代名詞 kim】何、誰、なぜ、どんな、どのように
akarma【中性・単数・主格 akarman】[~は、~が]無為、無行為、非動作、無作;何もしないこと
iti【副詞】~と、~ということ、以上(しばしば引用句の後に置かれる)

कवयो ऽप्य् अत्र मोहिताः ।
kavayo 'py atra mohitāḥ |
カヴァヨー ピ アトラ モーヒターハ
この点について、聖者たちも戸惑う


kavayas【男性・複数・主格 kavi】[~らは、~らが]思索家、賢人、聖者、預言者;詩人;金星(遊星の)
api【不変化辞】さらに、また、同様に;されど、なお
atra【副詞】ここに、この場所に、この点において;その際、その時に
mohitās【男性・複数・主格 mohita√muhの過去受動分詞)】混乱した、知覚を失った、呆然とした、途方に暮れた

तत् ते कर्म प्रवक्ष्यामि
tat te karma pravakṣyāmi
タット テー カルマ プラヴァクシャーミ
私はあなたにその行為を説こう


tat【中性・単数・対格、指示代名詞 tad】[~に、~を]それ、あれ
te【単数・為格、二人称代名詞 tvad(tubhyamの附帯形)】[~に、~のために]あなた
karma【中性・単数・対格 karman】[~に、~を]行為、作業;作用、職業;儀式;結果;運命(前世に行った行為の結果)、業
pravakṣyāmi【一人称・単数・パラスマイパダ・未来 pra√vac】[私は~だろう](為格・属格)に公言する・告げる・記述する・述べる;~について語る、暴露する;提議する;賞賛する;(対格)を(対格)に語る・言う;(対格)を(対格)であると宣言する・呼ぶ

यज् ज्ञात्वा मोक्ष्यसे ऽशुभात् ॥
yaj jñātvā mokṣyase 'śubhāt ||
ヤジュ ジュニャートヴァー モークシャセー シュバート
それを知って、罪から解放されるものを


yad【中性・単数・対格、関係代名詞 yad】~であるもの
jñātvā【絶対分詞 √jñā】[~して、~してから]知る;~を察知する、~の知識を有する、(具格)によって認識する;悟る;覚える、経験する、確かめる、調べる;是認する;~と考える、~と仮定する、~と推測する;認める、証す、許す
mokṣyase【二人称・単数・未来・受動活用 √muc】[あなたは~されるだろう]~から離す・放つ・釈放する・解放する;~から免れる、~から逃げる;許す
aśubhāt【中性・単数・従格 aśubha】[~から、~より]悲哀、不運、不幸;加害;悪、悪業、罪

किं कर्म किमकर्मेति कवयोऽप्यत्र मोहिताः ।
तत्ते कर्म प्रवक्ष्यामि यज्ज्ञात्वा मोक्ष्यसेऽशुभात् ॥१६॥

kiṁ karma kimakarmeti kavayo'pyatra mohitāḥ |
tatte karma pravakṣyāmi yajjñātvā mokṣyase'śubhāt ||16||
行為とは何か、無為とは何か、この点については、聖者たちも戸惑う。
そこで私は行為について説こう。それを知り、あなたは罪から解放されるだろう。
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